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袖ケ浦市の農業10年を考える2 [農業]

 袖ケ浦市の農業10年の歩みを考える 2

 「友人とその奥さんの実家で、高齢で農業を続けることができなくなったので、耕作放棄地の活用方法はないのか…議員を通じて市に「耕作放棄地活用」を提案したいと話してみたが、土地を持っている議員はいないと見え、さっぱり反応がない・・・と嘆いていた。」
という。
 実際に耕作放棄地になっても、年に3回は草刈をしなければならない。今草刈の相場は
1アール12000円だという。広さによっては土地を持っているため、年に相当額の経費が掛かることになる。

 そこで耕作放棄地はいったいどのくらいあるのか。手立てはないのか・・という問題について確かめてみたい。

◆ 農業センサスでは…実態は?
 2010年での耕地面積合計は 2660haであった。2020年には2510haになっている。
150haが耕作放棄地になっていることになる。実際にその通りなのかと農業委員会で確かめると213haが2022年における耕作放棄地であるという。センサスは2020年である。2年間これだけ増えたのかな

 1haはご承知のように100m×100m。電信柱の間隔は通常30メートルだから電信柱4本間の間隔を10m広げた四方の広さである。213haの広さとは驚くべき広さということになる。

◆ 耕作放棄地に対する手立てはあるのか?
 農業委員会事務局の作成した令和3年度、つまり昨年の取り組み報告文書がある。
これを読む前に農業委員会の事務局員はいったい何人配置されているのか?これだけの耕作放棄地に対する、抜本的解決策は、政策としてこの10年間聞いたことがない。聞いたのは後継者育成と、農業経営者の誘致のみで、実態は放置されたままではないのか・・・という疑問が先に立つ。

◆ 「袖ケ浦地域の農家の窓口」というサイトがあった。
 これは袖ケ浦市ホームページ上ではない。こういうサイトがあって開いてみたら、何と木更津・袖ケ浦の農地販売希望者の登録簿で、航空写真にその土地の一つ一つが示されているという丁寧なつくりになっている。耕地面積6000㎡代から順次小さな面積まで、3935件が掲載されている。最後になれば2㎡の土地まで売りに出ている。
 すべてをチェックするのは大変なので、1000件中袖ケ浦がどのくらいあるのか確かめると690件もあった。この会社は民間会社で「リラン株式会社」という。
 
 さてこの農地を手放すにも買い手がつかないのはなぜであろう。地域に役立つ政策はないのか。その問題を考えたい。      (続く)

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