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「かずさ水道広域連合企業団」議会傍聴記 4 [水道]

◆ 4人目の傍聴者です。詳細に記録されています。よく読んで、お互い問題点をしっかり把握しましょう。    kawakami


・四市連絡会からは5名参加、その他2名の計7名の傍聴者でした。
・議会出席議員は、13名全員が出席でした。
・午前10時に開催、まず監査報告があり。次に、渡辺企業団長が挨拶。内容は、富津市で年末年始にかけて発生した4,000戸の断水についてお詫びがあった。(今後の運営について)引き続き、災害対策を(かずさ水道統合計画)計画に基づいて進めていきたいとの話があった。

★ 議案の一括補足説明提案を松上事務局長がした。

1号議案・・令和2年度補正予算
①消費税の再計算の説明。②非常用自家発に国庫補助、交付金の増額があった。③自家発設置について、君津市・富津市・袖ヶ浦市の3市から補助金があり自家発設置の前倒し工事の3点の報告があった。

質疑
 笹生猛議員が副企業長の選任について、(富津市長選挙の実施により)副企業長ではなくなったにも関わらず、かずさ水道議会の議決も経ずに富津市長に再選されたからと継続して副企業長となっているのは正常な運営ではないとの指摘があった。
 事務局の説明は、“市長として再選されたので富津市長として身分が判断していると解釈した”と説明。しかし、笹生議員と事務局の数度のやり取りがあったが説明に納得できないとの意見があった。
議長から、議会日程の都合上“やり取りの論点が絞られたので、預からせてほしい”との提案があり、笹生議員は“論点の整理は議長に任せます”と発言した。
以上、1号議案について、質疑・意見なく全議員の賛成で採決された。

★ 2号議案・・令和3年度予算
・業務予定の給水戸数を減し、136,795戸としている。
・主要な建設改良事業を集中管理システム(設備更新)と報告。
・その他、水道料金収入の収益的収支、更新工事等の資本的収支、施設の建設改良の債務負担行為について報告。

質疑
1、須永和良議員が
① 自家発設置工事の進捗状況。
② 富津市と君津市の市境の(給水区域の)接続。
③(企業団職員の)身分変更について説明を求めた。

・高木工務2課長から
① 君津市内の自家発について4か所に設置(予定)で約7割が解決する。今後、令和4年度から12年度に12カ所設置予定で約95%が解決する、(発電施設の)小さなところは自家発を借りたりして対応したいと説明があった。
②(上飯野配水池から)富津地区と北子安地区の連絡管による統合。
③ 四市統合により令和元年度に21名を企業団職員として身分変更をしたが、今後は企業団として、用水供給プロパーが退職する補充のため職員を採用していく方針を説明した。

2、座親正彦議員が企業団職員の(時間外勤務の)サブロク協定は年間360時間、月45時間。それを超す、特別条項が決められているか質問があった。
・平野総務企画課長から36協定は年間360時間、月45時間。特別条項は年間720時間、月80時間と説明。
なお、突発事故、災害対応の時間外勤務については36協定以外で対応していることの説明があった。

3、佐久間勇議員が(水道法の目的である)水の安定、安全に触れ、
① 昨年暮れに富津市で発生した笹毛での水道管破裂による断水(4,870件)について、送水ルートが1本しかない所の今後の管路整備を要望。
② 安全な水について、小櫃川に流れているオハラ川付近に産業廃棄物処理業者があるが浄水前の水質検査に問題がないか意見。

・吉岡工務1課長から
① 用水供給は5か年の整備計画で。送水管の一本ルートは今後(検討したい)。(なお、)管路更新は法定で40年と定められているが日本水道協会では大口径について60〜80年と(考えている)。
・事務局から
②(大寺浄水場・十日浄水場は)小櫃川の表流水を取水しているが上流にはゴルフ場 や産廃処分所がある。千葉県環境生活部と企業団で協定を結んでいる。毎月、排水の水質基準の提出を求めている。

4、石井志郎議員が
① セグメント単位の説明を議会の場とは別の場所で説明を。企業団に出ている議員が地元から企業団に出されている問題を何も解らないでは困る。
②(各市にある)井戸について、四市統合前までは各市にある井戸の使用割合と企業団からの受水量割合がわかったが今は解らない。自家井戸を重要視している方もいるので聞きたい。

