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袖ヶ浦市6月議会一般質問 2 [議会ウオッチング]

  (お詫び)
 昨日書いた吉岡議員の一般質問傍聴感想は、うっかりして3月議会一般質問に対するものであった。掲載して数時間後に気づき削除したが、その間既に66人のアクセスがあった。お詫びいたします。改めて6月議会の怒りを込めた感想をお届けします。 kawakami

 吉岡議員は、議員としては珍しく「NPO/NGO法人・気候ネット」の会員である。選挙の公約でも、気候変動の問題に取り組むことを公約として挙げていらした。吉岡議員も、当選以降の議会一般質問を欠かしたことのない議員である。今回の質問にも当然のことのように、地球温暖化と市政の関連事項についての質問が取り上げられている。

 まず今回の質問の大綱3点を紹介しよう。
② 温暖化対策について
② 南袖の火葬場建設用地について
③ 情報公開制度について
の3点である。

 この中で、今日は、第2項の火葬場問題について、ずかずかと書かせていただく。

 吉岡議員の質問中愕然としたことがある。南袖の11億5000万円で購入した火葬場敷地を断念し、この敷地の有効活用のためプロポーザル方式(企画競争)での入札を行い、その結果決定した業者が、実際に有効活用しているのかどうか。このことに関する資料を入手しようと情報公開手続きをしたところ、提出されてきた資料は全面真っ黒に塗られているものであった。
 吉岡議員は業者の企業情報だからといって、議員が契約履行に関する内容であり、行政執行の是非を検討する必要性のある情報であるにもかかわらず、正式に公開しようとしない姿勢について、静かに批判の言葉を述べておられたが、議員の言いたいことは、
「そもそも行政財産を一般財産に代えようとするときには、議会の議決が必要なのではないのか。あまりにも軽々しい扱いではなかったのか」
ということである。

 火葬場については、1年間のうち、まさに朝令暮改の政策変更であった。なぜあのようにムキになって、議会と真っ向から対立して、ごり押しされたのか…その上議員有志や、私達の会からの「市原市との共同運営・共同建設をどうして頭から否定してしまうのか。一度確認されてみたらどうか」という要請にも「市原市はことわるにきまっている」と、確認すらしなかった。あとから「市原市が門戸を空けていた」ということが分かったことをしぶしぶ認めたが、議会にも、市民にも謝罪しようとしなかった。
 
 市原市は火葬場建設時、将来30万人都市への人口増を見込んでいた。しかし実態は現在26万9000人である。
 火葬場にも余裕があり(実質60%台)、袖ヶ浦市民の荼毘に付されるご遺体の76%が市原市のお世話になっていたという経緯があるにもかかわらず、木更津市との対等共同建設に走ったのだが、その後木更津市から木更津市主体で建設することが表明され、袖ケ浦市は木更津市火葬場を使わせていただく立場になってしまった。
 結局のところ、引くに引かれず木更津市の一方的決定の後をついてきたというのが実態なのだ。

 吉岡議員は、11億5000万円敷地建設断念から、独自建設、共同建設と政策変更朝令暮改に対し、その間失われた自治体としてのあるべき姿を確かめつつの質問であった。
 前市長の失政が、今現実の姿となって市民の上にかぶさってこようとしている。黒塗りの情報公開はその事実をありありと物語っているようだ。   
 心中じりじりとした一般質問であった。お疲れ様でした。
                                 kawakami

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