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産廃施設・新井裁判報告 1 [産廃処理場]

新井裁判報告 その1(民事訴訟)
関  巌
 
 昨年春から久留里の産廃場に関して2件の裁判を起こしていることはこのブログで何度かお伝えしております。
裁判は千葉県知事に対して第3期処分場の工事、営業許可の取り消しを求めた行政訴訟、もう一つは業者の新井総合に対して、工事と営業をさせないよう求めた民事訴訟です。
それぞれ月1回のペースで裁判が行われていますので、月に2回の裁判の時、原告の人たちはバスを仕立てて毎回50人~100人規模で千葉地裁に傍聴に行っております。傍聴の前には県庁、裁判所の近くでデモ行進を行っています。
 コロナ騒ぎが起こり4月の裁判は両方とも中止となり、5月、6月は傍聴を10名程度に絞られていますのでデモ行進は行っていません。

 一方新井は第3期の工事をどんどん進めています。全国では大きな工事はこのコロナで工事を自粛しているところが多いのですが、新井は工事をそれとはお構いなく処分場を早く完成させようとしています。処分場が完成すれば裁判所も差し止めが出しにくいということをねらっていることがありありとしています。

下記URLは5月の新井の工事現場の写真です。
https://www.facebook.com/100011797576846/videos/963686177367959/

新井綜合.PNG



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水は全ての命の源です おびつ川通信  [産廃処理場]

 「おびつ川通信」松崎恵子さんのエッセーです。   kawakami

 もう一度立ち止まって暮らしを見つめ直すとき

  松崎恵子

 私は38年前にこの地に嫁いできました。何より驚いたのは、山がどんどん崩され、ダンプが毎日ひっきりなしに通ることでした。都市部の開発、海の埋め立てに君津の山砂が最高ということで、山がどんどんなくなっていく状況は今も変わりません。
 山がなくなれば、水が暴れ、ついには豊かな自噴井戸も涸れてしまうでしょう。
若造がいくら訴えても、変な嫁扱いされるばかりでした。緑豊かな地域に住んでいると、それは当たり前のもので、どんなに素晴らしい恩恵に預かっているか、わからなくなるのでしょうか?全て失って、呆然と立ちつくす前に手放すことを破壊することをやめなければ、子々孫々に私達が残すものは負の遺産になってしまいます。

 ゴミの問題も然り、誰かのせいではなく、私の問題として、考え行動しないといけないなと思い直しました。
 私が嫁いだのは稲作農家だったので、家計を譲渡された時点で農薬の使用をやめた農業に切り替えました。家庭で使う洗剤もなるべく川などへの負担のかからない石けんに変えたりしていきました。豊かな里山の循環の輪の中で暮らしていくことが、未来の人々に残す事が出来る最良の財産と考えています。

 今回の水源地への産廃場建設を県が許可したという事実にはもう驚愕、呆然、誰が考えてもおかしいことを、平然とやってのけた県に対して怒りを通り越した感情が火山のように噴火しました。といってもこのような荒ぶる感情は何もいいことはありません。

 ヒトは想像できる生物です。山を崩すことを想像してみれば、山に棲む生き物達はすみかを奪われ命を落とし、もっと小さな昆虫や微生物、生態系は崩される。水は行き場を失い暴れ、最悪、命の水は汚染される。全てを養う植物を根こそぎ切り倒し、自然の大いなる治水ダムを破壊するということがどういうことなのか想像してみれば、私達がどんなものにも替えられない宝を手放していることに気付くのではないでしょうか。無くしてからでは遅いのです。

 美しい夕陽を眺め、木々のそよぎに耳を傾け、清涼な水の流れに足を浸し、子ども達が安心して暮らせること。今、私達はもう一度立ち止まり、自分の暮らしを見つめ直すときに来ているのだろうなあと、誰のせいでもなく自分の問題として、このことに向き合っていきたいなと思っています。
長きに渡り、郷土の清流を守ることに尽力されてきた小櫃川を守る会の方達に敬意を表します。ありがとうございます。
【水は全ての命の源です】県の許可はどう考えてもおかしいです

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水は巡る おびつ川通信 [産廃処理場]

 今日は通信の中から小西さんのエッセーを送ります。  kawakami

 水はめぐる
小西 倫代

 わたしが、君津の山奥に産業廃棄物処理場があり、そこが約35万人の生活用水となる水源地でもあると知ったとき、しかも、一度漏洩事故もあったにも関わらず、それでも更に処分場を増やそうと森が壊され続けていることを知ったとき、なんて大変なことが起きているんだ!と驚いたと同時に、知らずに普通に暮らしていたこと、そんな大変なことを大丈夫だと思うことがいる人がいるということをとても悲しく思いました。

 幼いころ大好きだった絵本「ちいさいおうち」、学生のころ読んだレイチェルカーソンの「沈黙の春」、環境のこと自分なりには大事にしたい想いはずっとあったはずだけれど、昨年9月のグレタトゥンベリさんの演説を聞いて、あぁ何も変わっていないばかりか、悪化しているのだ、と気づいてしまったというよりも見たくなかったものを突き付けられた感覚でした。
 水のこともそう。ひとりでも多くの人たちにこの事実に気付き知ってほしいと思うと同時に、日本のあちこちあるいは世界中でこのようなことが起こっているという事実に目を向けないということ、そして、ひとりひとりが自分たちの生活をもっともっと見直さないといけないんだということ。使っている洗剤やシャンプーはもちろん、自分が選んで買っているものたちが、どんな循環の中にいてどんな循環を生み出しているのか、そんなことを私はもちろん少しでも多くの人に考えてほしいなという思いが沸々と湧いてきました。

