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横須賀石炭火力新設計画裁判 4 [石炭火力発電所]

 原告意見最終稿 4


2.横須賀火力発電所が新設されることについて、具体的に何が心配ですか?(複数回答可)
ア 二酸化炭素の排出による気候変動がもたらす被害 ==>すべてに〇
a. 豪雨による洪水等
b. 熱中症
c. 農作物・水産資源への影響

イ 排出ガス(硫黄・窒素酸化物やPM2.5など)による大気汚染がもたらす健康被害

ウ 温排水による海水温の上昇がもたらす水産資源への影響

エ その他 (下の欄にお書きください。)
2018年の全国の救急搬送は訴状に記載されたとおりと思っています
ちなみに袖ケ浦市の熱中症搬送数は平成30年が67名です、平年は28名です。

3.(2でア及びイと回答した方)被害を実際にご自身が被ると思われる理由はなんですか?
(自由記載)
  例えば、「自宅が崖の近くで、豪雨が降ると土砂崩れが起きるかもしれない」
「豪雨の際、自宅のそばの川があふれるかもしれない」「高潮の被害にあうかもしれない」
「体力が落ちており熱中症になることが怖い」 など
もちろん70歳代ということで体力が落ちているので熱中症には恐怖感があります。

4.そのほか、横須賀石炭火力発電所に対する思い、本件訴訟に対する思いをお聞かせください。
 私が30代のころオイルショックで大転勤の提案があり、抵抗した従業員を解雇し裁判になって長い年月の支援の末、和解となりましたが結果、敗北感が残りました。
 この度の裁判は国を相手にするので、国も面子にかけて抵抗し、長くかかる戦いになると思います。
 結果として勝っても負けてもすがすがしい気持ちで迎えられるよう、電力改革を達成する運動になる裁判であって欲しいと思います。

                          (この稿を終了します)





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横須賀石炭火力新設計画裁判 3 [石炭火力発電所]

 原告からの報告  3


 ② 気候変動の大雨と大風
 大気には国境はなく、どこから排出されたCO2であっても気候変動の原因となるものです。 
この気候変動災害から免れる証拠がない限り、被害者となり得るものはすべて原告適格と考えています。

1. 袖ケ浦市を流れる浮戸川は数年前に洪水となって神納石塚周辺の浮戸川地域を浸水することがありました。

2. また、昨年の台風19号21号台風では千葉県内33市11町に土砂災害警戒情報があった中で、亀山ダム、高滝ダムの緊急放流が検討され、あと一歩のところで小櫃川の洪水が回避されるといことがありました。もし実施されていたら洪水になっていたと思うとぞっとします。
ちなみにハザードマップを参考にしますと

ハザードマップ.PNG

 
 袖ケ浦駅周辺と保育所は1-2mの浸水で長期使用不能、市役所すら0.5m未満浸水ということで長靴、隣接した保健所、防災倉庫自身にも浸水、地下室(機械室)浸水で機能不全ということになります。
 運悪く満潮時に関西空港を襲った2018年の台風のようになったら、このハザードマップの
予測を超える可能性があります。実際に図の細い川(浮戸川)の橋にゴミが詰まって洪水になって
自分が耕作する田に浸水し損害があり、小規模な河川改修工事がされました。

3. また市内には急こう配の崖地があり、危険地帯の看板があり、大雨が降るといつも旧国道に土砂が流れ出し通行障害になっています。 19号台風では倒木で道路をふさぎました。
4. 台風の影響は何年も前から下記見積書のように度々被害をもたらしています。
これらのことからCO2を多く発生させ気候変動をもたらし、スーパー台風や大洪水を引き起こす原因となるCO2を増やす火力発電所建設には反対です。

    我が家の被害・・   屋根修理代見積もり  64000円


③ 私の稲作への悪影響
 かっては田んぼの高さは用水路水面と高い位置にありましたので意識的に田に水を引かない限り田の土は水分が少ないため固く締まっていました。 このため牛糞などの有機肥料を田に運ぶ車を入れることができました。
 しかし、気候変動の影響で大雨が増えて用水路に砂利を含む土砂が流れ込むようになって用水路が埋まってしまい、田の高さよりも用水路の水面が高くなってしまいました。
このため常時、用水路から田に水が浸入して田の土に水分が増え、軟弱になって人が歩いてもズブズブと抜かるんだ土になってしまって稲刈り機械が運転できなくなってしまいました。
 それだけでなく土が柔らかいために実ったモミの重みに耐えきれない稲穂は倒れてしまって地面に稲穂が付いて発芽し、商品価値ゼロになってしまい、耕作を放棄せざるを得ませんでした。

 この状況は自分だけでなく部落の他の農家でも同じで次々と耕作を放棄し荒れ地の田が毎年増加して農作業用道路に草が生え、通行さえ困難になりつつあります。またビニールハウスのビニールの一部分が台風の強風・振動で、また近所の樹木からちぎれて飛んできた枝でビニール切れる現象が以前からあり、台風の劇化への恐怖感を抱いていました。

④ 市民の海での楽しみを奪われた

 袖ケ浦市の目の前の海の住所は木更津市ではありますが、市民の憩いの海であり、漁業権を持たない一般市民がおかずを収穫できる海でありました。しかし袖ケ浦火力が運転以降まもなく海に異変が起こり、あれほど沢山いた魚や貝が消えてしまいました。
 主な異変現象の原因は気候変動と火力発電からの温排水で海水温度が上がったことです。
 この状況のなかで横須賀地区に火力発電所が作られて温排水での海水温度上昇のみならず海水を次亜塩素酸ソーダで消毒するという計画が準備書に書かれており、さらに東京湾をダメにする行いで許せないと思いました。

