SSブログ

「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴記 4 [水道]

◆ 4人目の傍聴者です。詳細に記録されています。よく読んで、お互い問題点をしっかり把握しましょう。    kawakami


・四市連絡会からは5名参加、その他2名の計7名の傍聴者でした。
・議会出席議員は、13名全員が出席でした。
・午前10時に開催、まず監査報告があり。次に、渡辺企業団長が挨拶。内容は、富津市で年末年始にかけて発生した4,000戸の断水についてお詫びがあった。(今後の運営について)引き続き、災害対策を(かずさ水道統合計画)計画に基づいて進めていきたいとの話があった。

★ 議案の一括補足説明提案を松上事務局長がした。

1号議案・・令和2年度補正予算
①消費税の再計算の説明。②非常用自家発に国庫補助、交付金の増額があった。③自家発設置について、君津市・富津市・袖ヶ浦市の3市から補助金があり自家発設置の前倒し工事の3点の報告があった。

質疑
 笹生猛議員が副企業長の選任について、(富津市長選挙の実施により)副企業長ではなくなったにも関わらず、かずさ水道議会の議決も経ずに富津市長に再選されたからと継続して副企業長となっているのは正常な運営ではないとの指摘があった。
 事務局の説明は、“市長として再選されたので富津市長として身分が判断していると解釈した”と説明。しかし、笹生議員と事務局の数度のやり取りがあったが説明に納得できないとの意見があった。
議長から、議会日程の都合上“やり取りの論点が絞られたので、預からせてほしい”との提案があり、笹生議員は“論点の整理は議長に任せます”と発言した。
以上、1号議案について、質疑・意見なく全議員の賛成で採決された。

★ 2号議案・・令和3年度予算
・業務予定の給水戸数を減し、136,795戸としている。
・主要な建設改良事業を集中管理システム(設備更新)と報告。
・その他、水道料金収入の収益的収支、更新工事等の資本的収支、施設の建設改良の債務負担行為について報告。

質疑
1、須永和良議員が
① 自家発設置工事の進捗状況。
② 富津市と君津市の市境の(給水区域の)接続。
③(企業団職員の)身分変更について説明を求めた。

・高木工務2課長から
① 君津市内の自家発について4か所に設置(予定)で約7割が解決する。今後、令和4年度から12年度に12カ所設置予定で約95%が解決する、(発電施設の)小さなところは自家発を借りたりして対応したいと説明があった。
②(上飯野配水池から)富津地区と北子安地区の連絡管による統合。
③ 四市統合により令和元年度に21名を企業団職員として身分変更をしたが、今後は企業団として、用水供給プロパーが退職する補充のため職員を採用していく方針を説明した。

2、座親正彦議員が企業団職員の(時間外勤務の)サブロク協定は年間360時間、月45時間。それを超す、特別条項が決められているか質問があった。
・平野総務企画課長から36協定は年間360時間、月45時間。特別条項は年間720時間、月80時間と説明。
なお、突発事故、災害対応の時間外勤務については36協定以外で対応していることの説明があった。

3、佐久間勇議員が(水道法の目的である)水の安定、安全に触れ、
① 昨年暮れに富津市で発生した笹毛での水道管破裂による断水(4,870件)について、送水ルートが1本しかない所の今後の管路整備を要望。
② 安全な水について、小櫃川に流れているオハラ川付近に産業廃棄物処理業者があるが浄水前の水質検査に問題がないか意見。

・吉岡工務1課長から
① 用水供給は5か年の整備計画で。送水管の一本ルートは今後(検討したい)。(なお、)管路更新は法定で40年と定められているが日本水道協会では大口径について60〜80年と(考えている)。
・事務局から
②(大寺浄水場・十日浄水場は)小櫃川の表流水を取水しているが上流にはゴルフ場 や産廃処分所がある。千葉県環境生活部と企業団で協定を結んでいる。毎月、排水の水質基準の提出を求めている。

4、石井志郎議員が
① セグメント単位の説明を議会の場とは別の場所で説明を。企業団に出ている議員が地元から企業団に出されている問題を何も解らないでは困る。
②(各市にある)井戸について、四市統合前までは各市にある井戸の使用割合と企業団からの受水量割合がわかったが今は解らない。自家井戸を重要視している方もいるので聞きたい。

・事務局から
① 各先生方に場を設けたい。渡邊技師長から
② 各市に市の井戸使用量と企業団からの受水量はお知らせしている。

5、竹内伸江議員が
① 昨年のコロナ緊急事態時に水道料金の免除をしている事業体があったが、コロナの関係で生活に困っている方に水道料金の免除等の考えはないか。

・平野総務企画課長から
水道料金の減額を実施すると計画ができなくなるので料金減額は考えていない。
・中畑業務課長から161件659万円の支払い猶予を実施中と説明。

