裁判傍聴記(10) =証人尋問⑥= [新井産廃場]
裁判傍聴記(10) =証人尋問⑥=
5月17日に千葉県相手の行政訴訟裁判があり証人尋問がありました。前回まで被告(千葉県)側の証人尋問を書きましたが次に原告側(住民側)の証人尋問を書きます。
証人は千葉県環境生活部廃棄物指導課 杣澤(そまさわ)良介氏
2024/06/16 関 巌
(弁)先ほど示しましたが310とか530の塩化物イオンが出ているのです。そして地下 水集水ピットを見るとここに大量の水がたまっている、130.25m3/日を記録 したとか書いてあります。そして観測井戸の水位は軒並み200mを越えていて水位 の低下は見られない。こういう保有水が漏出しているのを疑わせるような各種の報告 があるのですから、平成28年に臭素イオンや有機フッ素化合物の調査をするべきで はなかったのですか。
(証)いえ、そうは思いません。
(弁)してないですね。
(証)してないです。
(弁) 保有水の 水位は軒並み200mを越えています。これは申請のあった後、許可の前 なので、こういう状態であったので保有水の漏出があったか臭素イオン、有機フッ素 化合物の調査をするべきではなかったのですか。
(証)そうは思いません。
(弁)してないですね。
(証)はい。
(裁判長)しなかった理由は何かあるのですか。
(証)初めから申し上げているようにそもそも対策が講じられている。塩化物イオンは周 辺のものが出ていて時間と共に低減しているのでこれを見ていくところと思っている ので。
(弁) 土壌中の塩化物イオンが出て行っているんだとおっしゃっているんですがそれ絶対 なんですか。
(証)どういう意味ですか。
(弁)絶対とかわからなければ平成24年の漏洩事故のとき塩化物イオン、臭素イオン、有 機フッ素化合物の検査をしているんでしょ。絶対と言えないんだったら平成28年9 月13日の許可する直前、許可までの審査している間疑わしいところがあるのだから 検査するべきではないでしょうか。
(証)疑わしいと、そのときは判断していない。対策が講じられていたので。
(弁)そういうのは安全神話といううのじゃないの。対策がとられているからと言って、念 のための検査はしてないのではないですか。事業者が対策しました、と言うのを鵜呑 みにしてするべき検査をしていないのではないですか。
(証)そんなことはありません。
(弁)2022年4月ころから2023年2月ころまで塩化物イオンが上昇したとき、証人 は新井総合に対して原因究明の調査をするよう依頼した、と陳述書に書かれています。 その際に臭素イオン、有機フッ素化合物の調査をするように指導しなかったのですか。
(証)具体的なそこまでの話はしていません。
6月17日(月)11時~千葉地裁601号法廷で新井処分場の漏洩汚染物質を撤去させる民事裁判です。傍聴を。
5月17日に千葉県相手の行政訴訟裁判があり証人尋問がありました。前回まで被告(千葉県)側の証人尋問を書きましたが次に原告側(住民側)の証人尋問を書きます。
証人は千葉県環境生活部廃棄物指導課 杣澤(そまさわ)良介氏
2024/06/16 関 巌
(弁)先ほど示しましたが310とか530の塩化物イオンが出ているのです。そして地下 水集水ピットを見るとここに大量の水がたまっている、130.25m3/日を記録 したとか書いてあります。そして観測井戸の水位は軒並み200mを越えていて水位 の低下は見られない。こういう保有水が漏出しているのを疑わせるような各種の報告 があるのですから、平成28年に臭素イオンや有機フッ素化合物の調査をするべきで はなかったのですか。
(証)いえ、そうは思いません。
(弁)してないですね。
(証)してないです。
(弁) 保有水の 水位は軒並み200mを越えています。これは申請のあった後、許可の前 なので、こういう状態であったので保有水の漏出があったか臭素イオン、有機フッ素 化合物の調査をするべきではなかったのですか。
(証)そうは思いません。
(弁)してないですね。
(証)はい。
(裁判長)しなかった理由は何かあるのですか。
(証)初めから申し上げているようにそもそも対策が講じられている。塩化物イオンは周 辺のものが出ていて時間と共に低減しているのでこれを見ていくところと思っている ので。
(弁) 土壌中の塩化物イオンが出て行っているんだとおっしゃっているんですがそれ絶対 なんですか。
(証)どういう意味ですか。
(弁)絶対とかわからなければ平成24年の漏洩事故のとき塩化物イオン、臭素イオン、有 機フッ素化合物の検査をしているんでしょ。絶対と言えないんだったら平成28年9 月13日の許可する直前、許可までの審査している間疑わしいところがあるのだから 検査するべきではないでしょうか。
(証)疑わしいと、そのときは判断していない。対策が講じられていたので。
(弁)そういうのは安全神話といううのじゃないの。対策がとられているからと言って、念 のための検査はしてないのではないですか。事業者が対策しました、と言うのを鵜呑 みにしてするべき検査をしていないのではないですか。
(証)そんなことはありません。
(弁)2022年4月ころから2023年2月ころまで塩化物イオンが上昇したとき、証人 は新井総合に対して原因究明の調査をするよう依頼した、と陳述書に書かれています。 その際に臭素イオン、有機フッ素化合物の調査をするように指導しなかったのですか。
(証)具体的なそこまでの話はしていません。
6月17日(月)11時~千葉地裁601号法廷で新井処分場の漏洩汚染物質を撤去させる民事裁判です。傍聴を。
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