裁判傍聴記(6)=証人尋問②= [新井産廃場]
裁判傍聴記(6)=証人尋問②=
5月17日に千葉県相手の行政訴訟裁判があり傍聴してきましたの尋問を書きます。
2024/05/30 関 巌
(弁護士)は以下(弁)、(証人の回答)は以下(証)と書きます。
初めに被告側(県側)の弁護士より尋問がありました。
その中で主な尋問を書きます。
(弁)千葉県は新井総合の経理的基礎に問題なしと判断されたのですか。
(証)はい。
(弁)千葉県は第1期の漏洩事故によってすでに経理的基礎が失われていると判断されて いますか。
(証)そういう判断をしたことはございません。
(弁) 千葉県は直近の機会に新井総合の経理的基礎について審査したことはありますか。
(証)更新のタイミングで経理的基礎の審査をしています。
(弁)更新はいつあったのですか。
(証)令和6年3月25日か26日であったと思います。
(弁)その審査の結果新井総合の経理的基礎はどのような判断でありましたか。
(証)基準に適合しているものと判断しております。
(弁)千葉県は今後行う1期の抜本的対策についてその経理的基礎について調査する予定 はありますか。
(証)まだ具体的に計画は出ていませんが、今後具体的な計画が出された度に確認してい くことになると思います。
(弁)維持管理費の積み立ての記載がありませんが、記載の無いことが問題になりますか。
(証)記載の無いこと自体が問題になることはありません。
(弁)無いことで新井総合の経理的基礎は否定されるでしょうか。
(証)否定されることはありません。
(弁)維持管理費の積み立てがないのになぜ経理的基礎が否定されることはないのですか。
(証)先ず記載があるかないかということでなく中身としてちゃんとなっているかいない かで判断します。資金計画などで経営が改善されると確認できれば良いです。
(弁)維持管理積立金が明記されていないんですけど、明記はされた方が良いのですか。
(証)されていても良いです。
(弁)ここに維持管理積立金が記載されていないと新井総合が維持管理積立金ををどうす るか分からないのではないですか。
(証)資金計画で見られれば良いです。
(弁)計画書全体から資金計画が分かれば良いということですか。
(証)その通りです。
(弁)本件変更許可申請に際し、このたび新井総合がやるという1期の抜本的改善の費用 が計上されていないが、これにより新井総合の経理的基礎は否定されるという考えで すか。
(証)そう言うことはありません。
(弁)なぜ費用を計上していないのに新井総合の経理的基礎が否定されないのでしょうか。
(証)申請時にすでに対策というのは行われていて埋め立て地からの流出は無いし、水位 が下がるような対策はしっかり行われていた、と言う前提で判断しました。
(弁)そのとき抜本的な改善が必要だと言うことは確定して無かったと言うことですか。
(証)そう言うことが想定できないと言うことです。
(弁)そうすると抜本的な費用が載っていなくてもやむを得ないと言う事ですか。
(証)はい。
(弁)新井総合は39期から42期まで4期中2期で債務超過であると言うことなのですが これ自己資本係数が10%を満たしていないんじゃないですか。
(証)はい、満たしていないです。
(弁)そうするとこれは新井総合の経理的基礎は否定されるのではないですか。
(証)そう言うことはありません。
(弁)4期中2期で債務超過になっていても経理的基礎は否定されないと言う事ですね。
(証)10%を割ったから直ちに経理的基礎が否定されることにはならないです。将来的 な計画として改善が見込まれるかどうかで判断します。それで長期的な資金計画など で判断しました。
(弁)以上で被告側からの弁護人の尋問は終わります。
(つづく)
5月17日に千葉県相手の行政訴訟裁判があり傍聴してきましたの尋問を書きます。
2024/05/30 関 巌
(弁護士)は以下(弁)、(証人の回答)は以下(証)と書きます。
初めに被告側(県側)の弁護士より尋問がありました。
その中で主な尋問を書きます。
(弁)千葉県は新井総合の経理的基礎に問題なしと判断されたのですか。
(証)はい。
(弁)千葉県は第1期の漏洩事故によってすでに経理的基礎が失われていると判断されて いますか。
(証)そういう判断をしたことはございません。
(弁) 千葉県は直近の機会に新井総合の経理的基礎について審査したことはありますか。
(証)更新のタイミングで経理的基礎の審査をしています。
(弁)更新はいつあったのですか。
(証)令和6年3月25日か26日であったと思います。
(弁)その審査の結果新井総合の経理的基礎はどのような判断でありましたか。
(証)基準に適合しているものと判断しております。
(弁)千葉県は今後行う1期の抜本的対策についてその経理的基礎について調査する予定 はありますか。
(証)まだ具体的に計画は出ていませんが、今後具体的な計画が出された度に確認してい くことになると思います。
(弁)維持管理費の積み立ての記載がありませんが、記載の無いことが問題になりますか。
(証)記載の無いこと自体が問題になることはありません。
(弁)無いことで新井総合の経理的基礎は否定されるでしょうか。
(証)否定されることはありません。
(弁)維持管理費の積み立てがないのになぜ経理的基礎が否定されることはないのですか。
(証)先ず記載があるかないかということでなく中身としてちゃんとなっているかいない かで判断します。資金計画などで経営が改善されると確認できれば良いです。
(弁)維持管理積立金が明記されていないんですけど、明記はされた方が良いのですか。
(証)されていても良いです。
(弁)ここに維持管理積立金が記載されていないと新井総合が維持管理積立金ををどうす るか分からないのではないですか。
(証)資金計画で見られれば良いです。
(弁)計画書全体から資金計画が分かれば良いということですか。
(証)その通りです。
(弁)本件変更許可申請に際し、このたび新井総合がやるという1期の抜本的改善の費用 が計上されていないが、これにより新井総合の経理的基礎は否定されるという考えで すか。
(証)そう言うことはありません。
(弁)なぜ費用を計上していないのに新井総合の経理的基礎が否定されないのでしょうか。
(証)申請時にすでに対策というのは行われていて埋め立て地からの流出は無いし、水位 が下がるような対策はしっかり行われていた、と言う前提で判断しました。
(弁)そのとき抜本的な改善が必要だと言うことは確定して無かったと言うことですか。
(証)そう言うことが想定できないと言うことです。
(弁)そうすると抜本的な費用が載っていなくてもやむを得ないと言う事ですか。
(証)はい。
(弁)新井総合は39期から42期まで4期中2期で債務超過であると言うことなのですが これ自己資本係数が10%を満たしていないんじゃないですか。
(証)はい、満たしていないです。
(弁)そうするとこれは新井総合の経理的基礎は否定されるのではないですか。
(証)そう言うことはありません。
(弁)4期中2期で債務超過になっていても経理的基礎は否定されないと言う事ですね。
(証)10%を割ったから直ちに経理的基礎が否定されることにはならないです。将来的 な計画として改善が見込まれるかどうかで判断します。それで長期的な資金計画など で判断しました。
(弁)以上で被告側からの弁護人の尋問は終わります。
(つづく)
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