竹内伸江議員、地域毎にできますか

・平野総務企画課長から各市から交付金を頂ければ検討もできる。(千葉県内では?)水道料金の減免について38事業体の内4事業体で実施している。周辺の事業体の動向を見て判断したい。
以上、2号議案について、全議員の賛成で採決された。


◆ 3号議案・・用水供給条例の一部改正(第3条、給水料金の改定)
(1)基本料金、基本水量1m3につき現行の79円を72円とする。
(2)使用料金、使用水量1m3につき現行の24円を30円とする。令和3年4月1日施行。
 これについて、質疑、討議なく全議員の賛成で採決された。
 
◆ 4号議案・・行政不服審査の一部改正
 審査会の会議について、現行「審査会の会議は全ての委員の出席がなければ開くことが出来ない。」との規定を「委員の半数以上の出席がなければ開くことが出来ない。」と改正する。

1、笹生議員がどのような改正経過か説明を求めた。
・事務局から・・審査会は3名の委員からなっているが、委員から“一人でも欠席したら成立しない”事
を言われ、過半数の出席としたと説明があった。
以上、全議員の賛成で採決された。


◆ 5号議案・・水道料金等債権の放棄
事務局から・・(債権放棄について)統合前の事例、下水道料金の5年経過後の債権放棄に合わせた。富津市は2年で債権放棄であったが民法の改正で債権放棄について“私法上、5年と改正された。”事に合わせたと報告があった。内訳は債権額3,836,631円。債務者697人。調定件数1,136件。調定年度は平成25年度2件、平成26年度203件、平成27年度931件。

1、須永和良議員が(一番多い)所在不明に至るまでの経過説明を求めた。

・中畑業務課長から・・無断転居等で相手方と連絡が取れない。他市へ転居し照会できない。四市のデータは持っているが(本人)確認が取れない等である。

以上、全議員の賛成で採決された。
閉会の挨拶で渡辺企業庁からかずさ水道は統合2年でまだ整備されていないとあった。
11時44分閉会した。

2.要点・疑問 (順不動でごめんなさい)
1号議案
 省略

2号議案・・令和3年度予算
・電力の耐災害性において非常用自家発に依存していますが、消防法の観点で大量の燃料を保管できないので油断(燃料切れ)が発生する、再エネと組み合わせすることで長期停電に耐える力になることを引き続き理解してもらうべきではないだろうか? (東京都などのように)
・富津からの井戸の重要性と、他市からの連絡管のトラブルが富津に水道危機をもたらすことが強く認識された。
 企業団は電力のように中央集中大規模電源と送電鉄塔による送電と同じように鉄塔倒壊、大規模発電所停止が広範囲・長期停電になるように水道も井戸の廃止と水源集中化は危険と判断しますので井戸廃止反対、東京都のように井戸による水源分散化を訴えたいがどうでしょうか?
・アラックス排水が御腹川―>小櫃川の水質悪化の問題は回答が十分でないので明確にすべきと思う。 また情報公開が不十分です。質問議員も公開情報をよく見てないことが分かりました。

4号議案・・行政不服審査の一部改正 で
 現状審査会は3名の委員からなっているが、委員から“一人でも欠席したら成立しない”過半数の出席
ということは2名の出席でOKということになります。 反対派1名の都合の悪い時に開催すれば行政側のペースになるので現状の3名のままとすべきではないか? 
3名出席できる日を選ぶことは困難ではないはずです。皆さんどう思いますか


nice!(0)  コメント(0) 

「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴記 3 [水道]

 議会傍聴感想記録3人目です。  kawakami


 まず、議会の2週間前に日程・場所の公開の約束が反故にされたこと、昨年11月議会の議事録がいまだに公開されていないことが問題です。

 そしてホームページで議事案の公開がされているが議会ではその議事案でない議会用の要点をまとめた別冊のページ番号で説明していたのではないか?と疑います。 なぜならホームページで公開した議案のページを示しあの速度の説明では議員と言えども追いきれない感じがしました。(勝手な想像ですみませんが、、、、)パワーポイントのような分かりやすい説明書が欲しいという意見に同調します。

 産廃処分場からの排水が流れる御腹川の水質データ公開はされていますが
http://www.arax-g.jp/araisogo/kimitsu/info/ 

というように21年1月も、2月の週、日のデータも公開されていません、また公開データにも抜けがありずさんです。

 3か月まとめて公開とはおかしくありませんか?毎週のデータを月曜アップとかが当然では・・・
そして、土砂崩れや産廃山排水のあふれなど緊急情報をどう即時的に把握するかという危機管理の思想が議員にないことが分かって残念でした。

