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地球温暖化 [地球温暖化]

第2回袖ケ浦市環境講座を聞いて              関  巖

第2回は「日本の気候変動について」と題して1月27日(土)に行われ千葉県環境センターの井上氏と岸野氏のお二人の講演があった。

初めに千葉県環境研センターの紹介がありセンター内に今「千葉県気候変動適応センター」が新たに設けられたと話があった。

IPPC「気候変動に関する政府間パネル」は5.6年ごとに報告書を出しているが1990年の第1次報告書では、「温室効果ガスが気温上昇をさせるだろう」と述べていたのに2007年の第4次では「温室効果ガスが気温上昇の可能性が非常に高い」と述べ2021年の第6次では「温室効果ガスが気温上昇に疑う余地がない」とまでになった。
昨年は地球温暖化と言うより地球沸騰化という言葉が出てきた。

気温上昇だけでなく海水温上昇も大きな影響を与えている。この気温、水温の上昇は過去数千年間で前例がないほど急激な変化である。2万年前から1万年前に気温の上昇があり海面が上がって内陸まで水が入った縄文海進があり内陸部に貝塚が沢山あるがこれは数m海面が上昇するのに1万年くらいかかっている。しかし今の状態で温暖化が進むと100年くらいでこのようになる。これでは人間は対応できない。
このほか様々な影響、巨大台風、集中豪雨、乾燥、熱波、大規模山火事、農業問題など前回第1回で聞いたことと同じような話であった。集中豪雨など雨量が多いように思えるが年間降水量は変わらず降り方が極端になっている。
今CO2をゼロにしても今後数十年は気温が上昇し続ける。

気候変動に対して温室効果ガスの排出をいかに少なくするかが大事だが、今後も気温上昇が続くのでそれに適応することも大事で環境省内に適応センターを設けると共に千葉県でも適応センターを設け適応策を考えている。
適応策としては、暑さに強い農作物の改良、気象災害への備え、熱中症対策、暑さ指数予測を事前に知っておくこと、熱中症警戒アラートモデル事業を千葉県内6カ所に設置した。袖ケ浦市も東京ドイツ村内に暑さ指数をリアルタイムで実測して園内放送で注意喚起を行っている。

参加者の中に稲作農家の方がいて昨年までは水田の水張りを朝行っていたのを夕方行うようにしたら一昨年一等米が1/4であったものが昨年は全部一等米になった、と話されていたのが印象的でした。
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