 ある朝、ものすごい霧につつまれた風景をみて、はじめは美しいと思いました。深い霧の中、少しずつ朝日があたり濡れていた草花がきらきらと輝いていく朝もやの風景。でもふと思ってしまったのです。普段は見えない水蒸気が空気中の温度差で目に見えているだけなんだと。この水蒸気はどんな循環をめぐって今ここにあるんだろう。金子みすずの「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ」の言葉が頭にめぐりながら見る朝もやの風景は、今の環境を考えて眺めているとなんだか少し悲しい気持ちになったのです。

めぐる水に思いをよせること、まずはそこから知ってほしい、
そんな思いで水の詩を書いてみました。

おびつ川.PNG


「めぐる水」
みず、ミズ、水
今朝 あなたが口にした水は
もしかしたら、大昔マンモスが水浴びをした水だったかもしれない
もしかしたら、北極で白くまをのせていた氷だったかもしれない
もしかしたら、あなたの孫の孫のそのまた孫が初めて沐浴するときの水になるかもしれない

地球にある水の量はけっして変わることがない
同じ水がかたちをかえ、なんどもなんども地球をめぐっている

海や川、水たまり、植物、動物から水が蒸発して空にのぼり
その水蒸気が冷やされてしずくとなり大きな雲になり
雨となって大地にしみこみ、地下水となり
そのほんの一部の水が私たちのもとにくる

水がめぐりめぐって流れているおかげで、地球の水はいつもきれいに保たれている
地球は美しい水の星なのだ

けれども、めぐる水がよごれてきている

人間がだすごみを燃やすときにでる煙
除草剤がしみ込んだ大地
洗剤やシャンプーの泡が混ざり合った水
行き場のない土に還らないゴミたち埋められた大地
いつの間にか捨てられたゴミたちが浮かぶ海

空気も川も大地も海も めぐる水の通り道
わたしたちのもとにくる水はどんな水なのでしょう

水は地球に生きるありとあらゆる命が必要とする大切なもの、命の源です

地球をめぐりめぐる水
今日あなたが口にする水はいったいどんな水なのでしょう

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おびつ川通信 [産廃処理場]

 「小櫃川の水を守る会」機関誌「おびつ川通信」第74号が発行された。「新井総合施設株式会社君津環境整備センター」第3期増設に対し、目下、行政の不当性を突く行政裁判と、工事差し止めを求める民事裁判が行われていることを巡って、その問題点と、ミニ学習会のまとめが報告されている。このほか、総会の報告と、会が30年間取り組んでこられた報告も連載で掲載されている。
 ここでは、裁判闘争の問題点を明確にした冒頭論文を先ずは紹介したい。 kawakami


★ 今回の裁判では一体、何が問題なのか?      佐々木悠二

1.事業者のⅢ期増設アセスの問題点

 処分場が漏れたら久留里の上総掘りが汚染されるかどうかは、争点の中心部分である。事業者は、環境影響評価書*(以下アセス)の準備書の段階で専門家から「処分場が漏れたら、地層が違っていても久留里の地下水は汚染される」との指摘を受けていた。しかしアセスにそのような記載は一切なく、逆に「地層が違うので井戸に影響を与えない」とアセスで一貫して主張している。

なぜ事業者は「処分場が漏れたら、地層が違っていても久留里の地下水は汚染される」との専門家の指摘をアセスで記述しないのか?
 それは、上記の指摘を受け入れた場合は、万一漏れた場合に地下水の汚染を防ぐ方法もアセスに記載する必要が生じるからだ。アセスのはその記載はない。これでは万が一処分場が漏れた場合には地下水の汚染を防ぐ事ができない。
 環境の保全に配慮できていない、重大な欠陥を抱えているアセスはやり直す必要がある。

*環境アセスメントとは?
 土地の形状の変更、工作物の新設等の事業を行う事 業者が、その事業の
実施にあたり、あらかじめその事業の環境への影響を調査・予測・評価し、
その結果に基づき、環境の保全に配慮した事業を行なおうとするもの


2.Ⅲ期増設を許可した千葉県行政の3つの問題点 

 Ⅲ期増設のアセスには重大な欠陥があることは上記で述べた。
 では、千葉県によるⅢ期増設許可は正当な行政行為であったか?

