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自民党の改憲素案はどういう日本を目指すのか [憲法改正]

  東灘九条の会で講演会が行われた。講師は、神戸女学院大学教授の石川康弘先生。講演内容が整理されて届いた。非常にわかりやすいので紹介したい。                        kawakami


自民党改憲案ポイントは

① 「天皇を日本国の元首」に「国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする」。天皇の国事行為の他に新たな
「公的行為」「憲法尊重擁護義務」から天皇と摂政を削除。天皇中心の国づくりへ
➽ 主権在民を廃し、強い復古主義へ

② 消えた不戦!

③ 平和的生存権が自己責任へと

④ 自衛隊は国防軍へ、また国防軍は国外だけに向けられたものでなく、内乱にも向けられる

⑤ 国民の権利は「公共の福祉」ではなく「公の秩序」へ

⑥ 公の秩序を害する活動・結社は認められない ➽ 戦前の治安維持法かと思われる

⑦ 家族はお互いに助け合わなければならない ➽ 国や自治体に頼るな、全て自己責任

⑧ 「地方自治体は、基礎地方自治体及びこれを包括する広域地方自治体とすりうことを基本へ」
 ➽ 道州制へ

⑨ 改憲手続き緩和 ➽ 両議院のそれぞれの総議員の3分の2から過半数の賛成へ

⑩ 権利としての社会保障を「『真の弱者』への施し」に転換する動き、「自己責任」論の憲法化という、現憲法の根本を否定する驚きの案となっている。もはや、自民党は保守ではなく、右翼となってしまった。アメリカも日本の復古を望んでいないという。

まとめ

 9条だけでなく、主権国家、主権在民、基本的人権、生存権、平和的生存権、労働権、国際社会の役割など、憲法の精神全体を「守り」「活かす」ことを政治に求めていかないといけない。そして、一人一人が改憲をめぐる状況を語り、学び、仲間を増やしていくことが課題であると思った。

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