平成27年度第1回木更津市環境審議会 議事録24-26ページ での発言で漁民で審議会委員の山口さん、市議会議員の斎藤さんの発言

【山口(和)委員】
 私は今計画されているところに隣接する牛込漁協で、海面漁 業で海苔の養殖とアサリの採取をしておりますので、すごくこの問題に興 味があります。 大気汚染が影響があることはすごく重大なことですが、漁業をやっている私としては水質はもちろんですが、水温に関することが大事で、水温が3℃以上にはならないという説明があったのですが、牛込漁協は一番袖ケ浦境なんですが、そこに温排水が到達した時点で水温の上昇分は0℃ でしょうか。 昭和59年の東京電力からの温排水以降、そこで漁業をしている私たちは、隣の金田漁協と比べて2℃の水温が必ず違うんです。 色々工夫していますが、更に1℃上がったら死活問題になってしまいます。 到達時点で温度の上昇は0になるのですか

斉藤 委員】
 明らかに海苔というのは影響があるんですよ。 海苔の1℃違うというのは、アフリカからカナダに行ったような、かなりの ショックを受けるんですよ。 また、温度差のある海水は混ざらないんですよ。 暖かい水がコロコロ漁場を転がって、海苔をダメにするんですよ。 こういうことをわかってくれる人を企業の中で取り入れてもらって、環境アセスメントをしていただきたい、というのが我々の要望です。


⑤ 子供が外で遊べない夏休み

 ついでに、お知らせたいことは田が袖ケ浦公園の屋外アスレチック施設に近いので昔は夏休みには子供の黄色い声が聞こえましたが、2018年夏休みは子供も遊びに来なく黄色い声がしませんでした。 私の孫も公園には行かずプールとゲームで時間を過ごすようになっています。
こんな異常さからも火力発電建設には反対です。(続く)




 






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横須賀石炭火力新設計画裁判 2 [石炭火力発電所]

◆ 大気汚染による袖ケ浦市内小学校、気管支疾患申告者数(クリックすると大きくなります)

袖ケ浦小学生喘息罹患率.PNG


◆ 汚染の実感

1.市原市姉崎五井八幡方面に風が吹く時の動画(上写真の動画)
     https://www.youtube.com/watch?v=NndNwt4L7T8
2.袖ケ浦市の内陸部に風が吹く時は袖ケ浦住宅街に煙が落下していく様子の動画
     https://www.youtube.com/watch?v=zy9BQz6m0T0
を見てください、汚染を実感できると思います。

(明日に続く)




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横須賀石炭火力新設計画裁判 1 [石炭火力発電所]

 横須賀石炭火力発言所建設に対し起こした裁判に、袖ケ浦からも原告として参加された、私たちの会の富樫事務局長が、参加理由を求められ下記の意見を提出した。その紹介を原文のまま、連載する。              kawakami


 横須賀石炭火力発電所新設計画に関する訴訟についてのアンケート

                           2020年2月5日 富樫 孝夫

1.今回、横須賀石炭火力発電所の新設計画に反対する訴訟に参加しようと思った理由は何ですか?(自由記載)

 横須賀火力建設計画裁判原告になった理由は、横須賀は袖ケ浦に住む私たちにとっての汚染源としても決して遠いところではないと思っています。遠くない理由は下に書きました。
また、これは今でも被害があるのにこれ以上の被害の上乗せは困るということです。

その根拠は
① 大気汚染
 東京都の公害防止部門が飛行船を使って調査した結果を当時の公害防止部門に働いていた藤原さんから話を伺いましたところ茨城県の鹿島火力の排煙が八王子まで飛んできて光化学オキシダントになっている。君津火力の煙が新潟県まで届いているという話を伺いました。

1) この話から横須賀のばい煙は確実に袖ケ浦を汚染すると確信しました。

2) 実際に袖ケ浦の児童の呼吸器疾患の割合と隣の市の児童との比較においても袖ケ浦市の呼吸器疾患の割合が高いことで更なる汚染源には反対せざるを得ない 下記表で説明

3) また工場に近い長浦駅前団地の住民からベランダが汚れる、私は喘息患者ですという告白、また工場からの風のとき臭い という苦情を伺うなかで、横須賀からも汚染物質が来ることに反対せざるを得ません (自宅のベランダも土埃でない黒いすすのような汚れがあります)

1)、2)、3) の根拠として
 次ページに君津市の日本製鉄共同火力の煙と教育委員会から得た情報を示します。
この表のように袖ケ浦は京葉工業地帯の南端にある関係で汚染度の高い空気が北寄りの風のときに来て、また反対の南風の場合は写真のように日本製鉄君津工場にある共同火力からの汚い煙がきます。(東電と日本製鉄の共同火力)

https://nocoal-tokyobay.net/2017/06/28/%e3%80%90%e5%8b%95%e7%94%bb%e3%80%91%e5%90%9b%e6%b4%a5%e5%85%b1%e5%90%8c%e7%81%ab%e5%8a%9b%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e7%85%99/

新日鉄君津工場煙突.PNG

(この稿続く)


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東洋経済 [石炭火力発電所]