 非常用発電機の件では添付のような大災害では燃料切れの問題(油断)があることも企業団も議員も認識していないので過去の地震と石油会社の火事についてのワードファイルを添付しました。 
火事になったタンクは消火ではなく燃え尽きて鎮火が実態なのです。
 小糸川をまたいで送水される配管に問題が起きると富津は水不足が起きるということで議員が心配して井戸を重要視していると自分は理解しました。

 この点では会員の資料でも明白で富津議員の意識の高さからか議員3名発言になったと見えました。
とりわけ富津議員の目線に対して意見を送ることの重要性を感じました。
 
また会員の記録から、借金の利息が5%時代のものがまだ残っている件、そして井戸重視と同じように他の水道局では再エネ電力をも重視していますのでさらに井戸問題にあわせ意見書を出したいと個人的に感じました。
------------------------------------------------------------------------------------------------
 袖ケ浦では3名議員参加で笹生議員が吠えた、ヴェオリア・ジェネッツが全国に進出中、吠える議員いるとヴェオリアに飲まれない??




nice!(0)  コメント(0) 

「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴 2 [水道]

参加会員からの傍聴感想連載記録です。   kawakami
 

「大気と水は人権4市連絡会」の皆さん
 おはようございます。一昨日の地震、そして昨日の暴風雨の後に今日の晴天と強風…気候変動を体感する毎日です。
 傍聴に参加された皆さん、そして水道企業団と議員に意見書を作成し送付された政策研の皆さん…大変お疲れ様でした。そのためか今回の議会もかなり活発な議論となり、良かったと思います。
 ただし傍聴においていつも感じるのは、傍聴する住民目線で様々な事が準備されていない…たとえば議案書がないと、聴いていても完全に話が理解できない…これではなるべく傍聴しないでという感じ。できれば、傍聴のスクリーンの中に、議案書の当該ページを映すとか、議案書貸出してほしいです。

  話が脱線しましたが…
 やはり印象深いのは、袖ケ浦市笹生議員の冒頭の発言。議会の公開の場で承認されないまま、富津市の高橋氏が副企業長の任に就いているのは、この議会の正当性を疑うという趣旨の発言に共感。
後は令和3年度事業会計予算では、人口は微増だが給水量は減少。

議案第三号の条例の制定では、料金単価見直しで79円を72円に、24円が30円。
議案第4号では、不服審査法施行で、議会メンバー全員集合でないと成立を過半数で成立。
議案第5号では、料金の未徴収が697人387万円で、個人情報保護の為に住所不明の未納者を特定するのは難しいとの事。

 他にも小櫃川上流の産廃処分場、新井総合ですが、建設による水道水原水汚染は大丈夫なのか、水質検査はしているのかとか派遣社員が80人以上いるなど。
送水管の耐用年数が約40年だが、口径大きいものは60、70年。
 各自治体が維持している井戸はいくつあるのか、企業団でも把握すべきという意見もありました。
長谷川さんから頂いた防災井戸の資料を見て、千葉市の先進性を実感しました。
大規模天災が多いこれからは、かずさ地域も早目に確認、整備すべきです。

nice!(0)  コメント(0) 

かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴記 1 [水道]

 年に2回よりない「かずさ水道広域連合企業団」の議会が2月15日に開催されました。傍聴に参加された『大気と水は人権・4市連絡会」の会員の方から、傍聴感想が寄せられています。
そのまま連載で紹介します。          kawakami


お世話になります。
2月15日の企業団議会定例会の傍聴ご苦労様でした。
議会では多くの議員から意見及び質問が出ましたが、「大気と水は人権4市連絡会」から事前に意見書を提出したこと及び傍聴することを事前に連絡したことが影響していると思います。
 議会での討議の内容は手元に資料がなかったこと等により不明確でしたが感じたことを以下に示します。

・副企業長の任命が議会の承認を得ることなく、企業団事務局が規約を独自に解釈して決定し、今回の議会で追認を求めたことは驚きでした。一時議会を休憩して議長の調整により議長預かりとなったようですが、休憩後重要な部分が一時マイクが消音されていたため確認できませんでした。

・災害による停電時の対策として自家発電設備を4カ所(?)設置予定及び君津と富津を結ぶ連絡管を設置するとのことでしたが、議会で議論して最良な災害時対策を検討するようになることが望まれます。

・水源地域に廃棄物最終処分場があり水質汚染の危険性があるが、対策はどのようになっているのかとの質問に対して、千葉県より君津総合施設と安全確保に関する協議をするように指示を受けているとの回答は初めて聞きました。水道企業団には浸出水処理水の水質結果が毎月送られてくるとのことでしたが、これは千葉県のホームページに掲載される公表データと思われ実質的にはあまり意味のない回答であったと思います。
・水道用水供給条件の改正に関して、79円/㎥→72円/㎥に改定及び使用料24円/㎥→30円/㎥に改定することに関しては、討議もなく決定したことは腑に落ちないと感じています。


nice!(0)  コメント(0) 

