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袖ヶ浦市議会一般質問傍聴記 [議会ウオッチング]

 今議会一般質問最後の登壇者は笹生猛議員である。笹生議員は「市庁舎建設」1本に絞っての登壇である。
質問趣旨には次のように書かれてある。
「現在建設計画が進行中である市庁舎建設。庁舎建設が計画され進行している段階で本市を取り巻く環境が激変している。財政的背景、建設場所の危険性という建設の前提に大きくかかわる変化があったにもかかわらず、この前提の変化が計画に反映されているようには見えない。庁舎建設の見解と今後について伺う。」
というものだ。

 笹生議員の質問に対し、市長答弁は、つくられた答弁用文言を棒読みするだけであった。
財政の緊迫状況については、市庁舎建設に対する財政負担を最低に抑えるよう、努力していること。
建設場所の危険性については、小櫃川があふれたときの想定区域は0.5m~3mの浸水ではなく1mであることを県と確かめたこと。市民への説明は、市のホームページや広報誌で行っていること。

笹生議員は、財政について監査委員へと質問の矢を向けた。監査委員は意見書と報告書についてその内容を述べた。物件費が高い。厳しい財政状況である。社会保障費が増加。大規模災害が来たら財源が厳しい等の意見であった。

 笹生議員が行ったアンケートでは、庁舎建設の内容など、市民には全く伝わっていないこと。アンケートでは80%の人たちが、状況を知らないし、コロナも含めて、このような状況なのだから、市庁舎建設どころではないだろう・・・中止せよとは言ってはいない。いったん立ち止まって考えることをしてはどうか・・という意見が圧倒的なのだ。

 一方、市役所内からは、コロナで仕事が増え、人は減らせ、残業が増え・・ブラック企業並み・・との不満の声も聞こえる。 市長の本音が聞こえない。このような状況なのだから本音で話しあいませんか・・
と笹生議員は呼びかけたが・・馬耳東風・・・。

 わたしたち「政策研」は、早くから、市庁舎建設問題について、コロナをはじめ、オリンピックを前にしての工事費の高騰、財調の現状ひとつあげてみても、政策予算を生みだす余裕なし。
市庁舎建設については、新しい視点での建設方式‥例えば木造、例えば新しい建築材による方式。
最低、木更津に学んでオリンピック後までの延期、等の意見を提起している。
 予想通り、大成建設との仮協定は応募が一社しかなかった・・・と聞いている。
なぜそんなに急ぐのか・・・もちろん耐震の不備は早急に取り組まねばならないであろうが、その部分から始めたって良いのではないのか・・そういう市民が持っているまっとうな不安を掬い取る機能が全く働いていない。新市長に若さからの大胆な判断を期待したのだが、全くそれがない。

 笹生議員も、思い切っての提案であったと思う。今回の議会も、行政の著しい答弁後退が目立った議会になってしまった。お疲れさまでした・・と申し上げたい。

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