 「東洋経済」という週刊誌がある。石炭火力発電所問題に取り組み始めたころの学習会で、冒頭、岡田広行さんという参加者の自己紹介があった。この週刊誌の記者であった。「東洋」という単語が古い感じを受けた。ところがこの週刊誌を手に取ってみて驚いた。
 最低2週間はかける徹底取材による練られた記事。国内外の企業を常にウオッチのビジネス誌。という売込みキャッチフレーズが、そのままの記事内容であった。
 この出会い以降、ずいぶんと岡田さんには石炭火力建設計画の節々でお世話になった。
 
 その岡田さんが、「新春合併特大号(12/28発売)に東京ガスと出光興産の記事を書いている」という富樫事務局長からの連絡である。東京ガス・内田社長とのインタービュー記事である。石炭火力発電所建設を断念した東京ガスは、どこへ行くのか・・内田社長へ連日直接手紙を書いたこともある。断念後の行方を追う意味と、岡田さんへの激励も含めて、記事をそのまま紹介する。
(クリックすると大きくなります)                kawakami


東京ガス.PNG



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横須賀・石炭火力反対裁判 [石炭火力発電所]

 東京湾岸4か所の石炭火力建設が計画されましたが、3か所が断念し、最後に残ったのが横須賀です。横須賀では、裁判闘争も地元の反対運動と並行して進めています。その裁判に参加している「袖ケ浦市民が望む政策研究会」富樫事務局長の報告です。          kawakami

◆ 2019.12.23横須賀裁判後の総括集会
★ 袖ヶ浦@富樫からの意見
この裁判を象徴するスローガンが必要
  袖ヶ浦石炭火力では東京ガス・出光興産・九州電力の建設計画反対運動において【 東京ガスには石炭火力は似合わない 】 というスローガンを掲げた。
また、長崎県石木村のダム反対運動では石木村の石木と意識をもじって【 意識を変えよう 】というスローガンを掲げています。
松尾芭蕉の俳句、“山寺や 岩にしみいる 蝉の声”、 “古池や カワズ飛び込む 水の音”
 小中学校での国語に話が頭にしみこんでいます。 575 5775 川柳でもなんでもいいけど
市民と経営者の心に染み込むスローガンが大事です。
電気代1kW30円1か月300kW、約10000円、年で10万円以上を支払う。
東電はこの収入で石炭火力と、原発を作る
ということをもっともっと市民に宣伝しないといけないと思っています。
  経営者はマネーファースト、お金の動き通りに経営戦略を立てます。儲かれば何でも良しが企業経済原則、どうにも止まらない
発電所から家庭への売電は4割、でも収入は7割 大企業には14円・16円で売電、家庭から26円(込々30円)つまり、税金と同じで国民からかき集め大企業に奉仕
https://www.kankyo-business.jp/news/ に
石炭火力に手を出した企業も再エネ時代を認識し始めたニュースが増えています。

★ 話変わって横須賀裁判2回目
<被告の書面から>
被告は原告が裁判起こす前提が間違っているとして却下を求めている。
主張に対する反論として
小島弁護士がまず原告適格の問題で熱中症死亡者は7月だけで1000名
以上発生、土砂崩れなどの災害で200名以上犠牲になっていることが20km県外の方でも、特に高齢者は熱中症罹患率が高く適格と言えると主張
 パワーポイントを使って被告と裁判長に説明しましたが裁判長から、最低1週間前に紙で画面データを証拠品として提出しないとどんなに立派なパワーポイントであっても単に資料扱いで証拠として扱いません・・との注意があった。

<裁判後の集会で>
EUでは住民でなくて趣味で問題の土地にくる機会のある人は原告適格と判断されるそうです。また国境をまたいで公害がくるとして外国企業を市民が訴えるケースもあり日本の裁判の狭い考えを批判していました。

地裁で勝利しても高裁がありその上の最高裁小法廷の裁判官は安倍の息のかかった人間に置き換わっているのでその前に住民運動を広めて勝利に持っていく必要がある

==>この話は電力会社を替える、太陽光を広める運動をすることが
 勝利のカギを握るという袖ヶ浦の主張の裏付けとなった話であり
 横須賀の方々、気候ネットがどう聞き取ったかが問題・・・・

以上


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石炭火力反対運動は続いています [石炭火力発電所]

 東京湾岸に4つの石炭火力発電所計画がありました。そのうち蘇我、市原、袖ケ浦の石炭火力建設計画を断念させることに成功しました。しかし最後に残ったのは、横須賀に建設予定の、JERA(東京電力と中部電力の合弁会社)の計画です。現地での多彩な抗議活動や、裁判による差し止め要求などの活動は続いています。
 私たちも傍観していられません。そこで石炭火力の影響は対岸にも及ぶということを沿岸住民に知らせるべくチラシを作りました。

 久里浜の火力発電所は金谷から7km程度と近い位置にあり、ほぼ真向かいに見え、鋸山330mの中腹には日本一大きな石仏と日本寺があります。
 日本寺は標高125mであり、煙突高さは180mであることから観光客は風向き次第では煙の中で参拝することになります。
ロープウェイ会社もこのチラシを読まれて、観光客への影響を是非考えてみてください。

 また、綺麗な空気と景色を求めて周辺には別荘も作られていますが、石炭火力問題は知らないのでチラシを見た方はがっかりしているのではないでしょうか?
 今は煙突の解体が進んで見えにくくなりましたが、富津岬からもはっきり見える位置にあり、煙害を受けますし、保田、岩井、富浦と館山方面も煙害を受け、春の花の観光で生きている地域住民にはショックでしょう。釣舟業者へのアクセスとか・・・
 自分の生活に関わるとなると関心が高まるのが人間です。

