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袖ヶ浦市議会一般質問 4 [議会ウオッチング]

  励波議員は、松葉杖をついての登壇であった。階段での怪我をされたと聞いた。一昨年12月議会では、コロナに感染というひどい目に合われて、せっかくの一般質問を断念されている。今回は怪我を押しての登壇であった。徹底した現場での調査を基にした質問は、傍聴していてグイグイと引き込まれてしまう。今回も1時間があっという間に過ぎてしまった。

 質問は大綱2点である。
1 農業問題について
2 木更津看護学院のパワーハラスメント問題について

1の農業問題では、国の自給率が37%であり、食料を輸入に頼るという国の政策が、気候変動、ウクライナへのロシアの侵攻と相まって、世界的な食料不足をもたらしている現状を指摘しつつ、そのことが袖ケ浦市内の農業ではどのようになっているかを追及された。
① 市内農家人口の推移と現状
② 国連から小規模家族農業者に対する、価格援助も含めての政策を取るよう勧告されていることを背景に具体的援助内容の必要性を要請した。
③ 具体的には
・戸数が300戸程度減少していること
・飼料・肥料・燃料等すべて高騰
・ビニールハウスでは冷房の燃料費
・30頭から35頭の牛を飼育している酪農家ではひと月の乳価収入を超す経費
・米価 60㎏ コシヒカリの価格 令和3年では7800円 令和4年に10000円になったものの、実際は15000円にしてほしいという実情
④ 鋸南町や、南房総市では水道料無料をはじめ、様々な自治体独自の援助体制をとっているが、袖ケ浦市ではそのような独自援助方策はないのか

◆ 答弁はすべて
「目下、国と県でさらなる援助計画について検討中であるから、その結果を見て必要に応じての援助計画を検討する。」
というものであった。市独自のものとして行ったことは、コロナ対策臨時交付金を使って、袖ケ浦産のコメの買い入れによる援助を行った・・・とのこと。
 「国へは何度でも要望せよ」と励波議員は語調を強め要請された

2,君津木更津医師会設立 木更津看護学院についての質問
① この学院には袖ケ浦市から援助金も支出していること。
② この学院で、教師のパワハラにより、38人在籍中、15人が自主退学したという。

 励波議員は、直接この自主退学された学生に会い、その実態を聞いた。
 ・この学校は馬鹿でも入れる学校だ
 ・お前たち低レベルの学生たちのための学校だ
 ・頭が悪い
 ・髪型が生徒らしくない
 ・お前たちを教えていると面倒くさくなる
 ・別室に呼び込んで…お前はみんなから嫌われていることを知っているか
 ・評価基準がメチャクチャ
 といったパワハラが平然と行われてきた。夢をもって入学してきた生徒は、すっかり傷つけられ前年度の2年生も10人以上退学したという。

 この実態が明らかになり、県からの指示で「相談ハラスメント」設置したが、なんとその調査委員の中にパワハラをした当事者も入っていたという。あきれた状態である。

 医師会では第3者による調査委員会を設置したが、ヒアリングをするために呼び出された会場は、当該学校であったという。父母同伴や他会場を要請したが断られ形だけのものであることははっきりした。
 被害者の学生の願いは、まず「当事者に謝罪をしてほしい」ということである。
 医師会では「調査結果を踏まえて対処したい」とのことだが形だけのものであることは明白。市長のこの問題に対する認識を問う

 市長回答「問題の起きていることは知っていたが、調査委員会の調査結果を待ってしっかり考えたい」というのんびりした答弁であった。

 アイヌ差別問題で、私は裁判を10年間している。教育活動における基盤となるべき倫理は、差別を許さないことであると私は思っている。励波議員の怒りはそのまま私の怒りとなった。
                          kawakami







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