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ある日突然戦争が起きる [平和]

「赤かぶさん」のブログから、渡辺えりさんの言葉を紹介します。   kawakami

俳優・劇作家・演出家の渡辺えりさんが安倍政権の戦争法案提出に関して、黙っていたら戦争できる国づくりになれる、戦前もそんな大げさなと見過ごすうちに戦争が起きた、平和はあるものではなく、みんながたたかい勝ち取っきたものと語ってます。

「大げさと見過ごすうち、ある日突然戦争が起きる」 渡辺えりさん

 目先の事柄にしか関心が持てない、メディアが萎縮して戦争法案の問題や政権のやり方への批判を抑えぎみのいま、まさかそこまではと思っている多くの人に関わる問題だということを訴え伝えていくことが必要だと思います。いつの時代も平和を守ろうとたたかってきた人がいて、多くの犠牲の上に平和があることを忘れてはいけません。過ちを何度も繰り返すわけにはいかないと思います。

 いま本当に戦争が起きるんじゃないかと、多くの人が心配していますよね。国は「そんなことはない」と言うけれど、安倍さんは着々と外堀を埋めてきました。

 黙っていたら日本が戦争できる国にされるのは間違いない。戦前の日本を考えても「そんな大げさな」と見過ごすうちに、ある日急に戦争が起きます。恐ろしいです。戦争では多くの人を犠牲にして、一握りの人間が大儲けします。そしてその人や彼の息子は決して戦場にはいかない。

 日露戦争でも第二次大戦でも、戦地に行ったのは東北の貧農の次男、三男など、社会の端に追いやられた人でした。また仕事がない人、貧しい人が戦場に行かされるんじゃないかと本当に心配です。

 自衛隊の方に会った時に訴えました。「死なないでください、戦争に本気で反対してください」と。「自衛隊員だから戦争で死んでも仕方がない」なんてことは絶対にないです。

中略

 私は9条を守りたい。「二度と戦争をしない」と宣言した憲法は、すばらしいものだと思います。世界中が「それはいいことだ」と広めていって、世界から戦争がなくなるという夢を持ってきました。

 コンサートで故・忌野清志郎さんが語詩をつけた「イマジン」(作詞作曲 ジョンレノン)を歌います。世界から争いや格差をなくすなんて夢だ、でもその夢を見ているのは君一人じゃない、みんなが見ている夢だという歌です。単純な詩に真理があります。

 平和はあるものではありません。みんながたたかい、勝ち取ってきたものです。私はあきらめたくないんです。

渡辺えり.PNG



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