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広報・袖ケ浦1080号・善行表彰 [市政全般]

 「広報・そでがうら」第1018号が届いた。市の公式キャラクター・ガウラ20周年をタプロイド版の画面いっぱいに掲げて、編集者の意気込みが伝わってくるようだ。
さらに令和4年1月1日からA4版にリニューアルするという。今までは、主要なニュースを読む必要があったので目を通していたが、これからは楽しい画面が増えそうで期待している。

 ところで、今回の掲載記事で「ちょっと首をかしげた」という会員からの指摘があった。
3ページ中断に紹介されている『市政発展のための寄附に対し善行表彰を行いました』という見出しである。文章の中身は「3月31日に、共栄運輸株式会社様より、市政の発展を目的として1000万円の寄附をいただきました。これは善行が特に優れ市民の模範となることから、10月18日に表彰式を挙行し、善行表彰の授与を行いました。」と書かれてある。

 共栄運輸株式会社には、その志に感謝をささげたい。ただその扱いが、『善行が特に優れた市民の模範となることから』善行表彰の授与を行った・・・と言う扱いは、むしろ共栄運輸株式会社を侮辱していることにはならないのか・・・という疑問である。

 善行とは、一般法人・善行会表彰基準には次のように定義されている。
① 社会福祉
② 隣人愛
③ 青少年育成及び指導
④ 生活環境の美化及び改善
⑤ 自然及び文化財の保護
⑥ 緊急時貢献
⑦ 国際貢献
そして、それは弱者への援助とか、環境活動とか、学校登下校への指導とか・・すべて、行動を伴う、社会貢献の実践への表彰を指している。

 つまり寄附をすることが善行であり、その額が特に多いことを『善行が特に優れた市民の模範になるもの』として定義されている事例はない。落とし物を届けたり、障碍者を危険から守ったり、すべて具体的行動に対する援助の姿を、善行と定義づけているのだ。多額の寄付をすることが善行なのだ・・という言い方は、ふっと、宗教で「寄付の額が信仰の程度を示している」という言葉まで思い起こされる。10000円の寄附だったらどうなるのであろう?
 
 決してそんなことまでお考えになってのことではなかったものと、善意に解釈するけれど、誤解を招く恐れのある文言であることを指摘しておきたいということだ。
「心からの感謝状」の方が、共栄運輸さんにとって、どれほど名誉なことであろうか・・。
市民の常識では、そう思ってしまう。
(追記)一緒に配布された「社協だより」では多額の寄附をいただいた団体に「感謝状」を差し上げたという記事になっています。
kawakami

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