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「水」は遠くなっていく [水道事業]

 「埼玉県蕨市は人口75000人、袖ケ浦市と同じくらいの自治体です。ここでは、コロナ対策として市民全員を対象に、上下水道基本料金2か月間の無料化を実施し、さらにこれを2か月間延長しています。袖ケ浦市でもこのような措置をとる意思はありませんか」

「現在水道は、かずさ水道広域連合企業団に広域化されていますので、袖ケ浦市の手を離れています。そのようなご要望は企業団の方に申し込まれることがいいと思います。」

 今議会の一般質問の市長答弁である。その企業団議会は、年に2回の定例議会があり、まともに議会と感じたのは、冒頭の平成31年3月 かずさ水道広域連合企業団議会 臨時会会議程度で、回数を追うごとに「これが議会か?」と思われるほどのレベルに落ち込んでいる現状である。袖ケ浦市議会にこのことでの参加議員からの報告がされたということは一度も聞いていない。

 過日行われた「水道審議会」第一回目の会合では、「君津地域水道事業統合広域化基本計画について」「台風15号・19号対応に関する報告書について」の議案があり、いずれも説明と質疑で終了と言うものであった。
 特に台風被害について、傍聴者には(暫定版)という資料は配られた。しかし説明図はきれいでわかりやすかったが、具体的説明文書は傍聴者には配ってもらえなかった。

 この暫定版でわかった範囲であるが、職員の方々の奮闘に感謝する一方で、決定的に欠落していたものが2点と、不審な点が1点ある。
① ダムの放流が直前で中止になったが、もしこれがなされた場合の対応が欠落している。
② これは怖ろしいことだが、新井綜合の産廃施設の崩落があった場合の対応。
 (新井綜合は、この災害中、絶対行わなければならない水位測定を省き、県からの厳重注意を受けている)
▲ 不審な点は・・応急給水車として応援してくれた事業体の中にヴェオリア・ジェネッツ社があったことである。この会社はご承知のように、検針事務を委託されている会社である。
それが自前の応急給水車を持っていて、応援していた。普通はあり得ない。ありがたいことではあるが・・なぜか??

 こういうことが、少しずつ重なりつつ、「命の水」は遠くなっていく。
企業団の冒頭議会で、4市合併についての企業団議会・議員数対等合併論に対し(君津中央病院は対等)、木更津市が人口割を主張し、「それが通らなかったら木更津市は合併しない」とごり押ししたことが、記録として書かれてあるが、そういうことは表に出てこない。

 「命の水」を「水は商品」にしてはいけない。厳しい注視が必要である。

                                kawakami

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