 いまは知らないので・・・無風
一方、海の状況を見る木更津市の牛込漁協、金田漁協をはじめとする6漁協は海の環境破壊で生活できない状況です。
 当初、木更津地域がだめでも富津地域はそこそこ大丈夫だったのですが、最近は木更津と同じ状況になっています。

 つまり僅か平均1℃の気温と海水温度の上昇と+7℃上昇する温排水の漁業への影響は甚大であることからチラシ配布範囲を富津から保田まで(予算制限で15000枚)としました。

 チラシは富津から保田までに入れました。富津は17日に配布します。今週、木更津漁協付近と君津の海岸沿いにチラシ配布されます。
 これは(株)房総企画の人手不足で配達店に一度に配れないとのこと

 チラシ配布と同時に、漁協、農協、商工会議所などに手紙とチラシを送付するなどを行います。有明海の諫早湾市民のように立ち上がってほしいという願いがあります。皆さん是非読んで、隣近所の話題にしてください。JERAへの抗議の手紙を、電話を集中してくださることを呼びかけます。

        東京湾の会袖ケ浦代表 富樫孝夫
(チラシです。クリックすると大きくなります。)

房総沿岸住民へのチラシ.PNG


房総半島沿岸住民へのチラシ裏面.PNG



















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横須賀石炭火力で行政訴訟 [石炭火力発電所]

 東京湾岸の石炭火力発電所建設計画で、市原、千葉、袖ケ浦についてはすでに断念されました。残された横須賀の企業体はJERAです。 JERAとは東京電力と中部電力の合弁会社です。こんなところも、なぜ東京電力が顔を出すのでしょう。原発事故の後始末のできないままに、今度は石炭火力・・・経営陣は、無責任で、日本の未来を全く考えることのできない人たちの集まりのように思えて仕方がありません。
 あくまで強行する姿勢に、現地を中心に広範な力を集めての行政訴訟を起こすことになりました。そのニュースが東京新聞に大きく扱われていますのでご覧ください。(クリックすると大きくなります)      kwakami

190526横須賀 石炭火力で行政訴訟へ(東京新聞)_01.jpg
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横須賀石炭火力発電所裁判 [石炭火力発電所]

 気候ネットから、次のイベントの案内が来ています。ここでは富樫事務局長の報告もあります。
可能な方の参加を呼びかけます。     kawakami


<5/20 横須賀石炭火力問題を考えるセミナー>
東京湾岸で横須賀に唯一残った石炭火力について法的側面から考える
   ~神戸や世界の裁判から何が学べるか~
=================================================================

 東京湾岸で2012年以降計画されていた石炭火力発電所は4ヶ所ありました。しかし、気候変動問題への悪影響から世界は「脱石炭」の流れが加速し、東京湾でも市原市、千葉市、袖ケ浦市の計画が次々と中止になっています。
 しかし一方で、東京電力・中部電力出資による新会社(株)JERAによる横須賀の石炭火力発電所だけ計画が未だに残り、この5月には準備着工がはじまります。
 現在、横須賀と同規模の石炭火力発電所の建設が進んでいる神戸では、住民による建設差止のための民事訴訟・行政訴訟が行われています。こうした事例を学び、横須賀の石炭火力発電所建設に対して、今後、地域住民で何ができるのかを考えていきたいと思います。

日時:5月20日(月) 13:30~16:30
場所:産業交流プラザ第1研修室
(横須賀市本町3-27 ベイスクエアよこすか一番館3階)
京急汐入駅から徒歩1分
JR横須賀駅から徒歩8分

プログラム(予定)
1.横須賀火力発電所の問題
   鈴木陸郎(横須賀火力発電所建設を考える会代表)

2.東京湾岸の石炭火力発電所計画の中止に向けた運動
   永野 勇(石炭火力を考える市原の会代表)
小西 由希子(蘇我火力発電所計画を考える会代表)
富樫 孝夫(袖ヶ浦市民が望む政策研究会代表)

3.神戸製鋼による神戸市の石炭火力発電所と裁判
   杉田峻介弁護士(神戸製鋼石炭火力発電所建設差止訴訟弁護団)

4.世界の気候変動訴訟の状況
   浅岡美恵弁護士(気候ネットワーク代表)

5.横須賀の火力発電所建設計画の法的課題
   久保田明人弁護士(東京合同法律事務所)

6.質疑応答/ディスカッション

主催:石炭火力を考える東京湾の会、横須賀火力発電所建設問題を考える会
連絡先:横須賀火力発電所建設を考える会 共同代表 鈴木 陸郎
TEL: 046-847-3253
申込み:
https://docs.google.com/forms/d/1D0zFFBkEKx7czfBUgqLJL80O1yZrqI4uiN84U9EgpJU/


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パブコメ 政府案は原発・石炭推進、不確実なイノベーション頼み! [石炭火力発電所]

23日に、政府の「地球温暖化対策の長期戦略案」が公表され、パブリックコメントが5月16日締め切りで求められています。このような原発推進、石炭温存の戦略などが日本国民のエネルギー政策として、国連に報告されるとなるは、世界中に顔向けができないことになります。
 皆さん、このパブリックコメントが、短期であることも批判の声が上がっています。
一言でも、二言でもいい。パブリックコメントに応募するよう呼びかけます。
 応募の書式も、以下のチラシの中に書かれています。(右下に拡大数値が出ています。必要でしたらそこを操作してください)

2050年長期戦略パブコメ(Kiko-Ver)_01.jpg
2050年長期戦略パブコメ(Kiko-Ver)_02.jpg
ホームページはこちら←

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環境審議会議事録 [石炭火力発電所]