 私達住民は、何度も千葉県に足を運び、Ⅲ期増設のアセスの欠陥を指摘した。Ⅲ期が許可されれば、私達の生活の根幹である上総地区の自噴井戸の水や河川水が汚染され、生活を脅かされる可能性を訴えてきた。
 許可する前にアセスのやり直しを求めた住民の請願が全会一致で採択された。君津市議会も君津市も同様の意見書を提出した。
 しかし千葉県は住民の不安の声も地元自治体の意見も無視してⅢ期増設を許可した。

◆ 問題点の第一、住民の福祉の増進を図ることより、企業の営利活動を優先している。地方自治法に反する行為あり、認められない。

*地方自治法「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本」

◆ 問題点の第二、許可の前提となるアセスに、地域住民の安全な生活脅かす重大な欠陥(公益に反する欠陥)があることを知りながら許可を出した事は、重大なか瑕し疵*にあたる。
 従ってⅢ期増設許可は取り消しの対象となる。

* か瑕し疵とは?
行政行為は、合法で公益に適合していなければならない。しかし、中には 実体的・手続的に法律・公益に反する欠陥を抱えた行政行為もある。この 欠陥のことを瑕疵といい、瑕疵ある行政行為は取消しの対象となる
 
◆ 問題点の第三、許可に至る経過。
 2018年7月2日の県議会・環境生活警察常任委員会で、住民から出された請願書が議題になった。「処分場から漏れても井戸に影響は与えない、と事業者から説明があったが」と議員から問われた際に、廃棄物指導課長は、「環境影響評価の準備書には地層が違うから影響はないと、委員ご指摘のような記載があったのでございますけれども、その後に出された環境影響評価書では、そうした記載は削除されております」と虚偽の答弁をした。

 こうして複数の議員から出された疑問を封じた結果、請願は継続審査となり、県議会休会中の8月6日に県はⅢ期増設の許可を出した。
 この虚偽の答弁は明らかに「手続的に法律・公益に反する欠陥を抱えた行政行為」で、まさにか瑕し疵にあたる。従って許可は取り消されるべきである。

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参議院環境委員会 [産廃処理場]

市原の水野さんからのメールである。前にも紹介したことのある千倉出身の青木参議院議員が、参議院環境委員会での発言を送ってくださった。
 水野さんは「君津環境整備センタ-の参議院環境委員会の動画が見れるというので、みました。
短い時間の中で目いっぱい詰め込んでやっておりました。難解の時間のかかる話を簡単明瞭??にまとめている。何よりも、県どまりの話を、小泉大臣に話していて、国レベルに挙げてくれているのは、市原市の今後の活動にきっかけをつけてくれるとおもいます。利用できるものならどうぞご利用ください」
と書かれてあった。 少々長いですがぜひお読みください。                       kawakami



参議院環境委員会  2019年12月5日       委員長 牧山ひろえ

◆ 青木 愛  国民民主党  21.45分~ 

 これは千葉県の住人からの、大変深刻な問題を取り上げさせて頂きます。
ゴミ処理場の建設と水汚染について、お伺いさせて頂きます。

 千葉県の房総半島には、高い山がありません。せいぜい400mです。しかし砂と泥の層ですね、砂層と泥層が交互に堆積した地層が斜めに走っており、半島中央の房総丘陵に降った雨は広大な森林に蓄えられ、一部は小櫃川に流れ、一部は地下水になって、砂層を伝わって平地に清水が湧き出るという地形になっています。小櫃川の下流に設置された大寺浄水場は西上総の4市、君津市・木更津市・富津市・袖ヶ浦市と市原市・千葉市の一部の約35万人の飲み水を供給しています。その地域では豊富な地下水も利用されています。先人による上総掘りという技術によって湧き出る地下水は、環境省が2008年に「平成の名水100選」ニ選んで頂いた場所でございます。

 この度の千葉県を襲った台風15号では、停電が長引く中、場所によっては上水場のポンプが停止をして、断水の地域が広がりました。飲み水も自分で用意しなければならず、生活用水も給水車で対応することになりました。しかしここの場所は自然に湧き出る水によって、生活用水ばかりか、飲み水にも困らないという、正に災害に強い自然からの恩恵が得られる貴重な場所であるということが、改めて認識された場所でもあります。

 この水源に当たる上流の房総丘陵に、埋め立て容量200万m3という首都圏で最大規模の、管理型最終処分場が建設されており、現在増築が進められています。処理場の建設に対しては、君津市は当初から反対の意向をあきらかにしておりましたが、第Ⅰ期埋立て処分場は2001年に県からの許可を受け、2004年4月から埋め立てが始まりました。しかし2012年1月、2か所のモニタリング井戸から、通常より高い塩化物イオン濃度が検出され、漏えい事故が発覚しました。同年2月から廃棄物搬入を停止し、今は維持管理だけをやっています。河川の汚染は下流の稲を枯らし、河川に住む絶滅危惧種のホトケドジョウも一時期姿を消しました。

 この第Ⅰ期処分場の改善が図られないまま、その後第Ⅱ期埋立て処分場が埋立て開始をしています。さらにⅢ期埋立て処分場建設が今、正に進められています。しかもこのⅢ期埋立て処分場には逆浸透膜装置というものは設置しないという風に聞いております。環境省はこのようなことを認識されているか、またこのような状況について、どうのように指導したのかお聞かせ下さい。

◆ 山本環境課長  24.53分~

 処分場につきましては、千葉県の許可ということでございまして、産業廃棄物処理法に基づきまして、必要な生活環境調査を事前に行う、それについてその後の方法手続きを含めて、施設の許可基準がありますので、その許可基準に照らして、生活環境保全上影響が無いかどうかということも、しっかり審査させたうえで、許可を下しているという風に聞いてございます。それからご指摘がありました、第Ⅱ期・第Ⅲ期の方の拡張につきましては、千葉県環境影響評価条例がございまして、その評価条例に基づく環境評価調査を実地しまして、増設が周辺環境に影響を与えることを事前に評価するなどの、対応がなされているという風にお聞きしております。

