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エネルギーの最新技術から2 [再生可能エネルギー]

 (昨日に続きます)

 ENEOS等も同じく水素とCO2から合成油を生成する技術開発を目指しています
ENEOSは新日本石油が原型ですが早くに石炭に未来がないとして石油会社として発展して、現在は会社名から『石油』を除いて未来企業に向かっていることは喜ばしいと思います。

 東京ガスも水素ガスと二酸化炭素を原料にメタンガスを合成することで、地下資源の天然ガスの代替品にできないか実証試験を横浜市で行います。
 横浜市は下水道センター及びごみ焼却工場からバイオマス由来の資源(CO2等)と排水を供給し、脱炭素化に資する技術開発を支援します。

 ここで問題なのはなぜ袖ケ浦市で実証試験をしますとならなかったのか?と言うことです。
場所も原料もそろうのに横浜を選んだ理由は市の格ではないか?と思いますがどうでしょうか?
 市の産業育成政策とか受け入れ態勢があるかないか?関心をもっているかどうか?の姿勢の差が影響しているのではないかと見えます。
実証試験から明るい見通しが立てば次は工場をどこにするか? できた液体メタンガス貯蔵タンクをどこにするかの話になります。
 袖ケ浦の中袖か根岸か?日立か?無関心の市には建設されないことだけは確実でしょう
今から手を挙げていない市はパスされる公算大です。

 メタンガスを生成することができればエチレンガスも作れるでしょう、エチレンはプラスチックの基本原料です。 ここに目をつけない石油化学会社はないでしょうから、近未来は技術開発と導入を争う時代になることは確実
 ぼ―っとしている市長の市は取り残される時代になりそうです。

 出光興産もユニークな会社です。 なぜなら第二次世界大戦前、米英に石油禁輸をされたとき、石炭から石油を合成して戦艦の燃料を作っていた歴史のある会社ですから、ENEOS同様にの水素とCO2やギ酸から石油の化学合成を考えていて相当進んでいるはずと思います。
問題はコスト、儲かる仕組みと原料に何を使うか、安く効率の良く安定な触媒設計の話

 今後、地下資源価格は年々上昇し、化石燃料の使用枠が縮小しますので、合成油価格の低下との交差点が必ずきます。 
 いつ来るかの問題は国の姿勢と企業の研究費と根性と運次第!

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