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虹の戦士号 辺野古へ [沖縄]

 11月上旬、虹の戦士号が、沖縄・辺野古の海にやってきます。

 サンゴが悠久の時をかけて創り上げた豊かな生態系に5300種類以上の生き物たちがくらす「命の海」。
ラムサール条約や国際自然保護連合(IUCN)など国際社会からも保護が求められている海。
それなのに、米軍新基地建設のために埋め立てられようとしている海。

 虹の戦士号は、世界の海で、人の目の届きにくいところで起こっている環境破壊の現場から真実を発信するために、個人の寄付によって活動するグリーンピースの船です。
1977年の初代就航以来、核実験場での抗議活動、放射能汚染から避難する住民の輸送、違法漁業調査など、あらゆる海で活躍してきました。

 2011年3月、東京電力福島第一原発で事故が起こったとき、グリーンピースは虹の戦士号による海洋調査を日本政府に申請しましたが、承認はおりず最終的には日本領海外での調査に留まっています。
今回の派遣にも、困難が予想されています。

 でも、沖縄のみなさんは虹の戦士号を待ってくれています。この海で起きている矛盾を世界中に伝えたい。
埋め立て工事から故郷の海をまもりたい。そのために、虹の戦士号は辺野古・大浦湾での海中調査と、地元のみなさんとの抗議活動を予定しています。
みなさんを支えるために、あなたの声で、このアクションに参加してください。

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沖縄タイムス [沖縄]

 どなた様か「沖縄にある二つの新聞社は、早々に潰してしまったほうがよい」と発言された方がいる。その中の1社「沖縄タイムス」の記事を今日は直接読んでみよう。
 もちろん、翁長知事が国に対し「辺野古埋立承認取り消し」の申し入れをした記事である。
   (クリックすると大きくなります)
   kawakami

沖縄タイムス.PNG



日本で最も勇敢な男 [沖縄]

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する住民らの米軍キャンプ・シュワブのゲート前での集会で1日、米経済誌「フォーブス」が翁長雄志知事を「日本で最も勇敢な男」と見出しの付いた記事で取り上げていると報告があった。

フォーブスのサイトはこちら

 フォーブスの9月15日付電子版は、元国務省職員で、金融関係企業に勤務していたころに日本で暮らした経験があるというスティーブン・ハーナー氏の投稿文を掲載。翁長知事が日本政府と対立する形で辺野古の新基地建設に反対していることや、ゲート前の住民らの抗議行動を紹介した。

 翁長氏があらゆる手法で建設を阻止する決意を持ち続け、9月14日に埋め立て承認取り消しを表明したことにも触れている。

 北中城村から辺野古に通う宮平光一さん(69)は「知事は政府の圧力にも負けず、粘り強く沖縄の自己決定権を訴え、世界から注目されている。有名な雑誌で、反響は大きいと思う」と喜んだ。

翁長さん.PNG

関連リンク

3. 2015年10月02日 16:19:19 : A2aHyxy95s
安倍晋三は日本で最も姑息な男。フォーブスが言ってくれないから俺らが言う。

4. 北の吟遊詩人 2015年10月02日 16:28:37 : 3lfvZQ5gr4BHg : Kpq7df7vXg
いいですよね。真の政治家だと思います。山本太郎氏も。勇者といえば奥田愛基君も。(お父上も)
男の人が本当に腹をくくって信念に立つときの強さを感じます。
安倍シンゾウとか右翼にはわからないのかな。わかっているからこそ叩くのか。
「本当に正しいと思ったら、どんな強いものにも負けるな」
この姿勢を、人間としてリスペクトします。
安部のやってるのは、弱肉強食の弱い者いじめ。
アメリカ人だって普通の知性があるならそれくらいはわかると思う。
頑張ってください。
ご健康に気をつけて。

NHKドキュメント・沖縄密約 [沖縄]

今日は久しぶりに「赤かぶさん」のブログ紹介をしたい。沖縄返還問題である。NHKの良心部分のスクープ作品である。 kawakami


きのうの夜9時から放映されたNHKスペシャル「総理秘書官の極秘記録 沖縄返還の全貌に迫る」は、辺野古移設問題をめぐって翁長沖縄が安倍政権に対して一歩も引かない政治状況の中で、絶妙のタイミングで放映された、極めてすぐれた番組だった。