◆ 青木 愛   25.40分~

 この汚染水は塩素のみならず、少量とは言え、水銀やカドミウム又はフッ素やホウ素も含まれていると聞いております。また放射性廃棄物も運ばれております。設置許可の手続きについては、利害関係者からの意見の提出を、廃棄物の処理清掃に関する法律第15条第6項に定められています。
 君津市は市議会も住民も反対です。そして君津市のみならず、木更津市、富津市、袖ヶ浦市等反対の意見書を提出しています。このように指摘を受けても、県は建設許可を出したということであります。このように反対を押し切って許可するということであれば、自治体や住民の意見を聞いても無駄ではないか、議論ありきで形だけの手続きは取られたのではないかという印象を持っております。

 小泉大臣は水俣病の4大公害からの環境回復に対する責務を果たす。これこそかが正に、環境省の原点でありますと答弁されています。
 この帯水層の最上部に位置する処分場から汚染水が漏えいした場合、久留里の名水はもちろん、農業用水、水道水源、小腹川や小櫃川の水も汚染されてしまいます。
環境省が名水100選に選んで頂いた場所であります。そうした水源になんでわざわざ、この首都圏で最大規模の、これらが増設されれば、日本最大級とも言われる 処分場を建設・増設しないといけないのか全く理解できません。イタイイタイ病、又水俣病を公害認定した園田厚生大臣はその発表に際して企業より人命が大事と発表されたと伺いました、ゴミ処理場はどこかに建設しなければなりません。災害も多く産廃業者にこれから社会貢献をして頂かなければなりませんけれども、なぜこのような場所に広範囲に住民が毎日飲んでいる、水道水・井戸水、その水源池に建設するということは、やはり地域住民から到底納得出来るものではありません。この点について小泉大臣のご見解を、ぜひお伺いさせて頂きたいと思います。

◆ 小泉大臣  28.00分~

 最終処分場も含めて、廃棄物を適正に処理するための施設は、生活環境の保全や公衆衛生の向上のために必要不可欠なものであると思います。廃棄物処理法では廃棄物の処理は処理場の設置に当たり、水質汚濁や補修といった、関係保全上の支障を発生させないような許可制度や基準をもうけているところです。環境省としては他方自治体と共にこれらの制度を適切に運用することにより、廃棄物処理施設に対する周辺地域の方々の不安の払拭に努めて、まいりたいと考えております。
 先ほど園田直先生の大先輩のお言葉がありましたが、企業活動に協力活動を優先して、人命そして人の暮らしをなし崩しにすることは、絶対あってはならない。その思いは今でも環境省は変わりません。水俣病はじめ4大公害があって環境庁が出来、そして環境省につながり、そして東日本大地震災後は福島の除染、中間貯蔵、こういったことも環境再生に取り組んでいること、そういった思いをこれからも忘れることなく、ご理解いただけるよう努めてまいります。

君津環境整備センタ-の増設と水汚染             
◆ 青木  愛  31.00~31.10
 ぜひ環境省は「人間の健康と命を守る、健全な生態系を維持する」これを第一に指導して頂けることを強く申し上げまして、また様々なご報告をさせて頂きます。


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産廃処分場の管理放棄 [産廃処理場]

 袖ケ浦・木更津・君津・富津・(市原氏の一部も含む)総数35万人の水源地、小櫃川上流にある産業廃棄物処分場(新井綜合)第1期工事現場で、汚染水漏洩が起き、それが今になっても出続けであることから、厳しい監視活動が県から求められているにも関わらず、過日の大雨時点でそれが行われていないことが判明した。毎日新聞のスクープとして掲載されている。現在行われている裁判にも影響してくるであろう。記者さんに感謝!     kawakami

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産廃施設新井総合の行政裁判傍聴 [産廃処理場]

昨日6日は、いろんなニュースが続々と入りました。産廃施設新井綜合の行政裁判傍聴ニュースと参議院における環境問題質疑で青木愛議員(千倉出身)の、この問題に対する質問。市議会総務企画常任委員会での「日本政府は核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」陳情に対する、粗末な討議内容。国際環境NGO FoE Japanの高橋さんから、COP25 の会場マドリードで行われた、CO2を排出し続ける日本に対して与えられた「化石賞」のことと、日本に対する抗議アクションニュース。そして掲載予定の議会ウオッチング一般質問内容の報告。

 そこで、一般質問までにはまだ時間余裕があるので、ちょっとお休みして、行政裁判と、常任委員会に対する陳情の二つのニュースを、今日は報告することにいたしましょう。

 ◆ 新井綜合産廃施設第3期拡張工事建設許可に対する行政裁判報告 (富樫事務局長)

本日、水源地への産廃埋め立て問題の千葉県を相手にした行政訴訟の2回目を傍聴してきました。要点は以下の通りです。

原告側 及川弁護士の第一準備書面の主張
1.1号埋め立て地からのどこから漏れたのか・・ 漏洩問題発生以降、新井総合の主張どおり県は埋め立て地の 上部から漏れたとしていて漏洩問題は終結していると主張して いるが それではなぜ
 ①1号埋め立て地に埋め立てを再開できないのか
 ②なぜ、問題解決しているというのに水位の上昇が継続して排水処理を継続し続けているのか? 漏れがないなら水位は上がらないはずではないか
 県議会、常任委員会の議事録資料の提出を求めました。

