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「終戦」という言葉の欺瞞 [戦争]

「終戦」という言葉の欺瞞
2024/08/15            関  巖

 本日8月15日は「終戦」と呼ばれています。本当は「敗戦」です。
終戦というと勝敗は分からず引き分けとか、場合によっては勝って戦争が終わった時でも使えます。
 太平洋戦争において日本は連合軍に無条件降伏で完全に負けたので「敗戦」であることは間違いありません。
 「敗戦」というと日本が負けたあの戦争がいかにひどい戦争であったかと言うことがはっきりと分かるので為政者(戦前は天皇、政府、軍部、財閥など)は「敗戦」と言う言葉を使いたくなく、「終戦」という言葉を思いつき、マスコミもこぞって「終戦」と言う名を使っています。
 国民もそれに慣らされて「敗戦」と言わず「終戦」と言っていますが、これははっきりと「敗戦」と言うべきでしょう。そしてあの戦争がいか無謀で無残な戦争であったかを思い起こす日であって欲しいです。

戦争で敗退したことを「転戦」、全員戦死したことを「玉砕」など実態とことなる言葉で国民に真実を知らせないことが多くありました。

 私の父は私が生まれる前に戦死しました。死ぬ間際に「万歳、万歳」と言って死んでいったと言うことを私が大きくなったとき、側にいた人から聞きました。これは天皇陛下万歳という意味で、この戦争は「聖戦」と呼ばれて天皇のために忠義を尽くすように教育され、戦死したら英霊として靖国神社に祀られました。
 私は英霊などと呼んで欲しくはありません。聖戦の名の下に戦争を起こした為政者によって殺されたと思っています。
 私の昭和中学校の同級生110名の内父親が戦死した人は10名もいました。
もし今交通事故で親が亡くなる比率が中学生の1割に上れば社会的に大問題となることでしょう。

 為政者(戦後は政府と陰に隠れた財界)はこのように言葉を変えて実態を隠そうとすることが多いです。このことは現在でも沢山あります。
例えば本来日本では禁止されていた兵器の輸出のことを「防衛装備移転」などと言って国民をごまかそうとしています。

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