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県の環境審議会傍聴 [火力発電所]

 ー (3市と県の環境審議会傍聴、住民説明会参加で思ったこと)ー

 環境影響評価のアセスメントは基本的に事業者の計画を進めることを前提にできていて
ブレーキのない自動車でストップすることはないようだ。
(たくさんの環境審議会と住民説明会に参加傍聴しました。でもみな同じでした)

 審議会の会長にもとんでもない人がいて、方法書の審議会ではこんな会長の発言があった。
ある委員2名が、発電所の建設自体に疑問的な意見を言ったときと温排水を出すことに疑問的意見をそれぞれ言った際にその会長は

”今日は方法書の記載事項の審議会なので反対意見を言う場ではない、評価方法の不足とか評価方法の修正を審議してほしい”
と委員の発言を抑える会長発言があった。

 その一方、ある審議会では会長自ら疑問点を発言することもあって、ずいぶんと会長の人柄や会長の環境保護への理解度によって審議会の雰囲気が変わるものだとびっくりしたものです。
 確かに審議会は決議機関ではないので、賛成反対を決議する場ではありませんが、意見として反対賛成を言って悪いことではないはずです。
なぜならば、事業の中止も選択枝であるので反対する理由を述べることを抑えてはいけないと思います。

 また、アセスの仕組みのなかで住民の意見を聞く説明会を設けるのは義務でありますが、意見を聞き捨てても違反にはなりません
 たとえば現在、海側(コンビナート企業側)の子供たちに呼吸器疾患が多いと言う事実があるなかで東電姉崎火力、五井火力の更新計画での煙突高さ80m。そして千葉袖ケ浦の新設のガス火力も東電の2か所のガス火力に倣って80mです。
 事業者はコンピュータでの解析データで、予定地から5km程度の排煙着地点の空気の汚れは0がいっぱいの希薄な汚染だから問題ないと言う
 タービンやボイラー建屋の高さも基準以内で問題ない。計算条件は出力100%で煙突有効高さ最大の条件・・・。

 しかしである、この評価のもとになるもともとの汚染は、日々時々刻々変化する瞬間最大汚染濃度
ではなく平均濃度(台風で言えば最大瞬間風速と最大風速で大きな差があり、最大風速に家が耐えても最大瞬間風速で壊れる)

 平均ということは太平洋側から吹く風での汚染とコンビナート。企業側からの場合、しかも昼と夜でも季節でも変化するので平均が汚染度の基準として正しいとは言えない
★大気汚染判断の正しさのは呼吸器疾患の多少で判断すべき
★CO2排出の是非は過去と現状の気候災害の多さの比較で判断すべき でしょう
  
 わかりやすい例を挙げれば
団地の暴走族のお兄さん一名いて朝晩一回だけ一瞬爆音だして走るとその団地は居心地が悪いが、騒音を平均すれば環境基準以下で騒音の観点で問題ない団地になる
 (平均値は最大値をカットして平均する仕組みになっています)

 こんなことを勘案し本当に問題ないと言うのであれば運用開始する前の今、海側住民の子供と、高齢者の健康診断記録を毎年行い運用後と比較して問題あるかどうか?証拠を取っておくべきでしょう
このことを東電火力の更新計画の意見書にも書いたが無視されています。

 幸い県の審議会はあと1回8月17日にあるようですので
健康診断を東京電力と東京ガスの費用折半で行うように直接千葉県に意見をだそうと思う。
姉崎・五井火力更新と千葉袖ケ浦天然ガス火力は同じ思想での建設計画なのだから

                            傍聴者からの寄稿



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