★これに対し2月14日の3回目の7日前に提出と県側弁護士が約束=>すぐ出せる資料をわざわざ公判ギリギリに提出し 内容理解・反論準備を遅らせたい意図が見え見え

2.もし再び漏れたら久留里の井戸に影響するのか
 県側はSS0という不透水地層があるから井戸の深さの下を汚染水が通過し久留里地区井戸に影響しない という主張だが専門家は、不透水地層であっても通過ゼロはあり得ないということで、県議会がされているので矛盾している。この辺の資料の提出を裁判官が求めた

3.原告団金森会長のまとめ
 原告の私たちは弁護士に任せるのではなくできることをしましょう。
 例 上総掘りの数、場所を調べよう

★ 次回と次々回の日程
 次回 2月14日11時30分公判開始、いつものように10時
    ごろに中央公園に集合し裁判所まで デモする

 次々回 4月17日 以下同じ


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「ふる里の水を守る会」通信 [産廃処理場]

 ふる里の水を守る会通信「いのちの水の守り人」第2号11月11日号が届きました。
すでにご存知のことと思いますが、私たちの水源にある新井総合「産業廃棄物最終処分場」第3期拡大工事計画に対する反対運動の通信です。

 今回の通信は松崎進共同代表の冒頭のことばと次の3点です。
① 新井総合公表の排水・御腹川水質検査の結果と問題点
② 訴訟の経過と今後の展望
③ ふるさとの水を守る会入会状況

◎ ここでは行政訴訟の問題について、県側の投げやりな態度に怒りを覚えつつ報告させていただきます。

★ 9月20日行政訴訟のやり取り・・
▼ 原告側・・7年前に漏洩事故を起こした第1期処分場は上部にシートを被せ保有水をポンプアップしているにもかかわらず、水位が下がらない原因は?
▽ 県側・・現時点では不明
▼ 原告側・・7年も経過しているのにいまだ不明なのか?処分場外から浸水しているとは考えられないのか?
▽ 県側・・これ以上主張する気はない。
▼ 原告側・・台風15号被害による停電中も操業を続けていたことは、問題だと思うが?
▽ 県側・・問題ないと考えている。
◎ 次回第4回公判・・12月6日11時30分

◎ 10月23日には第1回操業差し止め仮処分審尋が行われました。(略)
  次回審尋は12月18日の予定
★ 弁護士さんより
 仮処分はスピードが勝負です。新井総合は審尋の引き延ばしを図ってきましたが。年内にもう1度行うことができるようになりました。処分場が造られてしまってからでは裁判官が止める勇気が持てない。造られる前に止めないと勝つのは難しい・・・皆さん頑張りましょう。

◎ 現地から裁判ごとバスを仕立てて、傍聴参加を続けています。一層の健闘を祈念いたします。
                            kawakami


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新井総合(株)説明会 [産廃処理場]

 市民の皆様
        新井総合施設㈱による説明会のお知らせ
                    ふるさとの水を守る会役員一同

 久留里・小櫃地区の六つの土地改良区は、平成30年千葉県議会6月定例会に、君津環境整備センター第Ⅲ期増設事業が、久留里・小櫃地区の表流水・地下水・環境へどのような影響を与えるのか、千葉県立ち合いの場において事業者が詳細な説明をするよう行政指導することを求める請願を提出しました。この請願が31年2月定例会で採択され、結果、下記の通り県同席のもと事業者による説明会が開催されることになりました。

 事業者はどのようなことを行おうとしているのか?
 私たちの安全・安心な暮らしは守られるのか?

 是非皆様にもご参加いただき、それぞれの疑問に思われる点をお聞きいただきたく、ご案内申し上げます。

           記
 日時  令和元年6月8日(土)午後1時より
 会場  かずさアカデミアホール

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荒井総合行政裁判 意見陳述 その3 [産廃処理場]

「原告意見書」最終号です。  kawakami


そんな中で平成30年8月6日千葉県は新たな第Ⅲ期処分場増設事業に係る変更許可を出しました。
その直前の平成30年4月5日に新井総合施設は突如として自らがこれまで強く主張してきた、処分場の地層と『上総掘り』自噴井戸群取水層である被圧帯水層は異なる地層でその間には不透水層が存在するため処分場で事故があっても『上総掘り』や御腹川小櫃川には全く影響を与えないとする見解を完全に方針転換し、千葉県に対し文書で「地層が異なっていても地下水が混ざり合うことを前提として、安全対策を検討すべきとのご意見をいただきました。」それにより「敷地境界の外側へ汚染を拡大させない対策を行うことが何よりも重要なことと考えております」との新たな方針を出しました。

