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袖ケ浦市の農業問題~傍聴記最終~ [農業]

 今議会傍聴記は、となみ議員、塚本議員、茂木議員、粕谷議員、長谷川議員と書かせていただいた。最後に袖ケ浦の農業問題を追求した篠崎典之議員に登場していただく。
 つまり、現在市政が抱えている最大の問題点と、私が考えている事項に触れた質問を聞かせていただいたことの報告であったことはご理解いただけるであろう。
① 浜宿団地裏山残土埋め立て問題
② 海側開発区画整理不法「鋼製スラグ」埋め立て問題
③ 火葬場建設問題
④ そして農業問題である
以下、篠崎典之議員の質問を報告する。

篠崎典之議員は大綱2項目中の第一点目が農業問題であった。ここでは
① 袖ケ浦市の農業、酪農業をどのように分析し、その振興策をどう考えているのか
② 農業の担い手不足は緊急の課題である。どのような方策を考えているのか
③ 農業破壊、関税ゼロのTPP協定に対し反対の意思を表明する気はないのか
以上3点である。

★ この質問に対する回答の基本は、「国が決めたTPP協定に対しては、討議の行方を注視するが、提起された国の方針に従って対応していく」という市長の姿勢に尽きる。
 それに対し「袖ケ浦の農業、酪農が置かれている現状を分析し、その現状に即した、袖ケ浦市の農家の人たちが、農業に従事できる喜びと、収入を得ていけるような市としての政策を提起すべきである」と主張されたのが篠崎典之議員である。

★ 真っ向から対決しているように見えるが、その中でも討議の中で2点の前進ある回答を引き出している。
① 最大の課題である、農業の担い手の呼び込みと、育成については、空き家対策とも関連し「住む場所」「農地の保障」「農業技術の習得」の保障体制を作り上げ、就農希望者を取り巻く環境が人間関係を軸に構築されること。そのための体制づくりに、行政がコーディネーター的役割を十分に果たすこと。実現に向けた庁内連携組織を作り上げること。

② 農業委員会の建議書提出にかかわっての質問回答が、教育委員会であることに、ちょっと首をかしげたが、それが建議書中、学校給食野菜食材に関することから出たものであろう。このことも入札を含め様々な課題があるが、関連するすべてに機関の連携を図りながら進めるとの回答が得られたこと。

★ 最後にこのブログに2度ほど登場したが、現状分析の上で、最も必要である資料の一つ。袖が市の農家の耕地面積所有者戸数一覧表をもう一度記述しておく。この現実からTPP協定を克服して農業の振興をどう実現していこうとするのか。TPPに対応した振興策は、だれのための振興策なのかをお互い考えあいたいものだと思う。

袖ヶ浦市農家の実態数である。(2010年世界農業センサス)

0,5ha  ・・・111 戸  
0,5ha~1ha・・ 320戸
1ha~ 2ha・・ 366戸
2ha~ 3ha ・・ 125 戸
3ha~ 10ha 143 戸
10ha以上・・・・ 7戸
        972 戸  

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