 私用で奈良まで1泊の集会に参加し、翌日会議参加と続いただけで体調を崩してしまった。体調を崩した時は、主治医の言う通り横になり、休んでいるに限る。とにかく咳と気管支が病んで3日間寝込んでしまった。「年寄りと子どもの異常には慌てなさい」という言葉があるそうで、とにかくその通り実行している。

 その成果がようやく、5日分の薬を飲み終えたところで体調は元に戻ったようだが、もう一日無理しないことにした。というわけでブログも休んでしまった。
 何もしないで寝ているのはつらいことである。体調がちょっと良くなったようなので、久しぶりにパソコンに向かい、久々に「環境審議会」の議事録に目を通してみた。石炭火力発電所問題に積極的に取り組みを開始した契機になった議事録である。

 審議会議事録は、昨年10月10日(2回目)と、12月26日(3回目)の議事録が掲載されてあった。1年間3回で終わったわけである。これが「環境影響評価アセスメントの」3段階目の「石炭火力発電所建設計画・環境影響評価準備書」が公表されてあれば、3回が7回くらいに増えたに違いない。10月10日の会議では、その準備書討議の手続きについて討議されていた。

 ご承知の通り、今年1月31日、東京ガス、出光興産、九州電力3社は「石炭には十分な事業性が見込めない」ということで、石炭火力建設断念の判断結果を報告した。
 このことについて、まだ中止が報告されていない時点である、12月26日行われた審議会で、すでに事前に知らされていたのであろうか・・もちろん4月16日に行われる予定の今年最初の審議会でも、一切議案並びに報告との文字は登場していない。「消えてしまったので審議会としては関知しない」ということなのであろう。

 審議会の委員さん達にはお疲れ様・・とお伝えし、ひそかに悔しがっていらっしゃるであろう方々には、お悔やみの言葉を申し上げておきたい。
                             kawakami

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石炭火力と温暖化 動画Youtube [石炭火力発電所]

「 気候ネット」製作による「石炭火力建設とは何か」を明快に映し出した動画です。是非ご覧になってください。(青で書いた「石炭火力発電の動画です」をクリックすると始まり始まり・・)
 kawakami


石炭火力発電の動画←です
cole.JPG
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JERA新社長への手紙 [石炭火力発電所]

東京湾岸には4か所の石炭火力発電所建設が計画されていました。しかしこの3年間で千葉、市原、袖ケ浦の計画は断念されました。残っているのは横須賀だけです。横須賀に建てられようとしている発電所は、株式会社JERA、東京電力ホールディングス株式会社、中部電力株式会社の3社によるものです。「石炭加力を考える東京湾の会」では、下記要請書を各社あて届ける予定です。
                               kawakami


2019年4月1日
株式会社JERA
 代表取締役社長 小野田 聡 様

横須賀火力発電所の建設中止を求める要請

                        石炭火力を考える東京湾の会

拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度は、株式会社JERAの新社長へのご就任、誠におめでとうございます。

 私ども「石炭火力を考える東京湾の会」は、東京湾岸に建設が予定されていた市原、千葉、袖ケ浦、横須賀の住民団体と環境NGOのネットワーク組織として2017年に発足し、石炭火力発電所による様々な環境汚染問題を訴え、各計画の事業者や行政などに中止を求めて活動してまいりました。ご存知のとおり、市原、千葉、袖ケ浦の計画が事業者の英断によって中止となり、将来のCO2排出や大気汚染物質などによる環境破壊を未然に防ぐことができたことを大変喜ばしく感じると同時に、横須賀に石炭火力の計画が残り、今も御社が計画を推進していることを大変憂慮しております。

 現在、気候変動の状況は極めて厳しい状況に直面しています。水準で世界の温室効果ガスの排出が続けば、早ければ2030年に地球の気温上昇が1.5℃に到達すると言われて、すでに多くの命が豪雨や巨大ハリケーンや台風で奪われる現状が、さらに深刻化するのです。昨年、スウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリさんが行った学校ストライキとデモ活動は世界中の若者たちが共感し、「Fridays For Future」の活動として日本でもその輪が広がっています。横須賀で石炭火力発電所を進め、2023年や24年から稼動し、大量のCO2を排出することは、こうした子どもたちの未来を奪うことにほかなりません。

 御社が2月に掲げた新体制でのミッションは、“世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する”ことでした。また2025年に向けたビジョンには、“クリーン・エネルギー経済へと導く LNGと再生可能エネルギーにおけるグローバルリーダー”と示されています。どんなに「高効率」をうたったところで、横須賀火力発電所は、石炭を燃料とする限り、こうした御社のミッションやビジョンにも完全に逆行するものであり、世界の中で日本の価値を下げることになるでしょう。
 クリーン・エネルギー経済を目指すのであれば、「黒い電気」とは手を切って、再生可能エネルギーへといち早く舵をきり、気候変動対策を訴える子どもたちにも胸を張って向き合えるような企業になっていただきたいと願います。

 新社長のご就任にあたりまして、私たちはあらためて石炭火力発電所の新規建設の中止の決断を求めます。
                                 敬具


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JERA経営陣の皆さんに 2 [石炭火力発電所]

(株)JERA御中
   3月5日私がJERA経営陣に訴えたいこと-1
豊饒の海からの激変に苦しむ漁民たち
                        石炭火力を考える東京湾の会
                        袖ケ浦地域代表 富樫3.2記