 この新井総合施設の見解の突然の転換を受け、その後の私達の調査で以下のことが判明しました。
  平成26年9月22日に行われた『千葉県環境影響評価委員会』で水文環境担当委員から
「川の断面は一様ではなく、砂層と接する部分などがあるため必ず川の水から地下水へ涵養される分が出てくるはずである。表流水に放流したからと言って、地下水へ影響がないというのは専門的見地からは言えない。」
と指摘され、さらに平成27年12月18日同じ委員から
「上下での水の交換が起きる。地層に沿って水が流れるわけではないので、帯水層が異なるので影響がないというのは、現在の地下水学の観点からは認められない見解である。」
と厳しく指摘されていたのです。

 また、この新井総合施設の方針転換により千葉県は初めて千葉県議会『環境生活警察常任委員会』委員に対し、これまでは一貫して審議内容を非開示としてきた平成29年8月25日『千葉県廃棄物処理施設設置等審議会』の審議内容を公表しました。そこでもまた「久留里には自噴井戸が多いことから、地下水が上昇しようとする力が強いと考えられ、地層が異なっていても地下水が混ざり合う可能性が高い。したがって、処分場の地層と自噴井戸取水層の地層が同じか否かにかかわらず、万が一、処分場からの漏洩が生じ、敷地外へと汚染が広がってしまった場合には、久留里の自噴井戸の地下水が汚染される可能性も否定できない。」と上記とは別の水文環境担当委員からも厳しく指摘されていたのです。

 これらの水文環境の専門家からの厳しい指摘は非常に重大で深刻な事態です。地下水および表流水が汚染されれば取り返しのつかないことになります。

 つまり、第Ⅲ期処分場の排出水によりしだいに御腹川の水質悪化が進めば御腹川小櫃川から取水する農業用水に重大な影響を与える可能性はもとより、その御腹川の表流水が地下に浸透することによって久留里や小櫃の『上総掘り』自噴井戸群も水質悪化する可能性があること。さらに今後万が一第Ⅰ期処分場のように漏洩事故が起きた場合には地下水の汚染により御腹川や下流の大寺浄水場で千葉県・木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市の35万人に水道用水を供給する小櫃川、また平成の水百選に選ばれた「生きた水久留里」に代表される小櫃・久留里・上総地区の『上総掘り』自噴井戸群に甚大な被害が出る可能性が大きいことを私達は非常に危惧しています。

  川で遊び、川で育ち、『上総掘り』の清らかな水でのどを潤し育まれた私達、今もなお様々に水の恩恵を受け暮らしを立てている私達、その愛するふるさとの清らかな水を、そして地域の誇りを守る為、千葉県による新井総合施設株式会社君津環境整備センター第Ⅲ期処分場に係る変更許可の取り消しを求め、私達はここに行政訴訟を提起致します。

                              以上


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新井総合行政裁判。意見陳述 その2 [産廃処理場]

 「原告の意見」を続けます。その2  kawakami


古くから日本では人々が生活する水を確保する方法として、豊富な地下水を利用するいろいろな種類の井戸が創り出されました。単に穴を掘るだけの「掘り井戸」から江戸時代には鉄棒等による「突き掘り」が主流となっていました。

  明治期に確立された画期的工法が私達の君津市で誕生した『上総掘り』で、地中の圧力を受けた被圧滞水層まで貫通することにより自噴水を得る独特な技法です。僅か3〜4人の人力と身近な孟宗竹を組み合わせた『上総掘り』の初期技術は君津市の小糸川流域や小櫃川流域で文政年間(1818~1830年)に開発され、職人たちの度重なる改良の結果、明治20年(1887年)頃に漸く600m程の大深度被圧帯水層まで貫通する掘削の技術が完成したと言われています。

『上総掘り』の技術は多くの先人たちが実践しながら試行錯誤し長い年月の中で技術革新と伝承の繰り返しによって普及していった先人の辛苦と知恵の結晶なのです。
この井戸掘りの労力軽減が君津地域の自噴井戸の急速な広まりを助け耕作地の拡大に飛躍的な効果を発揮しました。その後の『上総掘り』は日本各地に広がり生活用水、灌漑用水の深井戸の掘削技術の主流となり天然ガスや石油、別府温泉の掘削などにも利用され近代産業に重要な役割を果たしました。また今も水不足に悩む東南アジアやアフリカの地域でその技術が生かされています。『上総掘り』の技術は平成18年に重要無形民俗文化財に指定されました。

  今もなお地域に点在する『上総掘り』は私達の生活の中に深く息づいています。豊富で良質な井戸水の恩恵は大きく飲用・生活用水はもとより良質な地下水による四つの酒蔵の清酒造り・豆腐・おいしい米の水稲栽培等に広く利用され、特に自噴井戸水のかけ流しで栽培される花のカラーは生産量全国一を誇ります。

 私達のふるさとは水の利用に苦労した先人達の辛苦の末に漸く『上総掘り』による豊富な地下水の利用、また蛇行していた河川を人工的にショートカットし水が流れていた蛇行部分を水田にする川廻し、さらに小櫃川上流の耕作地と同じ標高地点からトンネルを使って水を引き川の水を農業用水として利用する『二五穴用水』等により、初めて小櫃川・御腹川の河川水利用が可能となり広大な田園や水をよりどころとする産業を私達に伝えてくれました。