渇水問題 [水道]

 1月28日の山の井さんのブログに、房日新聞に133本目の投稿記事が掲載されています。一連の断水問題の総括的記事です。これは富津市の水道にもかかわりがあります。今日はこのブログを紹介させていただきます。
 上総水道広域連合企業団の年に2回の議会が2月15日に開催されます。他の広域企業団とのかかわりや、手を触れようとしない「ダム放流の問題」「新井綜合による産廃施設問題」とかかわって涵養林の問題等々問題は山積です。
 4市から選ばれた議員各位の、厳しい討論が期待されるところです。 kawakami


 先月、小向ダムの渇水問題のことをこの場で書きました。
この渇水対策に尽力されているすべての皆様、謝意を申し上げます。

 その後、先月25日のある新聞報道で、鴨川市内にある高鶴配水場から小向ダムの上流河川、おそらく和田の五十蔵あたりまで配水管を設け、そこから水の提供を受けるかたちの考えが示されました。これにより、丸山・和田の断水回避につながります。
高鶴配水場は、利根川からの水を受ける施設です。

 私は丸山・和田以外に、南房総広域水道企業団=以下、南水=の水が届かない地域がないかさらに調べていました。

 今から15年前、平成17年9月13日の鴨川市議会の定例会の本会議質問に目がとまりました。
当時の滝口議員の、天津小湊の奥谷ダムが機能しない事態になった場合の質問。対する、当時の本多市長は、


 奥谷ダムが機能不全になった場合、内浦小湊地区への南水の供給が水量・水圧をを考えると無理と思われる。鴨川市全体で浄水場・配水場などが機能不全になった場合、3区域で南水の供給が期待できないと想定する。


という答弁があったようです。
 つまり、安房地域のどこかで、丸山・和田のような渇水騒動が起こる可能性があるということです。
15年前の話になりますので、その後に変化があれば、鴨川市水道局の方々の説明をいただきたいと思います。

 今回の小向ダムの渇水問題は、南房総市の石井市長に対して厳しい声があがっています。私は、すべて石井市長の責めとはいえないと思います。南水を整備した、当時の安房11市町村の首長、水道事業の責任者がどう対応したのか。その点も厳しく問われると思います。

 まずは、安房3市1町での南水の受け入れで、具体的にどの区域まで利根川の水が届いているのかを明確に。そして、利根川の水が届いていない区域に対する緊急時の対応。つまり、今回の小向ダムのような事態が起きないよう、そのフォローを明らかにしていただきたいです。

 先月の投稿での繰り返しも含めてになりますが。
安房3市1町で緊急水道の接続について、先月末から越年して発生しました富津市南部の断水問題を受け、水道管の老朽化対策と富津市南部へ鋸南町・鴨川市からの緊急水道整備について、各市町村で策定している水道ビジョンで示されている課題について、速やかに取り組んでいただきたいです。

nice!(0)  コメント(0) 

全国の水源地涵養林 [水道]

 「水源地涵養林」のことを紹介したところ、事務局長が早速調べてくれて、全国の所在地一覧を届けてくれました。何と全国いたるところにあるというのに、千葉県でたった一つなのです。それを見つけました。ご覧ください。                      kawakami

全国所在地一覧図(クリックすると大きくなります。)

全国水源地涵養林.PNG

 千葉県内唯一の涵養林は、君津市にある県有林「清和県民の森」です。
千葉県君津市他 面積:1,112ha
ダム貯水(三島ダム、豊英ダム)
利用状況:農業用水1,939ha工業用水を3市の工業地帯へ供給水源の流量:329,000m3/日

 にもかかわらず、「産業廃棄物最終処分場」設置を許可した県、そして第3期拡大計画をも許した県とは?この裁判の判決が間もなく下されます。結果が待たれます。

                                 

 




nice!(0)  コメント(0) 

水源涵養林は横浜にも・・ [水道]

 奥多摩の東京都水源涵養林のことを紹介しましたら、「横浜にだってありますよ」と、私たちの会の関会長から下記のパンフが贈られてきました。きっとまだまだあるのでしょう。当たり前のことですから。
千葉県が異常で数少ない悪例の一つなのかもしれません。全国的に探してみますね。皆さんも見つけたらお知らせください。
                                  kawakami

横浜の水源涵養林(クリックすると大きくなります)

横浜涵養林21.1.PNG


nice!(0)  コメント(0) 

「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴 2 [水道]

