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袖ヶ浦市議会一般質問 2 [議会ウオッチング]

 14日一般質問最終日。冒頭は篠崎典之議員である。篠崎議員は環境保全行政に集中して、3点の問題を取り上げた
① 蔵波違法埋め立て地に建設中の14棟84世帯アパート群建設問題。ここでは今までの経緯から混乱を招いたまま進行中であることの基本的責任は農業委員会にあることを中心に追及
② 林地区夫婦作で行われている民間会社によ る金属破砕洗浄作業所では、地元住民から 水質・騒音等の環境被害についいて、行政としてこの間、行為社に 対して、どのように対処し、地元住民に対 し今後どのように不安を解消していくのか。
③ ゼロカーボンシティー宣言を行わないのか…追及。
 以上3点を追及した。ここでは特に第一の問題について報告する。

① については、特に令和3年5月7日に行われた第26回農業委員会総会での誤った結論が出されたことが原因であると指摘され、次のような記録を読み上げながら追及された。
「不法投棄で埋められた土地ではないか。ということは、市のほうでも、事務局のほうでもそういった確認をされているのではないですか。それって記録はないのですか。」
 という質問に対し
「埋立てに関しては、先ほどお伝えしたように指導事実が確認できないという形になりまして、環境部局のほうでも特にそうした書類の確認が取れないのです。」
との回答であった。さらには
「この不法投棄された物の検査とかは、もう既にしてあるのですか。その場合、もし違法な物が入っていたとかという場合、この許可申請が中止されるとか停止される、そういうことはないのですか。」
という質問まで出ている。これに対しては
「もし出た場合は是正されることを期待するとしか答えられない」
との応答があったこと。これを基に許可決定を出してしまった。
 ところが、次回までの間、実際には地元から次から次と記録が出てきて、違法埋め立て地であることがはっきりし、誤った決定であることがわかり、再審議の結果、不許可決定となった。

 この原因をつくったのは、事務局のずさんな調査結果であることははっきりしていることから、行政の不作為に対するけじめとして処分は考えないのか。
 またこのような間違いがあったとき、行政の責任者である市長として、県に直接謝罪と建築中止をお願いに走ることは当然と思うが、市長はそういう行動はとろうとしなかった。
なぜか?…このことについての答弁は、
「県関係機関とは常に連携して都市計画法にそっての解決を目指しています」
 市長の責任は全くない・・と言ったに等しい答弁にあきれてしまった。
 
 また、「宅地開発要項」に基づく、住民に対する説明会や地質、防災対策等についても、指導しっぱなしで、「実態は把握していない」の答弁を平気で行う神経にも驚いてしまった。

 前議会でも、あたかも議会全員の意見であるかのような資料を使った、審議会討議が問題になり、審議会自体が無効になった事案について、最終日市長謝罪があった。
これらのことが連続的に発生していることは、職員幹部に緊張感のゆるみが、各部署で生じてきているのではないのか…そんなゆるみを生み出している根っこは何か・・そんなことを考えさせる答弁が続いている。情けない話である。

 さすがベテラン篠崎議員の、徹底的調査と、現地取材に基づく質問は、あいまいな答弁を許さない迫力がある。市民のひとりとして感謝したい。
                             kawakami

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