 渇いた土地は豊かな実りをもたらす大地へと生まれ変わりました。「水」は生命の源泉です。私達の地域はこの天恵の水によって繁栄してきました。

 その私達の誇る大切な清らかな水の水源の地に、首都圏最大規模と謳う新井総合施設株式会社(以下、「新井総合施設」といいます。)の産業廃棄物処分場が存在します。さらに事業者は処分場を倍増する第Ⅲ期処分場増設を計っています。増設されれば日本有数の産業廃棄物処分場となります。

 しかし、この処分場は平成24年1月に第Ⅰ期処分場で漏洩事故を起こし、現在も搬入停止状態が続いています。この処分場の構造は「準好気性埋立構造」で発生したガスを大気中に放出拡散し、雨水浸透により廃棄物を浄化したうえで浸出水を処理し御腹川に放流するものです。

 ところが、現状の第Ⅰ期処分場は上部に遮水シートでキャッピングをし、雨水の浸透を防いだうえで、数年間内部保有水のポンプアップを続けているにもかかわらず、いまだに内部保有水の水位の下降がみられないという処分場としては完全に根本的機能を喪失した状態が続いたままとなっています。(続く・次回終了)


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新井総合行政裁判・意見陳述 [産廃処理場]

 4月16日に千葉地裁にて行政訴訟初公判が行われました。
当日読まれた意見陳述書を公開します。 次回については確定次第お知らせします。

意 見 陳 述 書

  2019年4月16日

千葉地方裁判所民事第3部合議4係 御中

原告「ふるさとの水を守る会」
 私達のふるさと君津市には1342本の上総掘りによる自噴井戸が存在します。

 なかでも小櫃川・御腹川水系の小櫃・久留里・上総地区では722本の自噴井戸から春・夏・秋・冬、24時間、豊富な地下水がこんこんとわき出ています。特に久留里の井戸水は、平成20年に千葉県下で唯一「生きた水・久留里」として『平成の名水百選』に選ばれています。水質やその美味しさから遠方からわざわざ足を運び、道のほとりで水を汲む人の姿も珍しくありません。

 この井戸の水は清澄・三石山系の山林に降った雨が地層を通ることで天然のろ過を受け、豊富な被圧帯水層から湧き出てくるもので、その良質な地下水の恵みをもたらしたものが『上総掘り』なのです。

 元来私達のふるさとは、延長88キロメートル利根川に次ぐ県下第二の長流で房総丘陵の清澄山系に水源を発し君津市袖ケ浦市を貫流して木更津市で東京湾に注ぐ「小櫃川」とその支流「御腹川」を有しながら、耕地と川の高低差が大きい「河岸段丘」により河川水を利用する利水に非常に苦労した地域で、慢性的な水不足から「嫁にやるな婿に来るな」と言われた地域でした。先人にとっては飲料水、生活用水、農業用水として水の安定確保が切実な願いだったのです。(明日に続く)


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新井総合に対する行政訴訟 [産廃処理場]

 ◎ 産廃施設新井総合に対し立ち上がった地元住民の怒りの裁判が開始されます。傍聴自由です。広く参加を呼びかけます。

   4.16新井総合施設第Ⅲ期処分場建設操業許可取消行政訴訟第1回公判のお知らせ

 いつもお世話になっています。
 標記の件について、皆様よくご存じのとおり、私たちは千葉県が許可した新井総合施設君津環境整備センター第Ⅲ期増設に係わる工事及び事業を中止させるため、去る1月31日、千葉県を相手取った増設許可取り消しを求める行政訴訟を千葉地方裁判所に提起しました。
 そしてこの度、第1回公判日程が、下記のとおり決定されました。傍聴席は70席用意されていますが、裁判を有利に進展させるために100名以上の大結集を図り、傍聴席を満席とすることは勿論のこと、法廷外でも支援行動を行いたいと思います。
 つきましては、訴訟原告であるかどうかを問わず、より多くの方々の参加をお願いします。

               記
日時:2019年4月16日(火)10時30分~
場所:千葉地方裁判所601号法廷
集合時刻&集合場所:10:00 千葉地方裁判所正門前

その他:
①傍聴整理券が10時10分に新館6階で配付され、配付対象者が70名を超える場合は抽選となります。よって、抽選に間に合わない人は確実に傍聴できなくなりますので時間厳守でお願いします。

②地元から送迎バス(久留里駅前発8時&小櫃公民館発8時)を各1台ずつ合計2台用意します。ご利用になりたい人は4月14日(日)までに下記照会先にお申し込み願います。           
③公判終了後、裁判所向かい側の千葉県弁護士会館に移動し、公判内容の報告と記者会見を行います。終了は概ね13時を予定しています。

  
ふるさとの水を守る会役員一同
                     



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千葉県相手に行政訴訟 [産廃処理場]

 3月10日、小櫃公民館を会場に「新井総合施設君津環境整備センター・第3期増設許可取り消し行政訴訟」原告団152名(袖ケ浦から10名)と支援者を含めての結成集会が開催されました。
会場の小櫃公民館の大会議室は満室で200名近い人たちの集会となりました。

 会議はこの訴訟に結集し、訴訟勝利に向けての組織名を「ふるさとの水を守る会」とし
組織としての会則、役員、活動方針、予算を決定し設立総会を終え、続いて弁護団の紹介と訴訟内容の説明、さらに弁護団による原告個人面談・・・と、早速の活動に入りました。

