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蔵波中六宅地開発問題現地調査記録 2 [残土埋め立て問題]

  蔵波中六宅地開発問題現地調査記録

1 4月21日(木)13時~14時20分に行われた、上記造成現場調査(見学報告)
2 参加者  (市)花澤副市長 佐藤都市建設部長 大野次長 今関係長
  蔵波区長OB 小野  進藤
  隣接地権者 渡邊 阿津 今関
  市議会議員 山口〈前蔵波区長〉 湯浅 吉岡 篠崎  
  大東建託社職員 

3 提言者・進藤秀一氏
 今回の取り組みを提起した進藤秀一氏は、若いころ成田空港建設工事の第一期生として奮闘し、その後、袖ケ浦市副市長も務め、更に地元長浦駅前区画整理を成功させた経歴を持っている方である、いわば、宅地開発についてのプロ中のプロともいうべき実績を積んでいらっしゃる。
現地調査では、次々と問題個所では参加者全員を集めて、「何が問題なのか」を説明し、参加者をおどろかせた。

4 基本的宅地面積の誤り
 基本的には、約1ha(10697㎡)の埋め立て地のうち、大東建託は、なぜか7980㎡のみ購入し、その土地内に14棟84世帯のアパート群建設を設計している。それはなぜか。
 第一に土地自体が市街化調整区域であることから、許可を取るに際し、1ha以上の宅地開発は、大規模開発になるから一層手続きが厳しくなる。このことを避けての開発である。
第二に一旦許可になると、通常の宅地開発と違って、調整区域であるため、建ぺい率が、市街化区域に比べて緩い。

5 造成地の具体的問題点
 進藤氏は上記基本条件が、どのような部分に問題点となって現れているのかを次々と指摘した。
① 隣接地との境界にブロックフェンス設置。所有者の同意を取っていない。
② 隣接者の同意なく石積み(高さ4m延長30m超)隣地が凹地になり、ため池状態になっている。このための経費に2000万円かかっていると工事担当者の話である。無駄な経費である。おまけに「ため池にたまった水はどうするのだ。」と聞くと「ポンプで排水するのだ」という。そんなバカなことはできるはずがない。未来永劫続けるというのか??
③ 隣接者の立ち木についてはそのまま
④ 開発区域(8000㎡)以外の、2000㎡について、無許可で造成工事をしている。高く盛り土をしている。法面の土砂が流出している。高盛土のため隣接する地区外の土地に入れない。
⑤ 大東職員の話 「工事は赤字である。本件については関係者全員が損をする。得をする人は誰もいない。最悪事業であることがはっきりした。今後関係者が協力し合い何とか食い止めることを考えるべき。」

6 提言者のまとめ 
 市の対応のまずさ。調査ミス。他人事の感じ。重大性の認識欠如。市長の本件に対する姿勢を正す必要性を痛感した。

7 行政職員の多忙さと、学習不足
 先日の会議でも表面化したが、都市建設課の職員は、最近急激に宅地のミニ開発が増えていることから、「開発行為の細部にわたるチェックに目が行き届かないでいるのではないか・・」という懸念の現実が目の前に現れている感じであった。

8 市議会議員の感想
 約1時間の現地視察を終え、ある参加議員は「現地を見て問題点の指摘を聞き、改めて驚いた」という感想を述べていたという。

9 今後の対応
 この現地視察後、施主・発注者であり、同じ被害者でもあると考えられる三枝氏との懇談申し入れをすることについて、参加者の合意を確認し、現地視察を終了した。
 いずれにせよ、放置されたまま建築は進み完成を迎える。現地では、納得いく何らかの方針が現地に示されない以上、このままでは「不良建築物入居反対」の看板を建てざるを得ないという声まで起きていることに対し、行政不作為のまま建築完成を迎えようというのか・・現地の努力に対し、市長の声を直接聞きたいものだ。
                         
文責 かわかみ

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