 議会傍聴感想のお二人目は、富津市からいらした長谷川勉さんの感想です。長谷川さんは精細な議会記録も筆記で取ってくれました。聴力が少し衰えてきた私には到底できないことです。そのうち発行予定の会報で会員の皆さんにはお伝えしたいと思います。   kawakami


◆ 長谷川の感想

1、初めて参加したが、4号議案、会計決算についての質疑が活発で驚いた。
大変良いことと思います。

2、事務局から職員数について、統合前に168名いた職員を12名削減し、2020年11月現在155名体制で 運営しているとのこと。
(千葉県からの)派遣職員は2〜3年で代わる。今後は企業団で採用するとの説明があった。人件費削減は耳障りがよいが、大規模断水を経験して今後対応できるか心配だ。職員の企業団採用は技術の蓄積では大変良いことと考える。

3、企業団運営について市民が直接意見を述べる体制保障が不明と感じる。

4、4市の市民は運営について監視していく必要を感じる。4市市民連絡会を運動体にしていく必要があるのではないか。

nice!(0)  コメント(0) 

「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴 [水道]

 ◆ 16日「かずさ水道広域連合企業団」の定例議会が開催されました。今回で5回目です。今までの議事録を読ませていただいて、「これではまずいのではないのか」と考えました。傍聴者なし。議員からの質問なし。企業団に議会開催日を確認し、傍聴許可を要請しました。今回の傍聴が初めてになります。職員の方々がコロナ対策に、万全の準備をしてくださいました。感謝申し上げます。
 傍聴許可定員6名のほかに、ロビーでの中継傍聴も可能になりました。嬉しいことです。
年に2回より議会はありませんが、次は2月です。議員の皆さんも傍聴者がいると、張り切って多彩な問題点追及発言が続きました。傍聴された 雁原ふみさんの感想をお届けします。
                                     kawakami

 昨日初めて傍聴に参加しましたが、予想外に活発な議論があり良かったです。やはり市民参加は大切ですね…。

 昨日の議会議案にはまだ目を通していませんが…議会を聴いた印象としては、かずさ水道令和元年度の黒字はかなり無理をして捻出している感じがしました。

 老朽管の更新や未配水地域への水道新設、漏水事故への対応迅速化など課題は山積みですが、あまり結果を急がずに住民の同意を基に丁寧に進めていくべきと感じました。予算は限られているのですから…そして何より情報公開は大切ですね。

 大気と水は人権の会としては、これからの気候変動による自然災害の頻発の可能性を踏まえて、水道以外の自然水源の確保と保全も模索して良いのでは…例えば久留里や君津、おそらく富津市や木更津市、市原市にもある自噴井戸や湧水、そして雨水利用も考えられます。

 私たちのいのちの水、大切な水への関心が新井総合の廃棄物処理最終処分場を水源に建設するという暴挙をストップさせるチカラになりますように!
                                  
                            雁原ふみ




nice!(0)  コメント(0) 

かずさ水道広域連合企業団「水道審議会」 [水道]

 昨日、かずさ水道広域連合企業団の「水道審議会」なる会議が開催された。この審議会が生まれた経緯は不鮮明であることは前に書いた。今回の審議会については ① 周知期間1週間 ② 傍聴4名という・・「できるだけ知られないうちにやってしまおう」という意図に見えても仕方のない会議開催手続きであった。
 期間がないので、4市の事務所のみに連絡した。参加希望者がすぐ出てきたのだが、4名と聞いて遠慮された方々がいらした。袖ケ浦から2名、木更津から2名の4名が傍聴参加であった。
 会議の概要が今朝お二人から到着した。夜中に書かれたものだ。お疲れさまでした。
とりあえず、概要からわかった様子を報告する    kawakami

◆ 報告概要 1   関巌
 別紙次第の委嘱状交付式は傍聴不可、委員の自己紹介を聞くことが出来なかったのでどのような人が委員で、どのような考えで審議会に臨んでいるかは分かりませんでした。
このことは大事な情報なので傍聴させるべきです。なお、審議会終了後の事務連絡でも傍聴者は退場させられました。

 統廃合計画についてはH主幹が、台風に関する報告書はW技師長が資料を読み上げる形で説明しました。
 ほとんど資料を見れば分かる内容でした。ただ委員には台風資料は詳しい資料が事前に送付されていたようです。

 当初審議会では説明に使った資料はパワーポイントで映す予定であったが、コロナで委員の間にビニールの間仕切りがあり、見えにくいと言うことで、紙媒体にしたそうです。
ですからパワーポイントの時はこの二つの資料は手元に無かったと言うことです。

