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木更津に巨大残土処分場設置計画 [残土埋立]

木更津の巨大残土処分場設置をさせない要請書を木更津市長に提出
                     小櫃川の水を守る会  関  巌

 木更津市下郡(しもごうり)に200万㎥を越える残土処分場計画が持ち上がっています。昨日(15日)私達小櫃川の水を守る会では下記のような要請書を木更津市長渡辺芳邦氏に提出しました。

木更津市には「水道水源保護条例」および「残土条例」があります。特に残土条例は周囲2km以内の住民の8割の同意が必要という画期的な内容であり、この条例制定後は1件も申請がありませんでした。しかしこのたび巨大な計画が持ち上がっています。ここは久留里線下郡駅の西方約2kmの所で北側はすぐに袖ケ浦市(上宮田、下宮田、吉野田、大竹、下根岸など)に接しているところです。木更津の条例の周囲2kmの範囲には半分近く北側の袖ケ浦市が入っていますが、袖ケ浦市には残土条例が無く袖ケ浦市民の同意は必要ありません。計画地から流れ出す水は約1km下流で小櫃川に合流します。合流したところより下流は袖ヶ浦市内を流れ農業用水に沢山利用されています。また合流地点から数km下流には私たち30数万人の水道水源の取水地である大寺浄水場があります。
このようにこの処分場は袖ケ浦市民にとっても大変大きな影響を与える問題です。

<要請書>
木更津市長 渡辺芳邦 様
2015年1月15日
小櫃川の水を守る会
代表  関  巌
  事務局 君津市中島230-8 佐々木悠二
  0439-32-2197

木更津市下郡字高尾における 残土埋立事業計画に関する要請

貴職が、木更津市の住みよい環境づくりのために日々ご努力くださっていることに、心より敬意を表します。中でも、平成6年には『木更津市小櫃川流域に係る水道水源の水質保全に関する条例」が、平成22年には『木更津市土砂等の埋立等による土壌汚染及び災害の発生の防止に関する条例』が制定施行されたことによって、市民の生命に関わる水環境がしっかりと守られることとなり、安心して生活できるようになりました。
ところがこの度、下記のような残土埋立事業計画が進められています。
*事業計画地域=木更津市下郡高尾2201番1ほか161筆
*事業場面積=211,855㎡ 事業区域=138,145㎡
*埋立残土量=2,045,452㎥
*事業者=高尾産業株式会社(市原市八幡300-1)

上記地域は小櫃川から直線距離でわずか1㎞余りの場所で、市の定める水道水源保護指定区域に入っています。しかも、埋立残土量が200万㎥を超えるという途方もない規模の計画です。
万一、これが現実のものとなれば、周辺地域の土壌が汚染されるばかりではなく、埋め立てられた残土から浸出する大量の汚染水が、大寺浄水場からごく近い地点で小櫃川本流に排出されることは明らかです。
また、予定地は富岡小学校のすぐ近くで、木更津港からどこを通っても運搬ルート上に小・中学校がいくつかあります。そこを1日350台ものダンプが疾走することになれば、児童・生徒の生命がこの上ない危険に曝されることになります。
さらに、残土条例の「申請には計画地から2000m以内に住む住民の8割以上の同意を必要とする」という同意書の集め方にも疑問があります。残土埋め立てであることを説明せずに、メガソーラー基地の建設だということで土地の買収と同時に同意書に印を押した、という話や、自治会長がまわって来て説明もなしに同意書を集めたという話など、住民の善意につけ込んだ、違法・脱法、越権行為と思われるような同意書集めが行われている、と聞いております。

 つきましては、上記2条例にこめられた環境保全の理念を根底から覆すこのような計画をぜひとも止めさせ、市民の安全・安心を守っていただきたく、上記の埋立事業の申請を許可されないよう切望いたします。


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鈴木美恵子

勝浦市在住です。房総半島の住人として、決して他人事ではありません。
微力ながら応援させて頂きます。
by 鈴木美恵子 (2015-01-16 20:28) 

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