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太平興産大塚山廃棄物処分場見学記 [産廃処理場]

1月30日に、処分場の見学会があり、同行した。県内に4箇所ある管理型処分場のひとiつである。

管理型の条件である処分場からの処理水漏洩対策が、設計に反してできておらず、漏洩事故が起きた。その後、抜本的な漏洩対策がとられないまま、県は、事業者の新たな処分場申請を許可し、今回更なる拡張申請が行われた。大塚山は、そこを水源とする高宕川が湊川に合流しており、高宕川では、水棲生物の激減や引水した水田の稲の成長被害が、観察されている。自然破壊、地元住民の生活破壊が起きている。

3.11以降、この処分場に、放射性廃棄物が搬入されている。今回の拡張は、それらの対策とも受け取れる。最終処分場の最終処分とは、安定化(環境中にあって、それ以上変化せず、影響を与えなくなった状態)の達成を主要な目的とするとある。また、最終処分場は、処分場が満杯になったら埋立終了、閉鎖を行い、その後、浸出水の処理、埋立ガスの測定、モニタリングを続行し、安定化したと判断したら、記録を整備して、処分場は、廃止される。

一般廃棄物、産業廃棄物の安定化に何年掛かるのであろう。処分場が閉鎖した後廃止までの間、管理を続けなければならず、廃止まで、民間事業者が存続するのか。ましてや、放射性廃棄物の安定化までの気の遠くなるような期間では、存続管理はありえないことである。これらを民間事業者に任せることこそが、無責任であり、国家犯罪ではないだろうか。国が責任を持って、安定化まで管理を続けることにしなければ、倒産した民間事業者のせいにして、なし崩し的に、国民、国土を荒廃させてしまう。

安定化までの管理の費用については、維持管理積立金を事業者に負わせ、それを当てるとしているが、事業者が逃避したり、相続者がいなかったりするケースは想定してない。そうならないように指導していると逃げる。放射性廃棄物について、県は、後々国のほうから立法措置や指導があるだろうと話す。分権社会と言いながら、この上位組織依存、お任せ状態はなんだろう。とても彼等に、まつりごとを任せられないと強く感じる。

地元住民の方々は、悲痛悲惨である。加害者である自覚を持たない、我々サイレントマジョリティーの無知、無視という名の暴力によって、孤立、孤独の戦いを強いられている。これが現状である。

最近テレビで、足尾銅山鉱毒事件を扱ったドラマを見た。構図が、全く同じである。百年以上も前に起きた事件が、再現されている。その時に比べ、分析技術、施行技術などの科学技術は、格段に進歩を遂げた。しかし、事件以来、水俣病、イタイイタイ病など多くの未だ完全に解決されていない。国家犯罪とも言える事件が繰り返し、引き起こされてきた。これで、歴史は進化したと言えるのであろうか。

歴史の主人公は人である。人が幸せたれと作った国と国民の関係である政治が、その構成員である民に理不尽な状況を強いていることへ、怒りと落胆を感じた。

日本が民主主義国家であるとの前提でいえば、この国の国民は、全く学習をしてこなかった。民主主義が、分かっていないということなのだろう。歴史を本気で学んでこなかった。真剣に向き合ってこなかった。今でも、そうである。

現政権が進めている積極的平和主義について、戦争が出来る、戦争に参加する国になるのではないかと危惧する声が上がっているが、日本国民の近代の歴史を見れば、当然のことだと思う。

以上が、今回の処分場の見学からあらためて感じたことである。

では、現実何をしていけばいいか。人の痛みを知る、想像力を働かせる、希望を持ち続ける勇気を失わないことだろう。同じ思いの仲間で連帯していくことだ。福島も沖縄も根は同じである。

多くの人に、事実を伝え、理不尽さを感じてもらい、想像力を働かせ、連帯を築く。これを続けていこう。
民主主義の形は出来ている。そこに、中身を埋め込み、命を吹き込む作業をしていかねばならない。

                   ONE OF THA 市民

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脱国民洗脳はベンジャミン・フルフォード


国民電波洗脳による、テレビ、新聞、週刊誌、ラジオ等の、嘘八百の洗脳情報と、嘘と騙しの仕掛けと、策略に満ち溢れた世の中で、思考停止状態にある日本人は、自分自身の脳、すなわち思考そのものを点検せよ! 騙しと、策略の煽動に乗せられるな! 我々はハッ、と気付いて、いや、待てよ! と立ち止まり、常に注意深く、用心深く、警戒し、疑いながら生きれば、騙されることはない。 全ての常識や事柄を疑うべきだ!


by 脱国民洗脳はベンジャミン・フルフォード (2020-08-31 18:08) 

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