 説明の後の質疑ではあまり活発な意見は出ませんでした。

 傍聴は野々山夫妻と丁度4人でした。入り口にいた職員に、傍聴者制限を抗議しましたが、今回はこれでお願いしますの一点張りでした。
 
 終わった時にH主幹に、また要望事項をメールします、と言っておきました。

いくつかH主幹に質問要望をしたいことは
1. そもそもこの審議会の役割、位置づけは何なのか
2. 委員の選出は学識経験者と水道利用者とだけ書かれているが水道利用者はどのような基準で選出したのか
3. 傍聴は最初から最後まで傍聴させること
4. 審議会、議会の傍聴の知らせは各市の広報紙を使い2週間以上前に知らせる事
5. 傍聴者は今回4人以上いたが4人と言うことで断念した人がいた。傍聴者を増やすべきだ。

◆ 報告概要 2  富樫

 (前略)この他に50頁以上の台風災害報告書が委員には配布されましたので企業団にホームページのどこにあるか聞く必要があります。

注目点は
1.委員紹介など終わった時点で傍聴開始になった。
 2時半開会、傍聴開始3時、終了4時半
 したがって添付の委員名がどの組織からが分かりません、T委員は袖ケ浦のようです。
 傍聴者には委員の出身や委員紹介と挨拶から話されることから分かることを避けたかったようです。

2、資料は出前講座のものを流用、野々山さんは「子供だまし資料」と言っていました。
3.審議会議事録はいずれホームページに公開されるので委員の出身が記載されると思いますが知らせたくないようです。
4.今回は最初なのでやさしいところからを狙ったようです。会長・副会長を決め概要説明、台風被害報告というところ・・・。
                     以上

                      


 

nice!(0)  コメント(0) 

不思議な企業団議会 [水道]

 以前一度「かずさ水道広域連合企業団」のことを書いた。ホームページが順次整えられ、ようやく「企業団議会」も 、13人構成でスタートし、年2回の定例会が持たれるようになった。
 ところが不思議なことが起こった。議事録を見ると、第1回目の議会は2019年3月25日の議会です。この日発言した議員は。富津、君津、木更津と、厳しい質問が続いていた。ところが2回目から質問ゼロ、短時間で23分で終わっている。この間何があったのであろうか。いつの間にか不思議な議会になってしまったのだ。今回「水は人権」通信を作り、4市の会員にお知らせすることにした。
通信の「企業団議会に関する報告」を掲載する。
 なお袖ヶ浦から参加している議員からは、質問ゼロ。なぜか、反対討論があったので、慌てて作ったと思われる、賛成討論に1名発言、袖ケ浦市議会での報告は一切聞いたことがない。
                              kawakami


◆ 初の企業団議会は迫力があった。それ以降の議会は翼賛議会になったのか

 一番私が関心を持ったのは、企業団議会です。設立以来開かれた議会は4回です。定例会は2回と決まりました。この4回中、まともな議会であると思ったのはタダの1回です。それは初めての議会2019年3月25日開催の議会です。この報告をまとめて書きます。

◆ まとめて43もの議案が出て3時間で終了しています。
①、専決議案 1~8 質疑なし全員承認  ②、条例制定議案 9~35 27議案一括審議 2名質問
③、委託規約協議 36~39 質疑なく全員承認  ④ 会計予算案  5人質問 反対1名 賛成多数承認
⑤ 広域計画について⑥ 監査委員選任について・・質疑なし全員承認

▼ 条例制定議案質疑内容
① 石井志郎議員(富津)水道審議会条例中審議委会委員の4市への割り振りはどうなるのか、企業団議員数の割り振りについては、君津中央病院のような均等配分ではなく人口比による傾斜配分にすべきであるという強硬な意見が木更津市から出ていてそれに押し切られたという話を聞いている。この決定に関する各市議会の意見聴取はなかった。
② 近藤忍議員(木更津)議会定例会が年2回では足りないのではないのか  ・ 水道審議会、および企業団議会公開条例はないのか。
回答 答弁はいずれも検討中というあいまい答弁
▼ 会計予算案質疑内容
① 船田兼司議員(君津)入札建設改良工事があるが、入札制度についてどのようになっているのか・・入札制度を明確にしていただきたい  回答 関係団体と調整中
② 重城正義議員(木更津)・ 広域化に伴う施設の整備や共同拡充について、市の予算に影響はあるのか
・ 水道法改正の影響は  ・ 民営化についての考えは 
回答 市の予算に影響はない  コンセッション方式導入は考えていない。
③ 渡辺務議員(富津)・入札を含めて4市の管工事組合からの要望書に対しどう対応するのか。方向性は
回答 調整中という回答に・ 調整中ということだが、富津市としてはなけなしの金2億2千万円を出資している。この金の使われ方を市民に説明する責任がある。いつ頃までめどがつくのか。
回答 今の段階では、まだ早急に調整させていただくとしか言いようがない。日程までは・・
▼ これでは議員としての責任は持てない。市民に説明できない。
④ 近藤忍議員(木更津)・木更津では予算段階に工事予定個所を図面で示し審査している。今年度はここをやる。来年度は・・・と言うように目標が見えるようにしていただきたい。予算の数字だけで承認しろというのはムリだ。
⑤ 石井志郎議員(富津)の質問もあったが、終了時点で不適切であったと削除要請があった。ここには書かない。
◎ 渡辺議員(富津)の反対討論。休憩をとって笹生典之議員(袖ケ浦)賛成討論。(はずかしや・・)
 賛成多数で可決
◎ 以降の議案は質疑なく一気呵成の決着終了。
◎ 富津の割り当て議員数2名‥お二人の奮闘に拍手!