 東京湾はかっては地元民が“東京湾銀行”と言うほど豊かな海でありました。
しかし海水温、水質などの環境変化は、東京湾漁業で生活する方々の暮らしを一変させ、今は苦しい状況にあります。私の住む袖ケ浦は木更津地区、富津地区と近くであるために、海の変化を自身の目で知り、また漁民との会話の中で生活の変化をも知る機会があります。このようなことから海の環境を悪化させる石炭火力発電所を建設することは自然環境を壊し、同時に漁業者の生活を立ち行かなくすることにつながるのでやめるべきと考え、意見を述べたいと思います

 まず状況の説明として
1.木更津地区
2.富津地区 の順で説明します。横須賀市久里浜に建設される石炭火力なのにどうして木更津の話をするのかと思うでしょうが海水の温度差と海水塩分濃度差が影響し外湾の海水が内湾に突入すること(研究者論文)が分かっており、その現象が内湾に被害を及ぼしていること(漁民の話から)が明らかになっていることから取り上げるものです。
 当然ながら富津半島の外湾側は当然、黒潮と横須賀火力からの温排水影響を直接的に受けますのでそのことも述べさせていただきます。

▼ まず2017年4月27日と2018年4月6日の千葉日報の記事を紹介します。
 2017年4月27日 千葉日報 から
アサリ不漁で現状訴え 漁協、行政に対策求める

 木更津市名産のアサリが不漁に陥っているとして、同市中島の金田漁協(武内秀雄組合長、組合員542人)は25日、県や市の幹部らと組合代表者による意見交換会を初めて開催した。組合総代ら約70人が出席し、現場の声を行政に伝え抜本的な対策を求めた。

 金田漁協によると、二枚貝の水揚げはここ数十年で著しく減少、約10年前のウミグモの発生でアサリ漁が打撃を受けてきた。同漁協では、組合員による個別売買のためアサリの正確な水揚げ量は把握されていないが、昨年と比べ今年は「全く採れない状況」という。

 意見交換会で総代らは「生活できない。補償の検討を」 「ウミグモの駆除方法を改めて研究して」などと訴え。新たな海産物の養殖やその技術指導を求める声も上がった。

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2018年4月6日 千葉日報 から
▼ 金田漁協が海鮮レストラン 新事業で収入源確保へ 
 木更津市の金田漁協は、直営の海鮮レストラン「舫い船(もやいぶね)」を金田みたて海岸潮干狩り場にオープンさせた。近年のノリやアサリの不漁で漁協の収入源が枯渇しているため、新たな事業に乗り出した。潮干狩りシーズンだけでなく、年間を通じて地場ものを中心に新鮮な魚介類を提供する。
 金田漁協によると、同漁協では地元産アサリの収量が減少しており、海苔も不漁が続いており、今期は本格的に収穫できるようになったのは通常より1~2カ月遅れの年明けから。高値が付くお歳暮シーズンの収量が少なく打撃を受けているという。

 こうした状況を受け、新たな収入源を確保しようと同店の開業を決めた。事業費は約5千万円。店内には48席を用意し、アサリ釜飯のセットメニューやノリ料理、金田の海で養殖したカキの浜焼きなど自慢の逸品を提供する。
 店は、東京湾アクアラインの出入口から約1・5キロの距離に位置する。潮干狩りのオフシーズンには、対岸から近くの三井アウトレットパーク木更津に訪れる買い物客らの来店を期待。アクアラインは休日夕方の川崎方面への渋滞が深刻で、同店を利用して混雑時間を避けてもらう狙いもある。

 武内秀雄組合長は「水産業は非常にデリケートで東京湾の環境はかなり悪くなってきた」と現状を吐露。「海の幸を惜しむことなく提供するので利用してもらいたい」と呼び掛けた。

 次に木更津の漁港で働くみなさんや組合長との話からの過去と現在の状況を説明します。

▼ 漁港で働く皆さんとの話
2018年暮れ、浜で働く漁業者に海苔の状況を聞くと 富津だけでなくこの地区も今年も良くなかったがこのところの寒さでやっと良くなっていくのではないか? と言う。 しかし春が近づいて漁期の終了が年々短くなっているのが現状とのことです。 3番目の生海苔を食べさせてもらい、ビニール袋にいっぱいお土産を頂いた。 1番、2番海苔の方が軟らかくおいしいと言っていたが、頂いた3番海苔も大変風味があって美味しく頂きました。

2019年1月6日 梵天立てまつりが早朝にあった。 到着が遅れてしまったので後片付けを手伝ったが、昨年も手伝ったので覚えていてくれた。 漁民は”石炭は環境負荷高いんだっぺ“、”なんでいま石炭なんだ“、”石炭火力は出来ないだろう“ と言い、石炭火力建設に迷惑顔でありました。

▼ 工場で働く職場の仲間の話から
若いころ堤防で釣りをしていると漁船が寄せてきてバケツに貝とかをタダで入れてくれたことがあったと言う、それだけ海が豊かで漁民の方にもゆとりがあったという証拠です。今は伝説

