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最終日の議案採決を聞きながら  3 [議会ウオッチング]

 今議会は追加議案含めて11件、認定2件、諮問1件、報告3件である。報告を除いて、
14件について、委員長報告、質疑、反対討論があった場合、賛成討論もあり、採決の手続きを取る。反対討論がなければ満場一致の採択になる。

 この中で、主要な討論として私が注目したのはとなみ議員が反対討論された、認定1号「令和2年度袖ケ浦市一般会計及び各特別会計歳入歳出決算の認定について」である。
となみ議員は項目ごと細部について具体的事例を挙げて反対討論をされた。
 それに対し、賛成討論が次々と続いたのである。
 稲毛議員・・適切なコロナ対策であった。
 佐藤議員・・後期高齢者対策の適切性について
 根本議員・・介護保険について予算執行は適切であったこと
 順番は2番目だったが、山下議員は網羅的な内容討論であった

 私はこの町に住んで、「袖ヶ浦市民が望む政策研究会」に加入し14年間「議会ウオッチング」を行ってきた。14年間、反対討論があった場合、なぜか同じ数の賛成討論が配置され、その反対討論原稿は「天から降ってきた原稿」と称され、その読み方もほとんどが、棒読みであるという、不思議な現象が続いていたのである。
 そのことを不思議に思い、議長あて、会として疑問を提出したが、議長に握りつぶされ、各議員に文書は配布されなかった。
 それで、全議員にこの不思議な現象についてどう思われるのか・・というお手紙を会として差し上げた。数名の議員から、心を痛めていらっしゃるという内容のお電話、あるいはメールをいただいた。

 今回、稲毛議員、佐藤議員、根本議員の賛成意見に全くよどみはなかった。ご自分の言葉でそれも反対討論の内容に対応する形での賛成討論であった。
賛否同数という不思議な現象は、心ある議員によって打破された・・と私は思った。

 議員の中には「二元代表制の再構築」という言葉を使っていらっしゃる方がいらした。
また、「廃棄物減量等推進審議会」における、執行部の議会を軽視した文書配布も、「二元代表制」の根幹を揺るがしたことに対する、議員諸侯の怒りであったと見る。

 袖ヶ浦市議会には、自浄力があると思っている。数年前ではあるが「議会改革特別委員会」議事録には、このことに心を痛めている議員の発言がしっかり掲載されていた。

 総務部部長名での、質問に対する回答の中に「議会からの要請を受け、執行部において、賛成討論に関する資料として作成し、議会にお渡ししております。あくまで参考資料としてお渡ししているものであり、討論の内容や実施については、議員個人の自発的な意思に基づいて行われているものと判断しておりますのでご理解いただきますようお願いいたします。」(令和3年8月19日付原文)とある。

 私には、議会がこのような要請を出すはずがない・・と思っているので、情報公開で真偽を確かめようと思っている。出しているとするならば、これほど恥ずかしいことがあるだろうか。議案を分析して、ご自分の意見をまとめることができない・・ということを、自ら明らかにしている。「立法府である議会が、行政執行部に土下座している図」が、陋習として続いてきたものであるならば、今回の答弁を期に、直ちにおやめになることを願う。

 別な見方で言えば、二元代表制の根幹にかかわることを、平然と行う執行部であるからこそ今回の「廃棄物減量等推進審議会」における過ちが生じたとの見方も言えるであろう。

 賛成討論に登壇した4人の議員方々の勇気ある発言に、「二元代表制の再構築」の具現化を見たと私は確信し、心からの拍手を贈る。12月議会でこの陋習絶滅の証拠が見れることを願っている。
                            kawakami

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