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裁判傍聴記(8) =証人尋問④= [新井産廃場]

裁判傍聴記(8) =証人尋問④=
5月17日に千葉県相手の行政訴訟裁判があり証人尋問がありました。前回まで被告(千葉県)側の証人尋問を書きましたが次に原告側(住民側)の証人尋問を書きます。
 証人は千葉県環境生活部廃棄物指導課 杣澤(そまさわ)良介氏
                  2024/06/11      関 巌

(弁)平成28年9月13日付けの新井総合の報告書です。この年の12月に本件変更許可申請が出されています。これ(報告書)を見ると塩化物イオン濃度が312mg/㍑、530mg/㍑ と書いてありますね。千葉県が水質分析をしてHPで公表しているものですね。これを見ると2016年(平成28年)8月に520と書いてある。この年の12月に本件変更許可申請をしてますね。翌年2017年、変更許可申請されて審査をしている間460と言う値が出ている。翌2018年これは平成30年ですのでこの年の8月に変更許可がされているんです。この年の4月許可の直前に250と出ています。許可の翌年にも420と言う値が出ています。こうした高濃度の塩化物イオンが観測されていることについて千葉県はこのように弁明されています。平成24年の第1期処分場の保有水漏洩事故の際に保有水に含まれる高濃度の塩化物イオンがモニタリング井戸近傍の土壌に付着しこれが降雨によって流れ出たことが原因だと考えられる、こういう主張ですよね。
(証)はい、そうです。

(弁)それではどこにどれくらいの塩化物イオンが付着していてどのくらいの距離をどの  ように移動してモニタリング井戸に到達したのか、具体的なメカニズムは解明されて  いるのですか。
(証)どこにどれくらいなどと細かいことは承知しておりません。

(弁)細かいことではないでしょう。具体的なメカニズムは解明されていないのですね。
(証)先ほどお答えしたようにどこに汚染水があるかは確認しておりません。

(弁)調査をして、付着していた塩化淵イオンが流れ込んだんだと、そういう主張ではな  いんですね。調査に基づいていないんですね。
(証)県が調査した内容は私の記憶の中では出てこないんですけど。

(弁)資料はあるんですか。
(証) 調査したかどうか確認しないと私は今分からないです。

(弁)調査したかどうかもわからない、資料があるかどうかも分からない。いずれにしても汚染がどうやって起きたかは解明されていないと言うことですか。
(証)解明しています。

(弁)それは証拠として出ていないです。
  土壌に付着していました。それが雨で流れてモニタリング井戸に入りました。そう言う調査をして資料があって解明されているんですか、と聞いているんです。
(証)今言った話は改善報告書に載っていたはずです。

(弁)どこに載っているのですか。後で教えて下さい。今わからないのですね。
(証)はい、今はわからないです。
(つづく)

6月17日(月)11時~千葉地裁601号法廷で新井処分場の漏洩汚染物質を撤去させる民事裁判です。傍聴を。
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