▼ 組合長との話
いままで何度かお会いし、豊穣の海の時代からの話をまとめれば以下のとおり
・昭和20年代から東京湾の破壊が始まって今日に至っている、皆さんの訪問と対応は遅すぎる。
・すでに環境が壊れたなかで漁業での生活は成り立たない、昔は50cm-1mの魚がたくさん獲れたが今は獲れなくなった。
・海苔は海水温度上昇で遅く網張り、早く手じまいになり栽培期間が短くなったし、品質が落ちた
・以前はアサリは盤洲アサリというブランド物で養貝場がいっぱいあり。どこでもごっそり獲れ、貝が“ぐつんでいた”      ( 砂の中に貝が隙間なく混んで生息している状態 )
・その状態から海岸埋め立て用の土砂を海底から掘ったためにできた窪地穴にプランクトン死がいが堆積し貧酸素水ができ、風が強く吹いたときに流れてくる。 夢の島、海の森、アクアラインみな人工物が環境に影響している。
・昔、海面すれすれに顔を夜に近づけるとクルマエビの赤い眼が光って見えた、バカ貝はひと樽13kg入ったものが100樽も獲れ、ハマグリ買い付け船が浜まで来ることができず、沖合で取引をした。 それほど貝の量がすごかった。
現状は
富津の海苔も不作だがここの海苔も良くない、この寒さと雨とか変化があれば改善するかもしれないが天候次第だ
貝はいま昼間が潮位高いのでどのくらい育っているのか正確には分からないが何年も良くない状態が続いている
・金田漁協組合員も係船数117隻、1000名居たが今は540名となった、700軒あった海苔栽培が32軒に減った。
・自分の仕事は本来、漁協経営だが食えなくなった漁民の面倒見も仕事になってきている
千葉・浦安からの汚れた水と逆に澄んで一見水質が良く見える水が品質の良い黒い海苔ができなくしている。水に本当の栄養が少なくなった。 海苔もアサリも生き物なのでプランクトンが湧いて濁っている水がいい水なのだ。生き物はわずかな環境の差で育たない。

▼ 次に富津地区の状況をお話します。
 富津半島には3つの漁協があります。富津半島の内湾側は袖ケ浦や富津火力や新日鉄からの温排水影響を受けますが外湾に面している側は比較的に新鮮な海水の入れ替わりがある関係で、内湾のような温排水影響が少ない代わりに、黒潮からの影響の大きい環境です。
外洋水に近い環境で海苔が育つか?という意見もあったなかで栽培してみると育つがこのところ収穫量が激減している。
 県の調査で通常房総沖を流れる黒潮が蛇行し外湾に侵入することで海苔の成長に適した温度からはずれてしまうとか、海水中の栄養ミネラルが足らなくなっているのではないかとか、魚が海苔を食べたためとか諸説あるようですが木更津地区で以前から起こっていたことと同じで海水温度の上昇が最大の理由ではないでしょうか?

▼ バカ貝、アサリの減少
 1950年当時、新舞子海岸など海水浴に海に入ると足の裏に貝があることが分かり潜って簡単に取れたものです。 いまではその貝もほとんど捕れないとのことでこれも木更津地区に起こった現象と同じです。 このように内湾漁業も外湾漁業も海の環境変化、つまり海水温度の上昇が大きく漁民の生活を左右しているのです。          ――冬季水温と収穫量との関係――

▼1985年45023トンから2010年234トンと195分の1に激減

 東京湾の冬季水温も著しく上がってアサリが激減していることから因果関係があると言えるでしょう
そして私どもが次亜塩素酸ソーダの有害性をJERAによる環境影響評価文書の説明会で
“発電所取水に次亜塩素酸ソーダを注入することは、さらに漁業者の生活を破壊すること”

と訴えても御社には 馬の耳に念仏。傷口に塩をこすりつけるように五井火力評価書にも次亜塩素酸ソーダを注入すると書きました。情けない限りです。

★ 最後に
 人間は食べて生きています。食べることは基本であり、幸せそのものです。昼休みの時間、食堂に向かい歩く時間と食べている時間に幸せを感じませんか?
 その食事の材料は海と田畑から来ます、海と田畑で汗を流す人のおかげで幸せを感じるのだから
私たちは食べ物と食べ物を提供してくれる人を粗末にして儲けることは良くないことと私は思う。
私たちは漁民と農民を目下に考えてはいけません、食べるときは漁民農民の苦労を思い起こし、生き物の死が自分の生であることを理解すべきです。
是非もう一度、事業における普遍的な思想を思い起こして頂きたいと思います。

そして横須賀に石炭という公害のデパートの石炭火力発電所を作ることは海と漁民に生活を壊すとともに、長年にわたり、地球にCO2を増やし気候変動災害で全世界の市民を苦しめ国土を荒廃させ、国力を低下させることを理解してください

◎ 写真・統計図表、創業者の言葉など、残念ですが編集が困難なので割愛しています。ご了承ください。 kawakami





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JERA経営陣の皆さんに 1 [石炭火力発電所]

「明日5日に横須賀で横須賀火力事業者のJERA(東電中部電力子会社)と会談を行います。袖ケ浦から意見として3文書を提示しつつ時代遅れの石炭火力やめてと話します。頭のいい秀才の集まりの組織でもおバカな方針に異議を唱える人財に不足しているようです。」
 富樫事務局長からのメールです。彼の提言は3種類あります。少し長いのですが、このうち「石炭火力と農業問題」「石炭火力と漁業問題」以上2日連載で掲載します。(残念ですが、写真、グラフ等が多数ありますがここでは写真が小さくなりますので割愛します) Kawakami

