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「環境アセスメント意見書」送付を 5 [火力発電所]

 私たちの会の関会長は、意見書とは別に、直接東京ガス社長あての手紙を内田社長あて送付しました。今日はその手紙をそのまま提示しましょう。     kawakami


内田高史様
袖ケ浦市民が望む政策研究会会長 関  巖

 千葉県出身の内田社長には袖ケ浦市民、そして世界の人達のためにCO2を排出しないための企業努力をぜひお願いしたくお手紙を差し上げます。

 先日袖ケ浦市民会館で行われた環境影響評価準備書説明会で多くの質問意見が出され、それに対する事業者の説明に納得がいきませんので意見を提出します。

 特に多かった質問・意見は大気汚染に関するものと地球温暖化に関するものでした。
大気汚染に関しては
・袖ケ浦市はぜん息の子供が多い。特に臨海部の学校は内陸部より多い。
・千葉県は沢山の工場が来て大気汚染がひどい歴史がある。
・袖ケ浦市は光化学スモッグの基準が達成されていない。
・大気汚染はこれ以上出さないというよりむしろ減少させるべきだ。
・千葉県の電力の半数以上は東京に送られている。千葉県に公害だけ出している。
回答は
・燃焼ガスはSOxを出さないがNOxは出す。排出ガスは脱硝装置などで低NOxにしてあり4.5PPM以下にしてある。
・効率の悪い古い発電所が撤退して私たちの事業所が入れ替われば全体として大気汚染が減る。

地球温暖化に関しては
・CO2排出が増えて地球温暖化につながる。
・異常気象で我々は大変な被害を受けている。
・2019年台風被害で大変な目に遭った。
・2050年のゼロカーボンとの整合性はどうか。
・電力を買うのは価格だけで無く自然エネルギーで作られた電気を買う人も多い。
回答は
・新規発電所は年間472万トン、高効率で0.307kg/kwhで1kwh発電したときのCO2排出は0.307kgで古い発電所よりCO2が少ない。古い発電所が撤退すれば全体としてCO2は削減になる。年間472万トンを見るので無く0.307 kg/kwhのデータの方を見て欲しい。
上記に共通している回答は
 新しい性能の良い車が出れば古い性能の悪い車は減っていくという喩えを出して説明し、当社の発電所は高効率で古い発電所より性能が良く、古い発電所は淘汰されて減っていくので結果として大気汚染やCO2の削減になる、と言う説明でした。

 この回答は他社の古い発電所が撤退するという前提にたっているが、撤退するかどうかはその事業者の経営判断であって、袖ケ浦天然ガス発電所が稼働したら必ず他の事業者が減るという取り決めや確証がない。一言で言えば「あなたまかせ」である。
古い事業者が撤退しなければ大気汚染やCO2は増えることになる。
大気汚染やCO2増加をやめるには火力発電所の建設はやめるべきである。

また、効率の良い点を盛んに述べていたがCO2総排出量は472万トンと膨大な量を排出し、我々市民一人一人がソーラーパネルを設置したり無駄を省いてCO2の削減を一生懸命している努力を無にするに等しい排出であり、我々の努力を馬鹿にしているような対応である。

 本年4月4日IPCCは、気温上昇1.5℃に押さえるためには世界の温室効果ガス排出量のピークを2025年以内に抑える必要があると公表した。

以上の考えから、袖ケ浦天然ガス発電所の建設は中止してほしい。
 
 なお、説明会の配付資料に、今最大の問題であるCO2の年間放出量のデータが載っていないのはナゼか、の質問に対してページ数の関係で省略した、との説明であった。
このような大事なデータを載せないのは不都合なデータ隠しとしか思えない。会社の体質を垣間見また思いだ。
 
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