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横須賀石炭火力新設計画裁判 3 [石炭火力発電所]

 原告からの報告  3


 ② 気候変動の大雨と大風
 大気には国境はなく、どこから排出されたCO2であっても気候変動の原因となるものです。 
この気候変動災害から免れる証拠がない限り、被害者となり得るものはすべて原告適格と考えています。

1. 袖ケ浦市を流れる浮戸川は数年前に洪水となって神納石塚周辺の浮戸川地域を浸水することがありました。

2. また、昨年の台風19号21号台風では千葉県内33市11町に土砂災害警戒情報があった中で、亀山ダム、高滝ダムの緊急放流が検討され、あと一歩のところで小櫃川の洪水が回避されるといことがありました。もし実施されていたら洪水になっていたと思うとぞっとします。
ちなみにハザードマップを参考にしますと

ハザードマップ.PNG

 
 袖ケ浦駅周辺と保育所は1-2mの浸水で長期使用不能、市役所すら0.5m未満浸水ということで長靴、隣接した保健所、防災倉庫自身にも浸水、地下室(機械室)浸水で機能不全ということになります。
 運悪く満潮時に関西空港を襲った2018年の台風のようになったら、このハザードマップの
予測を超える可能性があります。実際に図の細い川(浮戸川)の橋にゴミが詰まって洪水になって
自分が耕作する田に浸水し損害があり、小規模な河川改修工事がされました。

3. また市内には急こう配の崖地があり、危険地帯の看板があり、大雨が降るといつも旧国道に土砂が流れ出し通行障害になっています。 19号台風では倒木で道路をふさぎました。
4. 台風の影響は何年も前から下記見積書のように度々被害をもたらしています。
これらのことからCO2を多く発生させ気候変動をもたらし、スーパー台風や大洪水を引き起こす原因となるCO2を増やす火力発電所建設には反対です。

    我が家の被害・・   屋根修理代見積もり  64000円


③ 私の稲作への悪影響
 かっては田んぼの高さは用水路水面と高い位置にありましたので意識的に田に水を引かない限り田の土は水分が少ないため固く締まっていました。 このため牛糞などの有機肥料を田に運ぶ車を入れることができました。
 しかし、気候変動の影響で大雨が増えて用水路に砂利を含む土砂が流れ込むようになって用水路が埋まってしまい、田の高さよりも用水路の水面が高くなってしまいました。
このため常時、用水路から田に水が浸入して田の土に水分が増え、軟弱になって人が歩いてもズブズブと抜かるんだ土になってしまって稲刈り機械が運転できなくなってしまいました。
 それだけでなく土が柔らかいために実ったモミの重みに耐えきれない稲穂は倒れてしまって地面に稲穂が付いて発芽し、商品価値ゼロになってしまい、耕作を放棄せざるを得ませんでした。

 この状況は自分だけでなく部落の他の農家でも同じで次々と耕作を放棄し荒れ地の田が毎年増加して農作業用道路に草が生え、通行さえ困難になりつつあります。またビニールハウスのビニールの一部分が台風の強風・振動で、また近所の樹木からちぎれて飛んできた枝でビニール切れる現象が以前からあり、台風の劇化への恐怖感を抱いていました。

④ 市民の海での楽しみを奪われた

 袖ケ浦市の目の前の海の住所は木更津市ではありますが、市民の憩いの海であり、漁業権を持たない一般市民がおかずを収穫できる海でありました。しかし袖ケ浦火力が運転以降まもなく海に異変が起こり、あれほど沢山いた魚や貝が消えてしまいました。
 主な異変現象の原因は気候変動と火力発電からの温排水で海水温度が上がったことです。
 この状況のなかで横須賀地区に火力発電所が作られて温排水での海水温度上昇のみならず海水を次亜塩素酸ソーダで消毒するという計画が準備書に書かれており、さらに東京湾をダメにする行いで許せないと思いました。

平成27年度第1回木更津市環境審議会 議事録24-26ページ での発言で漁民で審議会委員の山口さん、市議会議員の斎藤さんの発言

【山口(和)委員】
 私は今計画されているところに隣接する牛込漁協で、海面漁 業で海苔の養殖とアサリの採取をしておりますので、すごくこの問題に興 味があります。 大気汚染が影響があることはすごく重大なことですが、漁業をやっている私としては水質はもちろんですが、水温に関することが大事で、水温が3℃以上にはならないという説明があったのですが、牛込漁協は一番袖ケ浦境なんですが、そこに温排水が到達した時点で水温の上昇分は0℃ でしょうか。 昭和59年の東京電力からの温排水以降、そこで漁業をしている私たちは、隣の金田漁協と比べて2℃の水温が必ず違うんです。 色々工夫していますが、更に1℃上がったら死活問題になってしまいます。 到達時点で温度の上昇は0になるのですか

斉藤 委員】
 明らかに海苔というのは影響があるんですよ。 海苔の1℃違うというのは、アフリカからカナダに行ったような、かなりの ショックを受けるんですよ。 また、温度差のある海水は混ざらないんですよ。 暖かい水がコロコロ漁場を転がって、海苔をダメにするんですよ。 こういうことをわかってくれる人を企業の中で取り入れてもらって、環境アセスメントをしていただきたい、というのが我々の要望です。


⑤ 子供が外で遊べない夏休み

 ついでに、お知らせたいことは田が袖ケ浦公園の屋外アスレチック施設に近いので昔は夏休みには子供の黄色い声が聞こえましたが、2018年夏休みは子供も遊びに来なく黄色い声がしませんでした。 私の孫も公園には行かずプールとゲームで時間を過ごすようになっています。
こんな異常さからも火力発電建設には反対です。(続く)




 






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