 国民必見の番組だ。 これ以上ない翁長沖縄に対する応援である。
 おそらく翁長沖縄の勝利を決定づけることになるような気がする。
 そのうち米国のほうから辺野古断念を言い出すことになるような気がする。
 安倍首相の面目丸つぶれになるような気がする。

 この番組のどこが凄いのか。
 それは楠田實という佐藤栄作首相の首席秘書官が明らかにした沖縄返還交渉の極秘史実がはじめて明らかにされたことだ。 NHKがスクープドキュメントと銘打つわけである。

 それは一言で言えば、核抜き、本土並み返還と憲法9条にこだわった佐藤栄作首相が、最後は米国に屈して沖縄と国民を裏切ったこの上ない屈辱の沖縄返還交渉の史実である。

 それを、楠田秘書官も佐藤栄作首相も自覚し、悔恨していたという事実である。

 もっとも驚くべきことは、在日米軍基地が日本を守るためではなく米国の戦争の為にあることを認め、だから日本が米国の戦争に巻き込まれる事を、佐藤栄作首相自身が認めていた事である。
 沖縄の核抜き返還が実現されるのなら、それでもいい、つまり本土の在日米軍基地が沖縄の負担を引き受ければいい、そこまでしても沖縄の核抜き、本土並み返還を成し遂げたいと、佐藤栄作首相が考えていたという史実である。

 国民にはウソをついてまで、それを米国に伝えていたという事実である。 歴史に「もしも」はない。
しかし、もしそのような形で沖縄返還が実現していたら、日本の安全保障政策や議論は一変していただろう。
よきにつけ悪しきにつけ、今日のような沖縄問題はなく、日本は憲法9条なき普通の米国との同盟国となっていただろう。

 結論から言えば、すべてがごまかしで終わった。 ことごとく米国に譲歩し、密約までして沖縄の米軍基地を許した。 その一方で憲法9条が骨抜きの形で残った。 それは今日の沖縄問題につながる佐藤栄作首相の犯罪的裏切りである。

 しかし、少なくとも次の事が明らかになった。最後は譲歩したとはいえ、佐藤栄作は頑張ろうとし、交渉はした。 そして、最後は譲歩した事に対する悔恨の思いはあった。 そのどちらもないノーテンキの安倍首相との大きな違いである。 ここまで明らかになったのである。

 このNHKスペシャルがひろく国民の知るところになれば、もはや安倍首相の辺野古移設強行は、ひとり沖縄が反対するだけでなく、国民全体が反対することになる。
 安倍首相はオバマ大統領との合意を撤回し、再交渉せざるを得なくなる。
 安倍首相がそれでも辺野古移転しかないと言い続けるなら、日本のこれまでのどの首相よりも情けない、愚かな首相ということになる。
 オバマ大統領がそれに応じないようであれば、反米感情は高まり、最後は米国は辺野古移設を断念せざるを得なくなる。

 私がこのNHKスペシャルという番組が、絶妙のタイミングで公開され、それが沖縄を勝利に導くと思った理由がそこにある。

 ここまで明らかにされれば、日米同盟関係はこれ以上、今まで通りには進められなくなるはずだ。
 まともな国民ならみなそう思うだろう。
 日米同盟関係は、好むと好まざるにかかわらず、変わらざるを得ない(了)

Photo by : NHKスペシャル「総理秘書官が見た沖縄返還 ~発掘資料が語る内幕~」
        [http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0509/index.html]
 

翁長知事と菅官房長官対話 [沖縄]

 今日は、総会報告を始めたばかりだけど、1回休んで、翁知事と菅官房長官との対話についての、鋭い指摘を含んだブログを転載する。紹介してくれたのは、おなじみ「赤かぶ」さんである。対話時の熱い思いを覚ましたくないからである。  kawakami


 「沖縄は全国の面積の0.6%に74%の米軍専用施設がおかれ、日本の安全保障を支えてきた自負、無念さがあります。」
翁長知事は、5日の菅官房長官との会談の冒頭、こう切り出しました。簡潔な表現ではありますが、寸鉄人をさす、沖縄の人たちの無念さが心にぐさりと突き刺さる語りかけでした。

 「昨年の暮れ、今年の正月、長官はどんなに多忙であったか分かりませんが、こういう形でお話させて頂きたかった。」と翁長知事。市長選、前知事変節後の市議選、県知事選、衆院選と、地元の民意は辺野古移設反対でした。安倍首相や菅官房長官にとって翁長知事と面談することは喫緊の課題だった筈です。