・事務局から
① 各先生方に場を設けたい。渡邊技師長から
② 各市に市の井戸使用量と企業団からの受水量はお知らせしている。

5、竹内伸江議員が
① 昨年のコロナ緊急事態時に水道料金の免除をしている事業体があったが、コロナの関係で生活に困っている方に水道料金の免除等の考えはないか。

・平野総務企画課長から
水道料金の減額を実施すると計画ができなくなるので料金減額は考えていない。
・中畑業務課長から161件659万円の支払い猶予を実施中と説明。

竹内伸江議員、地域毎にできますか

・平野総務企画課長から各市から交付金を頂ければ検討もできる。(千葉県内では?)水道料金の減免について38事業体の内4事業体で実施している。周辺の事業体の動向を見て判断したい。
以上、2号議案について、全議員の賛成で採決された。


◆ 3号議案・・用水供給条例の一部改正(第3条、給水料金の改定)
(1)基本料金、基本水量1m3につき現行の79円を72円とする。
(2)使用料金、使用水量1m3につき現行の24円を30円とする。令和3年4月1日施行。
 これについて、質疑、討議なく全議員の賛成で採決された。
 
◆ 4号議案・・行政不服審査の一部改正
 審査会の会議について、現行「審査会の会議は全ての委員の出席がなければ開くことが出来ない。」との規定を「委員の半数以上の出席がなければ開くことが出来ない。」と改正する。

1、笹生議員がどのような改正経過か説明を求めた。
・事務局から・・審査会は3名の委員からなっているが、委員から“一人でも欠席したら成立しない”事
を言われ、過半数の出席としたと説明があった。
以上、全議員の賛成で採決された。


◆ 5号議案・・水道料金等債権の放棄
事務局から・・(債権放棄について)統合前の事例、下水道料金の5年経過後の債権放棄に合わせた。富津市は2年で債権放棄であったが民法の改正で債権放棄について“私法上、5年と改正された。”事に合わせたと報告があった。内訳は債権額3,836,631円。債務者697人。調定件数1,136件。調定年度は平成25年度2件、平成26年度203件、平成27年度931件。

1、須永和良議員が(一番多い)所在不明に至るまでの経過説明を求めた。

・中畑業務課長から・・無断転居等で相手方と連絡が取れない。他市へ転居し照会できない。四市のデータは持っているが(本人)確認が取れない等である。

以上、全議員の賛成で採決された。
閉会の挨拶で渡辺企業庁からかずさ水道は統合2年でまだ整備されていないとあった。
11時44分閉会した。

2.要点・疑問 (順不動でごめんなさい)
1号議案
 省略

2号議案・・令和3年度予算
・電力の耐災害性において非常用自家発に依存していますが、消防法の観点で大量の燃料を保管できないので油断(燃料切れ)が発生する、再エネと組み合わせすることで長期停電に耐える力になることを引き続き理解してもらうべきではないだろうか? (東京都などのように)
・富津からの井戸の重要性と、他市からの連絡管のトラブルが富津に水道危機をもたらすことが強く認識された。
 企業団は電力のように中央集中大規模電源と送電鉄塔による送電と同じように鉄塔倒壊、大規模発電所停止が広範囲・長期停電になるように水道も井戸の廃止と水源集中化は危険と判断しますので井戸廃止反対、東京都のように井戸による水源分散化を訴えたいがどうでしょうか?
・アラックス排水が御腹川―>小櫃川の水質悪化の問題は回答が十分でないので明確にすべきと思う。 また情報公開が不十分です。質問議員も公開情報をよく見てないことが分かりました。

4号議案・・行政不服審査の一部改正 で
 現状審査会は3名の委員からなっているが、委員から“一人でも欠席したら成立しない”過半数の出席
ということは2名の出席でOKということになります。 反対派1名の都合の悪い時に開催すれば行政側のペースになるので現状の3名のままとすべきではないか? 
3名出席できる日を選ぶことは困難ではないはずです。皆さんどう思いますか


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