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「環境アセスメント意見書」送付を 4 [火力発電所]

  実際に意見書をすでに提出した、この問題に真正面からぶつかっている、学者クラスの方々の意見書を紹介しよう。だからと言って怖気着くことはない。ご自分の思いを書いたのも一通なら、重たく詳細に書いたものも一通。その意見の数を企業は重視する。
 だから気楽に、皆さんは自分の思いを書いてくださればいい。

 今日はお隣の市原市にいらっしゃる永野勇さんの意見書を紹介する。永野さんは、ずっと原発反対の運動を中心に市民運動に取り組まれてこられた方だ。大きな事故で、骨折を2回されて、それでも回復後は、休むことなく運動に集中されていらっしゃる。市原市の石炭火力発電所建設反対運動にも中核となって奮闘された方である。今回は袖ケ浦での火力発電所に意見書を寄せてくださった。感謝。  
           kawakami


 (仮称)千葉袖ヶ浦天然ガス発電所建設計画 環境影響評価準備書に対する意見
                                   永野 勇

下記の理由により、今回の建設計画はとりやめるべきであると考えます。

◆ 千葉県はこれ以上火力発電を設置する状況ではないこと。
千葉県内発電実績に対し県内需要実績は2016年~2020年の5年間で37.4%であり、実に62.6%が県外使用である。
また県内の発電実績は2016年以降、常に国内で一番である。(千葉県だけで国内の10.8%を発電している)
(資源エネルギー庁発表データの2016年~2020年度の累計値 詳細は、添付資料
「千葉県と神奈川県の発電実績と需要実績(累計)」を参照のこと。)

 このように、千葉県は県外のために発電所を設置し、大気や海洋への汚染物質だけを引き受けている状況である。従って電力の需給状況からしてこれ以上千葉県に発電所を新設する必要性は全くない

◆ かって千葉県は公害問題が大きな社会問題になり、多くの公害排出企業等の協力に
より、曲がりなりにも現状を迎えている。今回の新設に伴い、窒素酸化物やCO2や温排水(3台で39.5㎥/s)が多量に発生する。従ってこれ以上汚染物質を増やすべきでないことを十分に理解して頂きたい。

なお、どうしても天然ガス発電所を建設したいのであるなら、千葉県以外で建設すべきである。

◆ 異常気象防止のため、これ以上CO2や温排水を増やすべきではない。
 異常気象については、2018年:西日本豪雨、2019年:東日本豪雨、2020年は九州豪雨等列挙にいとまがない。そしてこの異常気象は世界各国で発生している。この原因はCO2等の地球温暖化ガスであると指摘され、そのため各国ともCO2の排出低減対策に強力に取り組んでいる。このような状況の中で日本はCO2排出が世界5位と多く、率先してCO2の排出を低減していかなければならず、今回の新設に伴いCO2が年間472万トン以上も増える火力発電は新設すべきではない。

◎ 今、世界は脱原発・脱化石燃料、再生可能エネルギー主体の方向に進んでいます。
とりわけ資源の無い日本は、世界に先駆けて再生可能エネルギー主体の経済体制にしなくてはならないと思います。そのためには、どうしても企業の協力が必要です。
どうか今後は、市民に祝福されるような内容で御社が発展することを心から願います。





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