 「普天間基地も、それ以外の基地も、・・・県民を収容所に入れてそこにいないうちに、あるいはいるところでは『銃剣とブルドーザー』で土地を奪って基地に変わったのです。全て強制接収されたわけです。」
と翁長知事。

 52年4月、本土が「独立」した頃、沖縄は米軍の銃剣に忍従を強いられたのです。
「自ら奪って県民に苦しみを与えておいて、そして普天間基地は世界一危険だから、その危険性除去のために沖縄が負担しろ、おまえたち代替案を持っているのかと。・・・こういった話をすること自体、日本の政治の堕落ではないのか。」翁長知事はこう語りかけました。

 そうですね。日本の政治の堕落です。
「沖縄は27年間、日本の独立とひきかえに米軍の軍政下に差し出されて、その間、日本は高度成長を謳歌しました。官房長官と私は同じ法政大学ですが、私は22歳まで、パスポートを持って、ドルで送金を受けました。」
こう述べる翁長知事の視線は菅氏を貫いて、私たち本土の国民に向けられています。

 「米軍の軍政下でキャラウェイ高等弁務官が『沖縄の自治は神話だ』と言いました。官房長官から『粛々』という言葉が何度も出てくると、キャラウェイ高等弁務官の姿と重なるような感じがします。」
きっと今は、安倍政権こそが米国の前面に立ち、軍政下の権力を行使していると言っていいのでしょう。

 「私は米軍も、もう少し遠いところに行きたがっているのに、日本の方が『抑止力』ということで引き止めているのではないか(と思います)。」
まさにそのとおりなのです。

 04年4月27日、元米国駐日大使モンデールは、在沖海兵隊撤退や米軍基地縮小を阻んだのは日本政府であったことを暴露しました。

 翁長知事がキャッチボールの相手として選んだのは決して安倍政権ではありません。私たち本土の国民です。私たちは、これをしっかりと受けとめ、好返球をしなければなりません。
 まずは辺野古新基地建設反対の世論を喚起すること。沖縄に海兵隊駐留は不要であることは既に米国が認めたことですから。




辺野古の座り込み3993日目 [沖縄]

「沖縄の停止指示無視調査続行」という横文字の見出し。「辺野古」国が対抗措置・・という縦文字の見出し。東京新聞一面の見出しである。言葉にならないほどの怒りが込み上げてくる。昨日、鎌田慧さんの「本音のコラム」~拝啓 阿部首相様~は、次のように述べているのを紹介したい。

 これから自衛隊員に戦死者が出たとき、あなたは派兵の最高責任者として何とおっしゃるのですか。国のために必要な犠牲者です。靖国神社に祀ります。とでもいいますか。私たちの国は前の戦争で同胞を310万人、外国人2000万人を殺してしまいました。その反省が、あなたが変えようとしている日本国憲法9条「国の交戦権は認めない」です。それはまだ厳然としてあるのですから、他国のための戦死など憲法違反そのものです。まして他国の市民を殺すのは「平和国家」の不名誉です。

 自民党と公明党はいつでもどこへでも、際限もなく、秘密裏に、米軍の戦争に参加決定できると合意しました。集団的自衛権の行使を認める与党合意ののとき、北側一雄公明党副代表が高村正彦自民党副総裁に「真っ赤なトマト」を届け、「完成美」の花言葉を添えたそうですね。「平和の党」が「戦争の党」と交わり、朱く染まった記念だったのでしょう。
 この高村・北川両氏の二人三脚は、戦争参加にまっしぐらです。あなたも国会で関連法案を審議する前にいそいそと米国詣で。大歓迎が期待されています。公明党は自民党と憲法の骨抜き策を密談し、政府は米国の鼻息をひたすらうかがう。
 人の命を顧みない戦争大国のマネをやめ、安心して暮らせる平和小国を目指したらいかが(ルポライター)

辺野古⇔集団的自衛権。辺野古のテント村での座り込みは、今日で3993日を迎える。

kawakami

辺野古移設で公務員労組申し入れ [沖縄]

 「辺野古移設で公務員労組」 という見出しで、沖縄国家公務員労組が4日、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、移設予定地に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート付近に、反対派市民が設営したテントの撤去に向けた業務は、職員に苦痛を与えるとして、関わらせないよう内閣府沖縄総合事務局に申し入れたことが、5日の東京新聞で報じられている。

