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憲法について考える [憲法]

 憲法について考える(2) 関  巖
  -戦争の歴史(1)-
 帝国憲法は 、1890年(明治23年)11月29日に施行されました。この憲法下において日本が外国と戦争した時期を考えてみます。
戦前は戦争の時代でした。
日清戦争      1894年、明治27年~1895年、明治28年 2年間
日露戦争      1904年、明治37年~1905年、明治38年 2年間
第一次世界大戦  1914年、大正3年~ 1919年、大正8年 6年間
15年戦争      1931年、昭和6年~ 1945年、昭和20年 15年間
第二次世界大戦(含太平洋戦争)(1941年、昭和16年~1945年、昭和20年)
*15年戦争というのは、1931年9月、中国東北地域の柳条湖で日本軍がおこした事変で始まり1945年のポツダム宣言受諾(日本の降伏)までの足掛け15年にわたる日本の対外戦争、(満洲事変、日中戦争、太平洋戦争)の全期間を一括する呼称のこと

 このように見てくると帝国憲法施行の4年後、日本が初めて外国と戦争をした1894年の日清戦争から、日本が敗戦を迎えた1945年の51年間で25年間戦争をしています。実にこの間の半分は戦争をしていました。
第二次大戦の死者は世界で4500万人でその時の世界の人口7億人。今世界の人口は78億人なので約11倍の今の人口に変えると5億人の死者となります。
 日本の死者はは310万人で当時の人口は6000万人。今日本の人口は約2倍の13000万人なので、今の人口にすると620万人の死者となります。
 第2次世界大戦の死者は中国は1000万人、ソ連1800万人などと言われています。
2011年の東日本大地震、三陸沖大津波が1万9千人の死者を出し、その家族の苦しみを考えると大変な悲しみです。戦争でいかに大量の死者とその悲しみが出たことは想像を超えるものがあります。
 なお、日本人の死者310万人の大部分は最後の1年間で死んでいます。
310万人の死者の内軍人の死者は230万人、そのうち直接武器、弾薬で死んだ戦死は90万人、大部分は戦病死140万人と言われています。戦病死のほとんどは食料が無い餓死者と言われています。兵站(補給部隊)のない戦争は無謀と言う他はありません。
 ちなみに私の父は私が生まれる3か月前に戦病死しています。

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