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議会傍聴・無惨な答弁 [議会ウオッチング]

 8日袖ケ浦市議会冒頭の質問者は篠崎典之議員である。
篠崎議員は「市内の残土・ 再生土等の埋 立て等を規制する市独自条例の制定等について」一本に絞っての質問であったが、柱は林地区における膨大な埋め立て地2か所の問題と、蔵波区の不法埋め立て地に計画されているアパート群建築に係る質問であった。
 いずれも厳しい追及に対する答弁は無惨なものであった。

◆ 林区での再生土埋め立て問題

▼ 林陳場台(じんばだい)の瓦等埋め立て事業者は、ワコーエコテック株式会社という。
ここには50万㎥以上とも言われる瓦等事実上産廃とみられる物が再生土・再生採石などとして相当な高さで堆積されている。さらに拡大される計画もあるという。
▼ 林夫婦作(めおとざく)の残土埋め立て地で建屋を作り機械で作業している事業者は、日高金属という。
 いずれも残土埋め立て条例制定前からのもののため、排水、防壁、産業廃棄物と思われるものを勝手に埋め立て、埋め立て内容についての掌握も不明。県に依頼しても、回答がなかなか来ない状況。責任者を招致しても、全然相手にされないという現状であるとのはなしである。
 それに対し、市独自の残土条例設置の意志を聞くと、粕谷市長は県条例で再生土のことも扱っているので、現状では独自の条例設定の意志はないという。つまり放りっぱなしということだ。

◆ 蔵波中六ほかの山林や農地では、20年以上前より残土埋立てされた盛土を整地し、アパート14棟を建設する計画があり、すでにそのためと思われる工事が進んでいる現状となっていると聞く。その経過を聞くと、あきれた答弁であった。

 まず、この埋め立て地は、平成9年に水田から畑に農地転用申請があり、2mの盛り土を条件に許可したが、実際は10m以上の柔らかすぎる盛り土がしてあり、農業委員会などが繰り返し、是正勧告を出しても現在まで、改善されないままとなっている「農地法違反」の土地である(9/7の農業委員会総会で事務局が報告済み)こと、あわせて「県の残土条例にも違反している土地である」という二重違反の埋め立て地である疑いが濃厚であることが分かったという。
そこになぜ宅地開発工事許可を出したのか・・・と言う質問には、「二重違反の土地であることが確認できなかった」とのあきれた答弁である。このままでは、袖ケ浦市でも違法な盛り土の上に豪雨になれば流されるような危険なアパート14棟が建つことになる。

 熱海の事例を引くまでもなく、こんな危険な場所に許可を出したのは間違いなのだから即刻「一時中止命令」を出すべきだ。と篠崎議員は迫ったが、これも県の見解を待っているとの市長答弁には唖然とした。人の命にかかわることに、担当者の過ちがあったのであれば、それはそれとして県の見解を待つなんて問題ではないであろうに・・・

以上、長浦公民館で一人テレビに耳を付け、腹を立てながらの傍聴であった。市長に、かって議員当時袖ケ浦駅海側開発での鋭い舌鋒での質問の迫力はなく、決断を躊躇する弱弱しさだけが浮き上がって見えたのは私だけではないことをお知らせしておきたい。

 この問題については、湯浅議員、塚本議員、吉岡議員、山口議員も質問する。さらに追及の手を強めてほしいと願う。                            kawakami



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