SSブログ

袖ヶ浦市議会一般質問傍聴記 4 [議会ウオッチング]

   議会傍聴記 4

  今議会最後の一般質問は笹生猛議員である。大綱2点について質問された。

◆ 1点目はGIGAスクール構想についてである。
文部科学省のGIGAスクール構想によると、令和5年までに、中学校、小学校の全ての学年に一人1台のPC端末を導入し、令和2年までに高速通信ネットワークを全ての高等学校、中学校、小学校に完備することなどが掲げられている。

 さてこの構想についての答弁を聞いていると、私事だけど、ふっと40年前のことを思い出してしまった。
 アラブ首長国連邦・ドバイ日本人学校に私は3年間現職でいた。友人が多数できた中に政府高官のハーレブさんという方がいた。ある日彼から質問された。
「ミスターカワカミ、息子の学校では一人一台パソコンが用意されているんだけど、授業を見に行ったら、子どもたちは何のことはない、パソコンゲームに夢中だったよ。日本だったらこんなバカなことしていないと思うけれど、どう考える?」
 というのである。この国はまだ建国20年、今のドバイとは違って発展途中にあった。王族や、政府高官の子どもたちは、これらの子どもたちの為に用意された英国の私立学校に通っていたのである。

 袖ケ浦でも昨年度中に端末と通信ネットワーク環境の整備が終わり、実用段階に入っているという。笹生議員の質問は、教育内容にかかわる質問であるが、教育部長の回答は、形式的答弁の段階でとどまっていた。ただ教育長答弁は、現場の実績がにじんでいて、子どもの実態に合わせて慌てず、ゆっくりと創り上げていく・・というものであった。
 何となくほっとした。

 2点目は、すべての市民に知れ渡った、市長、副市長、教育長のワクチン優先接種についてである。笹生議員は、その是非ではなく、手続きを問題にされている。笹生議員は事前に副市長に手続きについての確認を取られている。それなのに・・・ということなのだ。これだけ親切に気を使って話したのに守られていなかった・・・なぜ??  答弁は2点 ① キャンセル余剰ワクチンを無駄にしないため  ② 役職上、仆れたら行政上危機対応が不可能になる。この2点である。それであれば、なぜ事前にそのことを市民に明らかに説明しなかったのか。接種後一週間になっての公表であったため、各紙もスキャンダル的扱いになってしまった。

 このことのために笹生議員は、わざわざアンケートを取って質問事前調査までされている。
その内容にまで触れての質問であり、善意の質問であったが、答弁はこれに応える内容ではなかった。
 
 笹生議員は、公共性と公平性が常に問われているのが、あなたたち3人の立場なのだということを指摘されていた。まさにその通り。共感である。

 また私事であるが、父は明治の人。3000トン級の国内航路貨物船、弟は、数万トン級の外国航路貨物船の船長であった。台風、座礁、衝突等々の事故は常時考えられる職務である。万一の折の覚悟はよく聞いていたものだ。
 今回の接種をされた是非よりも、ご本人が答弁されたように考える神経が、私には理解できないものであった。

 一般質問に立たれた12人の議員の皆様。お疲れさまでした。次回はこの上を行く人数でありますように・・
                                  KWAKAMI


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。