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東京ガス天然ガス火力発電アセス方法書説明会傍聴記 [火力発電所]

 東京ガス天然ガス火力発電アセス方法書説明会傍聴記
文責   関  巖
 2023年8月20日14:30~16:30  於、長浦おかのうえ図書館

主催者 千葉袖ケ浦パワー社
 参加者 鈴木社長  林プロジェクト部部長 大塚プロジェクト部(主に質問の回答を 行った) 田中コンサルタント社社員
 
出席者は25名
私の知っている人ではA,B,C,D,E,F,Gさんと私の8名で発言はこの人達だけ。
 20代の若い人が半数以上を占めていたが発言なし。終わって駐車場で若い人とすれ違ったので、火力発電に興味があるのですか、と聞いたら何も言わずそそくさと行ってしままったのでアルバイトで来た動員者かもしれない。Cさんが終わって社員に動員をかけたのか、と聞いてそのようなことをしていないとのことだったが・・・?

 経過説明
 2015年に東京ガス、出光興産、九州電力の出資により千葉袖ケ浦エナジー社を設立し、袖ケ浦中袖の出光興産の敷地内に出力200万kWの石炭火力発電所の計画を発表した。CO2問題や採算性からこの計画は断念した。
 2019年に東京ガス、九州電力の出資により千葉袖ケ浦パワー社を設立し、同場所に出力195万kwの天然ガス火力発電所の計画を発表した、途中で九州電力が抜けて、更に温排水を出すことに金田漁協の強い反対に遭い断念した。
 2022年東京ガス単独で事業を見直し、冷却に海水を使うことを止めて空冷式にすることとして計画した。
 本日はこのことのアセスメントの第一歩である方法書の説明会で、これから行う環境アセスメントの項目や評価手法についての説明であった。

 事業内容
 天然ガス(主にメタン)を燃焼させその高熱ガスで発電タービンを回し、更にその燃焼熱を利用して高温の水蒸気を作ってその水蒸気でも発電タービンを回す(これをコンバインドサイクル発電方式と言う) 
出力65万Kw×3基=195万Kw 2029年稼働予定
*排気ガスはCO2と水蒸気。CO2は石炭火力の半分と言われているので石炭火力10 0万Kwの発電所と同じCO2が出る。(関)
石炭から出る硫黄酸化物は出ないが窒素酸化物は出る。窒素酸化物の排出基準を4.5PPMにした。これは前回の計画5.0PPMより下げた。排水は袖ケ浦市下水処理場に流すので直接海への放流はない。
本社は袖ケ浦市になっている。

 質疑応答
(A)CO2は石炭火力の半分だが窒素酸化物は出す。袖ケ浦市では臨海部の学童のぜん息患者が多いことが市の教育委員会の資料でも分かっている。方法書にはそのことに関する項目がない。現状を把握し稼働後の状況を追跡調査するように求める。
A,窒素酸化物の少ない燃焼にして海水冷却の時の5.0PPMより1割低い4.5PPmの排出にした。千葉県と公害防止協定を結び光化学スモッグ注意報が出されたときの対応はその中で考えていく。
(関)石炭火力の時CO2の年間排出量が配られた資料には載っていなく私の質問に口頭で答えた。今回はこの大事なデータを配布資料に載せて欲しい。
A,次の準備書の説明会の時には資料に載せる。
(関)空冷式になると廃熱は空気を暖める。その廃熱は年間何Kcalとなるか。またこれによって袖ケ浦市の気温が何度上昇するか評価して欲しい。
A.温風は上昇気流となる。年間排出calを載せる。市の上昇気温も載せる。

(B)環境問題などしっかりとやって地元と共存共栄で進めて貰いたい。東ガスは東電を買収して電力の盟主になれ。社長は不退転の覚悟で最後まで頑張れ。応援している。

(C)廃熱の温風が上昇すると言ったが海からの横風の時は地元に流れる。シュミレーションして欲しい。
A.空冷式は国内に2例あるが地表面の影響は少ないと聞いている。シュミレーションをする。
(C)CO2対策としてH2燃焼の目処はついているか。
A.今後検討したい。CO2を地下へ埋める等のことも研究したい。
(C)温室等温排気の利用は考えないか。

A.熱を回収する技術、場所、コスト等で難しい。
(関)発電効率について63%と出ているが信じられない値だ。説明して欲しい。
A.発電効率にはHHVとLEVの二通りがあり、HHVが56.5%、LHVが63%で一般にLHVの値を使っている。
*HHVとLHVの説明で水の潜熱の説明など受けたがよく分からなかった。(関)
(関)メタンが出す熱エネルギーのうち、何%が電気エネルギーとなるか。電気エネルギーになった残りは最終的に全て熱になるので、そこが知りたい。
A.電気エネルギーになるのは63%である。ちなみに石炭は43%、石油は41%である。
(関)要するにメタンを燃したとき63%の残り37%が廃熱として出てくることになるのでそこを市民に分かるように説明して欲しい。
A.はい、承知しました。
(A)要望だが元会社の東京ガスに伝えて欲しい。天然ガスでも窒素酸化物などが出て市民の健康に問題が出る。火力発電建設には反対だ。東ガスはこれから再生エネルギーに資本を全部投入し進めて欲しい。
A.東京ガスに伝える。再生エネルギーは必要だが電力の調整役として火力は一定程度必要だ。理解して欲しい。

(D)公害問題に最善を尽くして欲しい。空気が暖まれば海水も温まる、海水に影響はないか。地下への放熱はないか。地下水を使うのか。
A.大気から海水への影響はないとは言えないが1社だけの影響を予測するのは難しい。地下への放熱はない。発電用の水は千葉県の工業用水を使い最終的に下水として市の下水処理場に流す。上水道はかずさ水道広域企業団の上水を使い浄化槽を通して放流する。
地下水を使うことはない。


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