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 その内容は、撤去に向けた反対派への監視活動は「県民と敵対し精神的にも、肉体的にも耐え難い苦痛だ」と指摘し転居撤去が目的の業務に、職員を動員しないよう求めている。これに対し対応した事務局は、
「国道の不法占用を正常化するための業務である」と説明したという。(記事から要旨跋渉)

 「オール沖縄」の意思を表明した選挙結果が出ても、政府は見向きもしない。どちらが不法であるかは明白であるというのに・・・「沖縄国家公務員労組」の申し入れは、政府に対する、身内からの厳しい抗議の声であることを知るべきであると思う。    kawakami

2,11を考える集い [沖縄]

「2,11を考える集い」の案内です。今年は琉球新報』記者の島洋子さんを講師に招き、「今、沖縄で、何が起きているか」をお話していただきま・・・・・という案内が届きました。以下その紹介文をお知らせします。
kawakami

戦後70年の今年、安倍政権はこともあろうに、日本を「海外で戦争する国」につくりかえることを狙っています。

昨年末の総選挙で「信任」を得たとし、国民の「知る権利」を奪う秘密保護法の施行を強行したのに続き、
集団的自衛権行使容認の閣議決定にもとづく戦争のための法律づくりや、憲法9条を変えるたくらみをつよめてます。

 「自民大勝」との報道もありますが、自民党の比例での得票は全有権者比で17%にすぎません。
小選挙区制の歪みがもたらしたもので、国民は、決して安倍政権に「白紙委任」などしていません。
 暴走する安倍政権と最も鋭く対峙しているのが沖縄の県民です。沖縄では、
辺野古新基地建設に反対する翁長知事の誕生に続き、4小選挙区すべてで新知事を支える「オール沖縄」
の候補が勝利するなど、安倍政権に痛打を与えました。

 今年の「2月11日を考える集い」は、『琉球新報』記者の島洋子さんを講師に招き、「今、沖縄で、何が起きているか」をお話していただきます。
 貴重なお話です、ぜひ多くの方の来場をお待ちしております.

日時2月11日(水)午後2時~4時
◆会場木更津市民会館小ホール
◆講演「今沖縄で何が起きているか」
◆講師島洋子さん(『琉球新報』東京支社報道部長)
◆入場無料
◆主催 千葉県高等学校教職員組合君津支部・ 平和・人権・教育と文化を考える会


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標的の村 [沖縄]

脱原発サミットの仲間、東葛連合のNさんからの連絡で、今朝(2日)6時放映の琉球朝日テレビ製作ドキュメント「標的の村」をテレビ朝日で見た。再放映である。
この作品の説明は、直接製作に当たった三上記者の報告を読んでもらうのが一番良いと思い以下掲載する。                 kawakami


琉球朝日放送 報道部 三上智恵 2012/12/01

「本当にオスプレイ来ちゃった、やだよぉ〜!」10月1日、普天間基地のゲート前。湧き起るオスプレイ帰れの怒号の中、高江の子供たちが泣き叫んだ。


この6人兄弟の家は東村高江に建設中の米軍のヘリパッドから400Mしか離れていない。そこに事故が多いオスプレイが来ると聞き、父親の安次嶺現達さんらが座りこみを始めたのは5年前。ところが間もなく国に「通行妨害」で訴えられてしまった。突然被告にされた15人には、妻と当時7才の娘まで含まれていた。国が、国の方針に従わない民に圧力をかける前代未聞の裁判。娘の海月ちゃんは「私も刑務所に入るの?」と怯えた。


反対運動などすれば、ひどい目に遭うぞという恫喝裁判の一方で、ヘリパッドの建設を進める国側は住民に「ここにオスプレイが来ると聞いてない」と言い続けたが、米軍の資料で高江には年間1200回飛来することが判明した。(★末尾註)


沖縄は、一体どこまで欺かれ続けるのだろう?地上戦で焼かれた先祖の土地。いつしか自分の土地に入れば米軍に捕まり、今は日本国に罰せられるようになった。声を上げれば裁判にかけられる。この国の法と仕組みは一体誰のためなのか? 