◆ 2019年中に開かれたこの3月議会と8月議会は臨時議会で、11月議会と2020年入っての2月議会が定例会として開催されている。8月の臨時議会は、8月5日に行われているが、議案3件、報告1件で質疑なし。2時2分に始まって2時25分に終わっている。11月議会は台風災害直後であるのに、このことに係る議案は一切ない。職員の努力に対する感謝の言葉もなかった。議案は条例3件 決算認定 1件  報告1件であり、すべて質疑なし、全員賛成、10時1分に始まって49分に終了している。2月議会の議事録はまだ出ていない。

 最初の議会は議会らしい迫力があった。それ以降の議会はアリバイ議会、翼賛議会になり下がったのか?コロナ明けの定例議会には絶対に傍聴に行かねばならない。

「水は人権」通信.PNG

nice!(0)  コメント(0) 

かずさ水道広域連合企業団 [水道]

 本日「かずさ水道区域連合企業団」を事務局4人で訪問しました。一つには、過日行われた、「大気と水は人権」という変わった名前の学習会に集まった、40人余の人たちの熱意を受け、その具体化に企業団の「出前講座」をお願いしに行ったのです。

 事前に、袖が浦市議会の方から紹介していただいたこともあり、手配してくださった職員さんも、あたたかく丁重に出迎えてくれた総務課長と班長さんも、気持ちの良い対応でした。
企業団ができて5か月…ようやく日常の仕事がスムーズに運ばれるようになった雰囲気でした。

 私たちの願いは、「蛇口をひねると自然に水が出てくる」という日常の生活の裏に潜む、職員の方々の仕事のご苦労の中身を正確に知りたいということと、「新水道法」なるものの裏に潜むものの姿を探り出したいというこの2点です。職員の方々には、感謝の気持ちを伝え、ともに命の水を守ることについて共有したいという思いのみです。

 幸いなことに、話はスムースに気持ちよく進み、10月開催の方向で合意したところです。
資料づくりの日程などで、ずれが出るかもしれませんが、決定しましたらお知らせします。ぜひ多数ご参加されますよう呼びかけ第1号をお届けする次第です。

                                kawakami
nice!(1)  コメント(0) 

かずさ水道広域連合企業団 [水道]

 かずさ水道広域連合企業団が4月1日に業務を開始して、現状はどのようになっているのでしょう。そこで議会事務局に聞いて、企業団議員の報告はあるのか聞いてみました。企業団議員は阿津文男議長と、笹生典之議員・在原直樹議員の3名です。「阿津議長から議会があったという報告はあるけれど、内容についての報告はない」ということなので、「資料を見せていただきたい」と聞いたところ、企業団の事務局の方を紹介していただきました。

 企業団に電話したところ、非常に親切な対応で、ホームぺーに掲載が遅れていて申し訳なかった。との話があり「丁度今日掲載したので、見ていただきたい」とのことです。
 確かめて見ましたら、昨日までなかった4月1日以降の議会と議案が掲載されてありました。議事録も掲載するとのことでしたので、明日ゆっくり読ませていただきます。

 富津市選出議員に渡辺さんという方がいます。渡辺さんはご自分のブログに活動の様子を報告されています。真摯な書きぶりが惹きつけます。なぜ袖ケ浦の議員の報告は一切ないのでしょう。なぜ議員は報告を求めようとしないのでしょう。なぜ議会だよりにそれが掲載されないのでしょう。「水は住民のいのち」です。重責を負っていることを自覚してください
 「企業団の職員は、遅くなって申し訳ないと思っていましたが、ようやく準備ができました」と話されていました。来月5日にお訪ねする約束までできました。嬉しいことでした。

                                kawakami






nice!(1)  コメント(0) 

ISDSラチェット条項  [水道]

◎ 民営化したら未来永劫・・・あきれた協定項目

 ご存知ですか。今年12月30日に発行されるTPPには、ISDSラチェット条項が持ち込まれていて『一度民営化されたものは再公営化してはいけない』という規定により、日本の水道民営化を公営化に戻すことはできなくなります!いくら悪質なことになってもです。
(このことはshinichi Harada さんのFacebookで知りました。)