 討議の中では、裁判費用の捻出方法等についての発言で、すでに久留里地域や、小櫃地域では、自治会討議を経て、地域として積み立てねん出等の方法がとられている実態の報告がありました。このことは、銘水汚染を許さない・命の根源である水を守るということで、地域ぐるみの県行政に対する挑戦であることを、宣言したようなものです。

 弁護団には、11名の県内弁護士有志が集結し、この裁判で奮闘してくださいます。予算を見ればすぐわかります。弁護士各自への報酬は、通常国選弁護人に支払われる金額は、
1件について10万円という実態があるのですが、それに等しい予算です。そこに11人もの弁護士さん達が結集してくださっているのです。県内各地から駆け付けてくださっています。感謝という言葉しかありません。

 この訴訟は、行政訴訟と並行的に、新井総合自体を対象とする民事訴訟も準備ができ次第行います。行政訴訟は、行政が工事許可してから6か月以内に起こさなければならない
決まりがあるため急いだものです。民事訴訟は、決着を早くつけるための「工事差し止め」訴訟の色合いの強いものです。

 皆さんに訴えます。行政訴訟の原告はもう締め切りましたが、民事訴訟のほうは、まだ間に合います。訴訟には加わることはできないが、応援はしたいという方は、「ふる里の水を守る会」へ加入してください。輪が広がれば広がるほど、行政を、新井産廃施設を、包囲する力が強くなります。詳しいことは下記にご連絡ください。周りの方々にも呼びかけて、包囲の輪をグングン広げてまいりましょう。

   連絡先 事務局  緒方  薫  090-8878-6513
        同   竹井 宗弘  090-1997-6824
        同   朝生  進  090-3141-8014

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千葉県議会・請願採択 [産廃処理場]

 緊急のニュースが入りましたので、富樫事務局長の連載は明日に回します。
緊急のニュースとは、明日10日の新井総合に対する行政裁判の原告団結成集会を控えて、8日千葉県議会は、前定例議会より継続審議であった新井総合にかかわる下記請願について、満場一致で委員会報告を承認したというニュースです。(ホームページ掲載)
 すでに工事再開許可が出てからの採択ですが、これからの動きと裁判への影響大と言えましょう。明日の集会を励ますニュースです。(巷の陰口・県議選間近・・)
                              kawakami

第 90 号 平成30年6月19日受理 環境生活警察常任委員会付託
件 名 新井総合施設株式会社君津環境整備センターの安全に関することについて

要 旨
 私たちは新井総合施設株式会社(以下、「新井総合」という)の第Ⅲ期増設計画における排出水の水質悪化により御腹川が汚染されて被害が出ること、さらに、万が一処分場に漏洩が起きた場合には、地下水の汚染により、久留里地区を中心とする上総掘り自噴井戸群が汚染される可能性もあることを危惧してきた。
 新井総合は、平成30年4月5日千葉県に対し文書で、「地層が異なっていても地下水が混ざり合うことを前提として、安全対策を検討すべきとのご意見をいただきました。」それにより「敷地境界の外側へ汚染を拡大させない対策を行うことが何よりも重要なことと考えております。」との新たな方針を出した。

 この突然の発表に私たちは、大きな衝撃を受けた。なぜこのような変更が行われたのか私たちが調査をした結果、以下のことが判明した。

 千葉県の審議会等で専門家から次のように指摘されていた。
「川の断面は一様ではなく、砂層と接する部分などがあるため必ず川の水から地下水へ涵養される分が出てくるはずである。表流水に放流したからと言って、地下水へ影響がないというのは専門的見地からは言えない。」(平成26年9月22日環境影響評価委員会会議録P14)
「上下での水の交換が起きる。地層に沿って水が流れるわけではないので、帯水層が異なるので影響がないというのは、現在の地下水学の観点からは認められない見解である。」(平成27年12月18日環境影響評価委員会会議録P4)

 その後千葉県は千葉県議会環境生活警察常任委員会の委員に以下の点を公表した。
久留里には自噴井戸が多いことから、地下水が上昇しようとする力が強いと考えられ、地層が異なっていても地下水が混ざり合う可能性が高い。したがって、処分場の地層と自噴井戸取水層の地層が同じか否かにかかわらず、万が一、処分場からの漏洩が生じ、敷地外へと汚染が広がってしまった場合には、久留里の自噴井戸の地下水が汚染される可能性も否定できない。(平成29年8月25日第2回千葉県廃棄物処理施設設置等審議会)

 つまり、御腹川の水質悪化は農業用水に重大な影響を与えるばかりではなく、御腹川の水が地下に浸透することによって久留里や小櫃の上総掘り自噴井戸群も汚れる可能性があること、また処分場から場外への漏洩があれば、久留里地区を中心とした上総掘り自噴井戸群が汚染される可能性が大きい、ということである。
 これは非常に重大で深刻な事で、地下水および表流水が汚染されれば取り返しのつかないことになる。

 以上の趣旨から、安全で安心して暮らせるために、審議会等での専門家の意見を踏まえ、第Ⅲ期増設事業が久留里・小櫃地区の表流水・地下水・環境へどのような影響を与えるのか、千葉県立ち合いの場において新井総合から私たちに対して詳細な説明をするように行政指導するよう措置願いたい。

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