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教職員のブラック残業 2 [教育]

 昨日紹介した「アベマプライムとは何のことですか?」という質問が届いた。

「AbemaPrime(アベマプライム)」とは、AbemaTVで平日夜9時から11時まで放送されている、「オトナの事情をスルーする」 スマホ発の本格ニュース番組です。〝スマホ世代〟の若者のためのニュース番組を目指し、テレビ朝日1階のオープンスタジオで公開生放送されています。

と紹介されている。言って見れば「無料テレビ」のこと。番組多彩。一度開いてみられるといい。

 さて昨日21時、この「アベマプライム」を立ち上げた。たくさんある番組の中から「給特法の問題について」を選んで話を聞く。明快な語り口で斎藤ひでみさん(公立高校現職)
を中心に、次々と教職員のブラック残業について、問題点を明るみに出してくれた。

1、80年代90年代の団塊の世代は終わった。ということは当時の子どもたちの数は少子化で減少しているはずなのに教育現場は、なぜそんなに忙しのか。

 ① 教育現場の残業負担について旧給特法は、給与の4%支払うことで、残業手当を支払わなくてもよいことになっている。これは行政の甘えがずっと続いていることだ。
 ② 昔に比較して、教科が増えていること、部活動がますます重視されていること、それらの業務についての議論が全くされていないこと。地域のコミュニティがしなければならないことが、すべて教員に押し付けられていること‥等々‥そのことから年間5000人規模の教職員の精神疾患が増えているという現実がある。それらのことに目をふさいでいること。
 ③ 80年代、90年代に熱血教師群像がテレビで描かれ、聖職感を高めたこと
 ④ モンスターペアラントなるものが生じて、教師よりも「上から目線」で対応するようになったこと。
 ⑤ 結果として、このままの状態では教員のなり手がなくなってきている現実がある。

2、そこでようやく「給特法」の改正ということになったが、これがひどい。
 ◆ 変形労働時間【1年単位の勤務時間】の採用。見た目だけの改革でどこまでが教師の業務なのか明確でない。例えば、行事や清掃など教師の仕事ではないと言いながら、それは誰がやるのか?

 結論として・・・教師はへとへとになっている・・一方生徒もへとへとになるまで縛りつけられている。  30分の番組であった。時間不足の感じだったが、もっともっと関心を持ってほしい課題であるというのが私の感想。

◆ なお「給特法」について わかりやすい解説をgooニュースが掲載しているので、最後に紹介する。

◆「給特法」が長時間労働の元凶なのに…

「お茶を濁そうとしているのでは、というのが率直な感想です」と市橋弁護士。(東京合同法律事務所)
 長時間労働の元凶とされる給特法について、抜本的に変えようという意思が感じられないからだ。

 給特法の特徴は大きく2つ。1つ目は、「超勤4項目」といって、(ⅰ)生徒の実習、(ⅱ)学校行事、(ⅲ)職員会議、(ⅳ)非常災害等、以外には時間外労働を命じることができないというもの。部活動指導は入っていない。

 2つ目は、残業代を支払わない代わりに給料月額の4%に相当する「教職調整額」を支給するというものだ。
「これによって、部活動の指導や教材作成にいくら時間を割いても残業代は支払われませんし、そもそも、残業を命じてはいけない建前になっているため、労働時間とすら認められません。
さらに、残業代を支払う必要もなく労働時間とすら認められないのですから、時間を管理するインセンティブも働かず、長時間労働が蔓延しているのです」

●削減ではなく「現状追認」ではないか 過労死リスクも高まる

                              kawakami

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