(株)JERA御中
◎ 3月5日私がJERA経営陣に訴えたいこと

▼ 年々大雨で緩んでいく田んぼの土と耕作放棄稲作農家の実情と25年前の冷害コメ不足か

 知っての通り、気候変動で以前とは違う雨の降り方をするようになっています。
かってなかったほどの台風や大雨での全国的な2018年の農業被害はまだ正確に統計できていないとありますが5661億円と発表されています。 しかしこの数字は被害者が農業共済や市や県に届けて集計された数字でありますので実際はもっともっと大きいことが推定できます。 本日私の地域を例にCO2増加からの気候変動で雨の降り方が強くなったための被害で説明します。
大雨のために田に水を引く用水路に土砂が流れ込んで用水路が年々浅くなって、水路の底が田の地面の高さに近くなって、稲刈りの時期に田の水を抜いても田の土が固まらず、コンバインのゴム製クローラが沈んで刈り取り部のハサミとかきあげ部に根っこ付の稲わらがまきついて、泥と砂がモミにまざってしまって機械が故障!!私の下の田の耕作者はこれで2度修理屋さんを呼ぶ深刻な故障となり4枚の田の耕作を辞めてしまいました。

 コンバインやトラクターなどの機械はとても高く、お米売った代金で回収するのは困難で野菜収入で穴埋めしている、先祖伝来の土地を荒らしたくないので耕作を続けているのが実情、そんな中で機械が故障したら大変・・結果、耕作をやめてしまった田んぼはたったの1年で背の高い草に覆われ、一年前は田であったことが想像できないほどです。 耕作を放棄しますと取付け道路の草刈りもしなくなるので雑草で一般市民の散歩や近所の知的障害者のリハビリ散歩も不便になってきています。
当面、自主的に自分が時折、草刈りしますが正直重労働で道路に生えた背の高い草を倒す程度が限界!

▼ 気候変動、自分の場合の被害!
 今、自分の耕作する2枚の田んぼは今年の大雨で水没し、水が引いたときには固めてあった土が緩んでしまって車輪が空回りして、土が固まるのを待つ間に稲が倒れて刈り取り不能になってしまいました。
この現象は段々畑のような私たちの野田地区のみならず、広大で平坦な飯富地区の田でも発生しています。
稲刈り時期は固く乾いていないといけない田の地面は稲刈りが終わった後も、ぐちゃぐちゃの泥でうねっています。
 つまり、水路設計時の想定以上の雨量で水路から溢れてしまうこと、土砂崩れで小石交じりの泥が大量に流れてきて水路を埋めてしまっていること。 水が自然にはけるまで時間がかかること、そして農家の働き手の高齢化で埋まった水路をきれいにできないこと
これらの悪循環条件が相まって生産効率が低下して収入と費用が合わず、水田耕作を放棄せざるを得ない。これが実情です。地区の農家は言います。
「石炭火力!?石炭じゃだめだ、野菜が汚れる」

 今年もまた水害があったらそうそう毎回、共催保険を申請するにも気が引けますし、自動車保険同様に利用すると掛け金が上がるので私も耕作をやめざるを得なくなるでしょう。 もし耕作を止めたら誰も草刈りしなくなるので市民や障碍者施設の方たちの散歩道路は草で覆われ歩けない道路になってしまいます。 また千葉の農家は早場米としてフサオトメ、主力のお米としてコシヒカリを作付けしますがコシヒカリは高温になると白化米となり等級が下がります。野菜同様、品質低下は収入減になるのです。 ですから気候変動は困るのです。

▼ 25年前の小さな気候変動で日本は冷害コメ不足
思い出してください、1993年の夏、東北地方の夏の平均気温が平年より約2℃低下した結果、米の収量は40%も落ち込み、平成の米騒動という大混乱を招きました。稲作は遺伝子分析から中国経由で日本に渡ってきたと言われています。石器時代の中国長江地方には稲作文明が栄えていましたが、4200年前に3-4度気温が低下する気候変動があって長江地方の稲作文明が途絶えたことが分かっています。現在と比べると稲の品種も栽培方法も劣っていた長江新石器文明の稲作にとって、3~4℃の温度低下は致命的なダメージであったと考えられます。しかし1993年の日本の東北地方の不作ではタイからコメを緊急輸入で回避できました。

▼ 地球環境と人類の未来                         気候変動によって人類文明が影響を受けるのは、新石器時代に限ったことではありません。中世ヨーロッパの社会擾乱や、太平洋戦争、アフガンから生まれたテロリズム、シリア戦争なども気候変動が最初のきっかけであったことが報告されています。気候変動は、社会を変えてしまう重要な要因であり、近年の世界的な気候変動による災害は私たちに過去の歴史から未来を教えているのではないでしょうか?

▼ 子供が外で遊べない夏休み
 ついでに、お知らせたいことは田が袖ケ浦公園の屋外アスレチック施設に近いので夏休みには子供の黄色い声が聞こえますが、2018年夏休みは子供も遊びに来なく黄色い声がしませんでした。 少し気温が上がると生物にも人間の身体にも大きな影響がでます。 昨年はバッタやトンボなどの数も少ないと感じました、トンボは水棲昆虫ですから幼虫のときに田の水温上昇でうまく成長できないのかもしれません。  

ちなみに袖ケ浦市の熱中症搬送数は平成30年が67名です、平年は28名です。

いつまでも子供たちの黄色い声が聞こえる公園であるように
いつまでも赤トンボが空を染める自然であって欲しい
いつまでも作物の採れ生活できる田畑
であって欲しい
だから
石炭火力発電所の建設をやめて欲しい
CO2をこれ以上増やさないで欲しい
CO2を増やせば気候変動を加速し災害によって市民の財産、生命を奪い、国土を荒廃させ、国力を低下させます。

聡明なJERAの皆さんは19世紀20世紀の技術から脱却し、自然エネルギーを制御し利用する技術を開発し社会に貢献する事業にチャレンジして欲しい。


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