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哀悼 合掌 2 [その他]

 (前日の続き)



◆ 上司(責任者)がいい加減なら、部下はやる気を無くす
 近所の知人3人に集まってもらい相談を始めた。市役所の内部からも色々情報が得られた。そうこうしているうちに、清和と中島の2つの駐在所の巡査から私に「ちょっと話を聞かせて欲しい」と「事情聴取」がかかった。
「こんなことが起きてるが、詳しいことは佐々木に聞いたらいい」
と誰かが言ったらしい。一応今までのいきさつを説明したら、巡査が
「市役所は動きが悪いですね?」
という。私も、全くですよ、と言いたくなったが、冷静に次のように話した。
 「どんな時代でも、責任者から『最後は俺が責任を取るからしっかりやれ』と言われたらみんな張り切って頑張る。あなたたちも公務員だから分かるでしょう?警察の責任者が、昨今の首相みたいに自分はやりたい放題して、責任は秘書や部下に押しつけたらやってられないでしょう」と。
 二人の巡査は「そりゃそうだ」と、みんなで大笑いした。

◆ 業者の方が1枚も2枚も上、令和新山誕生!
 地元の奮闘にも関わらず、結局は心配したように全部埋め立てられてしまった。その数日後、終わったはずなのにまた小さな黄色のユンボが動き回っている。「ん、ん?」と思ったら今度のユンボは市役所のだそうだ。何と、埋め立てられた後になってから市役所は動き出して、地中の産廃の有無を調べ始めた。しかし産廃は出てこなかったそうだ。当たり前だ、ユンボの腕の長さが明らかに違う。産廃の埋まっている所まで届くはずがない。
 更に市役所の「仕事」は続く。残土がうず高く積み上げられたために、大雨が降ると隣の水田や下方の農地、河川にまで流入するだろうと、今度は残土を平らにした上で、雨に削られないように何かを使って斜面も固めたのだ。産廃と残土の「令和新山」が誕生した。

 ◆ 熱海・伊豆山以上の大惨事は、必ず千葉でも君津でも起きる!
 千葉県各地の産廃・残土の不法投棄を見てきて、君津市の環境部は誰が見てもとても頑張って来たと思う。市原や木更津、銚子や東匝地区を見ればあまりのひどさに目を覆いたくなるからだ。
 君津市小糸で、この「令和新山」が誕生してからわずか3ヶ月後、熱海市伊豆山の大惨事が起きた。そして怒りと心配が日につれて大きくなって行く。
 地球史的に見れば 19 ~ 20 世紀以降、地球は氷期に向かっているはずなのに、それに逆らうように地球規模の温暖化が急速に進んでいる。
2年前の台風を思い起こして欲しい。9月の銚子沖の海水温が平均より2度も高ければ、台風が東京湾上陸時に 920 ヘクトパシカルになってしまうのも当たり前、この暖湿気と北の冷気が押し合いしたら線状降水帯が起きるのも当然だ。
 自然災害は人知を超えている。とても人間の手に負えるものではない。
しかし、行政の不作為が災害をより大きくしているとしか思えない。熱海市伊豆山の事故を見ると、今後数年~10年で同じような事故が千葉県で、君津で起きるに違いない。その可能性のうちの最も規模が大きく、そして危険なのが、私達の水道水の源流の多雨地帯にそそり立つ「新井総合」である。
 産業廃棄物処分場は、谷間に積み上げられた巨大な盛り土ならぬ、盛り廃棄物なのだ。
「行政の不作為」が政治家の利権に絡んでいるとしたら、もうそれは犯罪だ.


君津の不法投棄.PNG
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