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東京電力・中部電力・JERAの皆さんへ 2 [石炭火力発電所]

 昨日に続き、東京電力・中部電力・JERAの皆さんへの訴えその2です。 kawakami

2、非常事態の意識のないまま進んで大丈夫でしょうか?

 大気中のCO2濃度は南極の氷の中の空気の分析などから8万年の間280ppm程度と言われています。 小学校のときの理科の授業で透明な石灰水にストローで息を吹き込んで白く濁った様子を見て、また野菜などの植物は空気中の炭酸ガスを吸収して育つと聞いて、大気中のCO2濃度はもっともっと高いと思っていましたが、たった280ppmであったことを知ってびっくり、そして産業革命以降の化石燃料の燃焼と森林破壊で現在は410ppmに増加していると聞いて2度びっくり。(たった100年で4割以上の増加ですから激増で地球時間では一瞬ですね)

 気象庁も、地球の気温、海水温が1℃上がったことで気象災害が起きているといいます。
海水面温度が1℃上がると水の蒸発量が7%増え、この水蒸気のもつエネルギーがスーパー台風となって市民を襲う、低気圧は上昇気流、上昇した空気はどこかに乾いた下降気流となって釣り合う
 そこが高温・乾燥した空気で乾いた熱風で干ばつ、山火事の発生、優しかった地球が牙をむく
グテーレス国連事務総長は有効な手を打てなかった過去10年を「失われた10年」と言い、今後の10年が地球の未来の最後のチャンスと危機感をあらわにしています。

グレーテス発言.PNG

東京新聞.PNG

 かって、再エネ先進国と言われた日本が、そして電力会社こそが電力変革の主役に立つべきと事務総長は要請していると思います。学校の先生に強制されて勉強するよりも、興味があって進んで勉強したものは試験終わっても忘れないですね、これと同じく、この国際的批判という黒船で強制されるより、避けられない未来に会う電力改革に自ら挑む道は苦しくても、結果として会社と従業員の幸せにつながるのではないでしょうか?

① 今、ただちにCO2排出量をゼロにしても気温は2℃上昇の可能性。今現在すでに非常事態!!

CO2.PNG

 このグラフの青線で示されているように、CO2排出量は年々山を登るように増え続けており、人為的に排出され続けた温室効果ガスが大気中に蓄積し、その累積によって地球の平均気温が1℃上昇していると考えられています。
 単純に言えば、産業革命前から2℃の上昇にとどめるためには、これまで上昇してきたカーブと同じ角度のカーブで山を駆け降りるように排出を減らすことで達成でき、1.5℃の上昇にとどめるためには、さらに倍のスピードで温室効果ガスの排出を削減しなければならないのです。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によれば、1.5℃の上昇にとどめるためには、2010年比で2030年45%削減、2050年排出実質0にする必要があるとしています。

 現在の1℃上昇でも世界中で大災害起きているわけですのでこの1.5℃、2℃上昇した場合の台風のすごさは想像以上と予測できます。
このようななかで日本が立てた削減目標は2030年までに2013年に比較して26%減少と言うのんびりとしたものですから、国連事務総長はもっと野心的な目標と実行計画を求めている訳です。
 
 また電気事業連合会の削減目標は0.370㎏‐CO2 /kWh、これですら着実に実現する上でどの発電所を停止すると言った明確な計画表はありませんし、また罰則もないので2030年になったら“努力しましたができませんでした”と言って逃げるのではと私は心配します。
 また原発の再稼働も頓挫している状況のなかで、目標を実現するためには再エネの拡大しか方法がないにも関わらず、誰に対する忖度でしょうか?

 政府はさらにFIT価格の切り下げと入札対象を拡大するという再エネの成長に冷水をかける政策を取り続けています。これではCO2削減目標の実現はさらに困難となるでしょう!
 大電力会社は再エネ社会を必至のこととして受け入れ、自ら再エネ社会への適応を会社と方針とすることなくして安心安全な社会も未来企業としても御社の将来はなく、更なる灼熱地獄と食料不足、洪水などの災いの世界を避けることはできません
災い とは 火 と 水 でできている文字・・文字通りの、熱地獄と水地獄の時代
 それはこの手紙を読む皆さんの家族や友人も命を落としたり、家が壊れたり、災いを免れない時代です。

 Change before you have to. (変革せよ。変革を迫られる前に。)- Jack Welch (ジャック・ウェルチ) - というのが答えが気候変動への危機感を持った答えではないでしょうか?

   (明日最終です)






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