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ゴミ袋の値上げから見えるもの [広域廃棄物処理]

 新聞折り込みチラシ類の中に、篠崎議員、となみ議員名での「号外・袖ケ浦民報」が入っていた。
この号外の主張は、広域ごみ処理施設計画の基本的問題点と、袖ケ浦市における、ゴミ処理用経費のびっくりするような値上げが提示されていることである。

◆ 基本的問題点とは
① ごみ処理の在り方を、自治体としてどのように考え、どう対応しようとしているのか?
② シャフト炉式ガス化溶融方式自体が持つ問題点。(膨大な二酸化炭素排出量)
③ 産業廃棄物も併せて受け入れる事の問題点
④ 派生的問題・・当初4市共同施設計画がさらに広域化し、南房総市、鴨川市、鋸南町まで加わるという巨大化したものになっている。このことを巡って、すでに鴨川市では、運送利権をめぐる問題が起きたりしていることが報道されている。

◆ 袖ケ浦市におけるびっくりするような経費値上げ…ゴミ袋の値上げと回収回数減
 10ℓ 10枚  100円  (新設)
 20ℓ 10枚  200円  (従来100円)
 30ℓ 10枚  300円  (従来130円)
 45ℓ 10枚  450円  (従来40ℓ 160円)

◆ 可燃性ゴミ袋の回収・週3回を2回に減らしたい??? 

★ 高橋・環境経済部長の最初の仕事がゴミ袋の値上げ問題とは・・このチラシが言っていることは
まっとうなことであるだけに、さてどう対処されるのであろうか??

▲ このことに関する「廃棄物減量等推進審議会」での討議議事録を読んでみた。(3月1日)
(1) 議題1 袖ケ浦市災害廃棄物処理計画(案)について(諮問)
(2) 議題2 令和3年度袖ケ浦市一般廃棄物処理実施計画(案)について (諮問)
(3) 議題3 家庭系ごみ処理手数料(指定袋)の見直し(案)について
  
(1)(2)についての質疑ゼロ。(3)について7人の委員が発言している。ところが不思議なことに、発言者全員が賛成で、反対者は一名もいない。賛成理由の一例を紹介しよう。

「袖ケ浦市は平成13年からごみ指定袋制度を始めてから、手数料の 見直しを行っていないが、近隣の市は少しでもごみの減量化を進める ために値上げをしていることは、悪いことではありません。 今後の市の方針を定めたうえで議会等に上程し、政策を進めていく 必要があると考えます。 そして、市民がごみの減量化・資源化を進めていくために、手数料 の見直し、値上げをしていくことについては、市民へ向け、市から丁寧に説明を行っていただきたい。」

減量化するための値上げ???  減量化の目標値は市民の努力で実現したが、減量化したため溶鉱炉焼却でゴミが不足し経費を負担させられた・・・ご存知かな?

チラシにも県内54自治体のうち、まだ無料化を続けている自治体が18市町もあるというのに・・

◆ 環境審議会の議事録を読んで、感動したことがある。石炭火力発電所建設計画・環境評価アセスメントについての討議であったが、お一人お一人が、問題点を一つ一つ厳しく討議されていた。
「廃棄物減量等推進審議会」委員の方々はちょっと違う。市民生活の置かれている状況から、離れたところで優雅にお過ごしになっていらっしゃるようだ。
「値段もとんでもないことだが、急な坂道にお住いのお年寄りが、45ℓにぎっしり詰め込んだゴミ袋を、収集所まで運ぶのに、大変なことになる」という話が、私の所に届いている。さて市民への丁寧な説明はどのようにするのであろうか?
                                 kawakami


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