95年の少女暴行事件の怒りを受け、政府は普天間飛行場の返還を約束したはずだ。ところがそれさえオスプレイの配備を睨んだ海上基地建設への方便だった。
しかも辺野古の基地建設が進まないことに業を煮やした政府は住宅密集地の普天間に強引にオスプレイを飛ばした。これはもはや機種の問題ではない。今回の配備強行は17年に及ぶ政府の欺瞞の象徴であり、復帰40年を経てなお、沖縄問題は軍事的植民地の棄民政策でしかないことを決定づけるものだ。


配備前夜、県民は始めて普天間基地を22時間封鎖に追い込んだ。台風17号の暴風の中、4つのゲートの前に身を投げ出した人々や、そこに襲いかかる警察の姿は全国ニュースからはほぼ黙殺されたが、始めて基地に出入り不可能になった米軍は動揺を隠せなかった。


コザ暴動以来の抵抗を目の当たりにした私も、積年の涙を止めることができなかった。そんな抵抗も空しく、オスプレイはやってきた。三日後にはついに高江上空に浮かび、5年余りの座りこみの日々を切り裂くように、縦横無尽に低空飛行をした。


絶望する大人の横で、11才になった海月ちゃんは言った。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。


オスプレイの存在に安堵する国民がいる。その安心は高江の子らの涙の上に成り立っている。


★ 通称「スラップ裁判」・・公の場で発言したり、訴訟を起こしたり、あるいは政府・自治体の対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に対して企業や政府など、比較優者が恫喝、発言封じ、場合によってはいじめることだけを目的に起こす、加罰的あるいは報復的な訴訟

タグ:標的の村

やっぱり そういうことでしたか 仲井真知事 [沖縄]

 今日は沖縄タイムス社説を紹介しよう   kawakami

2013年12月18日

私たちは条件闘争など望んでいない

いくらカネを積まれても

先祖から受け継いだ海も陸も空も手放さないといっている

多くの日本人がそうであるように

静かで安全な暮らしができるなら

何もいらないといっているのだ


社説[政策協要請]一体、これは何なんだ
2013年12月18日 06:00

 「県外移設」の文言がなく、口頭での県外要請もなかった。一体、どういうことなのか。これは単なる要請書ではなく、辺野古移設の受け入れ条件を網羅した文章ではないか。そうとしか受け取れないような内容だ。

 安倍晋三首相をはじめ全閣僚、仲井真弘多知事らが出席する沖縄政策協議会(主宰・菅義偉官房長官)が17日、首相官邸で開かれた。

 3月に開かれた政策協で仲井真知事は米軍普天間飛行場の県外移設を要請した。だが今回は、県外移設に言及せず、代わりに「普天間飛行場の5年以内運用停止、早期返還」という表現を盛り込んだ。オスプレイについても配備中止という従来の表現を使っていない。

 「オスプレイ12機程度を県外の拠点に配備」し、「訓練の過半を県外に移転」することや、「普天間飛行場運用停止後、県外移設」することなど、意味不明の体言止めの文言が並ぶ。「日米地位協定の条項の追加等、改定」との文言も分かりづらい。メモ風に急いでまとめ、推敲(すいこう)もせずに提出したような言葉遣いだ。

 唐突な開催といい不自然な内容といい、一体、何があったのか。誰が入れ知恵したのか。

 要請書は政策転換した自民党県連や官邸と水面下で調整したことをうかがわせる内容だ。

 これが受け入れ条件でないとすれば、一体、何なのか。知事は要請の趣旨と内容を早急に、自らの言葉で丁寧に県民に説明すべきだ。

要請の中身が受け入れ条件なのかとの記者団の質問に対し、知事は「直接は関係していない」と答えているが、本当にそうなのか。

 16日に上京した知事は沖縄振興予算が閣議決定される来週まで、ずっと東京に滞在する予定だという。腰痛が悪化したため東京で入院加療するということらしい。時期が時期だけにこれも疑念を生じさせる行動だ。

 入院中であっても体調が許す限り、県民への説明責任を果たすべきである。今回の要請はあまりにも唐突だ。

 県議会での答弁や記者会見での説明、公的な場での発言は、県民が知事の考えを知る数少ない機会である。

 政府と知事の水面下での話し合いが、「公式見解」とはまったく異なる方向に進んでいるとすれば、知事は言葉を使い分け、県民を欺いたことになる。


県の中でも、環境保全を重視する環境生活部と違って、公有水面埋め立てを所管する土木建築部は、手続きが適切だったかどうか、という形式面を重視しがちだ。だが、今回は米軍飛行場建設という極めて特殊な案件である。

 現行法に不備があるのは、オスプレイ配備という重要情報を後出ししたことや、名護市民・県民の声を完全に無視して埋め立て申請したことからも明らかだ。通常の公共事業では考えられないことである。

 そうである以上、手続きに不備があるかどうかだけを判断材料にすべきではない。