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行政と市民の協働 [その他]

 今流行の「市民協働」という言葉にかかわって、次のような記事があったことを一会員が知らせてきたので掲載する。     事務局

つれづれに千葉:お粗末な「市民協働」 /千葉

 出席者の男性がぼやいた。「これでは『報告会』ですよね」。7月末に成田市役所であった成田駅前再開発の「説明会」のことだ。計画立案段階で市民が策定に関われず、65人がようやく意見を口にした。だが、返事は市の方針・計画へ「ご理解を」ばかりで、門前払いだった。

 100億円かけて駅前広場の再整備とホールなど持つ再開発ビル、高層マンションを建設する。新勝寺門前町・空港の町にふさわしい玄関づくりを目指す全市的な事業だ。ならば、市民が計画や構想策定から入っていて不思議ではない。

 だが、説明会は今年5月から6回で出席は延べ200人程度と余りに少ない。開催連絡は地区別に回覧板で、広報やホームページで広く周知されなかったことが原因だ。出席者はそのことも責め立てていた。

 思わず、「まだこんなやり方をしているのか」とため息が出た。「市民協働」に力を入れると標榜(ひょうぼう)するわりには、余りにお粗末だ。

 共存・共栄。

 空港建設反対運動を収束させようと、今も声高に言われるキーワードだ。地域の声を無視して強引に事業を進めた過ちを改め、民官の別なく手を携えて地域をつくろうということだ。そういう成田の歴史的経緯に基づく理念が、説明会ではみられなかった。教訓伝承のため、成田国際空港会社は6月に「空と大地の歴史館」を芝山町に開館させたばかりである。

 そういえば、「天神峰現地闘争本部」の撤去も早かった。他の土地を収用しないと、B滑走路誘導路の湾曲は完全解消はできない。6月の成田空港地域共生・共栄会議でも、住民側委員から慎重に時期を見るよう意見が出ていた。どういう判断をしたのか、空港会社から会議事務局に伝えられていないという。

 行政にとって、地域住民の意見、考えとは何なのだろう。改めて考えさせられている。【成田支局長・清藤天】



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