 皆さん何のことかわかりますか?次の二つの言葉の意味を日本語に直します。そしてもう一度読んでください。

▼ TPP・・TPPは正式名称を、環太平洋パートナーシップ協定と言います。11か国の協定でアメリカは離脱しました。内容は21分野にわたります。これまで論議されてきた関税やサービス、投資などに関するルール以外にも、環境や労働者保護に関する項目など、自由貿易に必要なあらゆる項目が幅広くカバーされています。

▼ ISDS・・ほとんどの解説ではこの項目を意図的かどうかは不明ですが扱っていません。この内容は『投資家が投資先の国家の政策によって被害を受けた場合に、その国家を第三者である仲裁裁判所に訴えることができる』というものです。民営化したものを契約途中で公営化に移そうとし、アルゼンチンなどは高額な違約賠償金を取られています。ただ契約更新にあたって「再公営化をしてはいけない」という禁止条項があることは初めて知りました。これは異常な項目であると思います。一度民営化したら未来永劫、日本の水道は大企業の思うがままになるわけですから・・





nice!(1)  コメント(0) 

水道の公益化と民営化 5 [水道]

 近藤さんのお話の最終稿です…  kawakami

 ☆ なぜ広域化するのか
 これを強力に推進しようとしているのが総務省です。なぜでしょう。前述の官民連携で述べたように企業の儲けのためです。儲けるとなれば、シェアの拡大が必要です。料金の値上げが必要です。コストを下げることが必要です。この条件を満たすために、第一は広域化が必要なのです。

① シェアの拡大について
 政府は広域化を、県単位で考えています。1~数事業体程度にしたい。香川県は全県を統一して1事業体にしました。大阪は大阪市を除く地域を1事業体に広域化しました。このまま広域化が進むと現在の10分の1程度になるだろうといわれています。

② 水道事業体は大きく3つの事業があります。
 ▼ 水道用水供給事業…ダム等から浄水場まで届ける
 ▼ 水道事業・・▽上水道事業・・浄水場から各家庭まで届ける・・5000人以上
▽ 簡易水道事業・・山間地などの小規模水道事業で、今までは経費補填を財務省が行ってきました。その財務省が経費削減のため上水道と一緒にせよと迫っています。
 ▼ 専用水道

③ 巨大ダムを水源としたのが誤りであったこと
1970年代 高度成長の波に乗って過大な水需要を予測し、水が足りなくなると危機感k
をあおり巨大ダムを造ったのが過ちの原因です。この水需要予測は国土交通省が作ったのですが、今になっても変更しようとしない。(このことで袖ケ浦も8万人の人口増を見込んで報告したので、その予測水量が現在も送られてくる。実際はこの49.5%より使われていない。)もし3割水需要が減ったら、用水供給企業団はつぶれてしまう。
 これを作ったため、自己水源を持っていたものまで切ってしまった。
 川崎など浄水場で10万トン扱っていたものを廃止して、巨大ポンプで地下水を吸い上げ
利用するといった無駄なことをしている。
仙台は県全体で55万トンの供給用水を準備したが、半分の25万トンより使用していない。そのうち仙台市が10万トンおつきあいで使っているから何とか持っている状況

◎ 広域化にすると自治体の議会への報告は必要がなくなる。したがって住民の声は一切聞く必要はないし、届かなくなる。しかし広域化ができても、香川県では、議員で頑張っている人もいて、現在ストップをかけています。私たちは、対案を提示しています。具体的には自治連のホームページに掲載しています。是非見てください。

☆ 世界の状況
 最後です。世界では再公営の動きが大きな流れになっています。そしてその認知度は高まってきています。ヨーロッパでは、新自由主義で失われたものが再公営で復活しつつあります。
特にびっくりしたのは、フランスでは、水道だけでなく農業部門でも公営化が進んでいるのです。安全な食料を子どもたちの給食に届けたいという運動です。
水の問題では、再公営の時に、市民参加型の統治システムを創り上げました。そこで生まれたのが「炭酸水」の給水事業です。噴水までも公営水道が経営するようになりました。
ヨーロッパでは、格差と貧困が明らかになるにつれ「水は人権」の意識が強まってきています。

☆ 再度、浜松はなぜ止まったか
 最終的には3万人の署名を集めきったこと。600人の集会を実現したこと。浜松で200人の抗議デモ行進が行われたこと。ここにきて、市長選への影響も考えて、「このままではやばい」と延期を決定したのです。

 水の問題は、憲法にある生存権の問題であること。それを守ることは自治の基本であること・・・私たちは「ライフラインを住民の手に」を合言葉に、これからも頑張っていくことを決意しています。ありがとうございました。

nice!(0)  コメント(0)