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参議院環境委員会 [産廃処理場]

市原の水野さんからのメールである。前にも紹介したことのある千倉出身の青木参議院議員が、参議院環境委員会での発言を送ってくださった。
 水野さんは「君津環境整備センタ-の参議院環境委員会の動画が見れるというので、みました。
短い時間の中で目いっぱい詰め込んでやっておりました。難解の時間のかかる話を簡単明瞭??にまとめている。何よりも、県どまりの話を、小泉大臣に話していて、国レベルに挙げてくれているのは、市原市の今後の活動にきっかけをつけてくれるとおもいます。利用できるものならどうぞご利用ください」
と書かれてあった。 少々長いですがぜひお読みください。                       kawakami



参議院環境委員会  2019年12月5日       委員長 牧山ひろえ

◆ 青木 愛  国民民主党  21.45分~ 

 これは千葉県の住人からの、大変深刻な問題を取り上げさせて頂きます。
ゴミ処理場の建設と水汚染について、お伺いさせて頂きます。

 千葉県の房総半島には、高い山がありません。せいぜい400mです。しかし砂と泥の層ですね、砂層と泥層が交互に堆積した地層が斜めに走っており、半島中央の房総丘陵に降った雨は広大な森林に蓄えられ、一部は小櫃川に流れ、一部は地下水になって、砂層を伝わって平地に清水が湧き出るという地形になっています。小櫃川の下流に設置された大寺浄水場は西上総の4市、君津市・木更津市・富津市・袖ヶ浦市と市原市・千葉市の一部の約35万人の飲み水を供給しています。その地域では豊富な地下水も利用されています。先人による上総掘りという技術によって湧き出る地下水は、環境省が2008年に「平成の名水100選」ニ選んで頂いた場所でございます。

 この度の千葉県を襲った台風15号では、停電が長引く中、場所によっては上水場のポンプが停止をして、断水の地域が広がりました。飲み水も自分で用意しなければならず、生活用水も給水車で対応することになりました。しかしここの場所は自然に湧き出る水によって、生活用水ばかりか、飲み水にも困らないという、正に災害に強い自然からの恩恵が得られる貴重な場所であるということが、改めて認識された場所でもあります。

 この水源に当たる上流の房総丘陵に、埋め立て容量200万m3という首都圏で最大規模の、管理型最終処分場が建設されており、現在増築が進められています。処理場の建設に対しては、君津市は当初から反対の意向をあきらかにしておりましたが、第Ⅰ期埋立て処分場は2001年に県からの許可を受け、2004年4月から埋め立てが始まりました。しかし2012年1月、2か所のモニタリング井戸から、通常より高い塩化物イオン濃度が検出され、漏えい事故が発覚しました。同年2月から廃棄物搬入を停止し、今は維持管理だけをやっています。河川の汚染は下流の稲を枯らし、河川に住む絶滅危惧種のホトケドジョウも一時期姿を消しました。

 この第Ⅰ期処分場の改善が図られないまま、その後第Ⅱ期埋立て処分場が埋立て開始をしています。さらにⅢ期埋立て処分場建設が今、正に進められています。しかもこのⅢ期埋立て処分場には逆浸透膜装置というものは設置しないという風に聞いております。環境省はこのようなことを認識されているか、またこのような状況について、どうのように指導したのかお聞かせ下さい。

◆ 山本環境課長  24.53分~

 処分場につきましては、千葉県の許可ということでございまして、産業廃棄物処理法に基づきまして、必要な生活環境調査を事前に行う、それについてその後の方法手続きを含めて、施設の許可基準がありますので、その許可基準に照らして、生活環境保全上影響が無いかどうかということも、しっかり審査させたうえで、許可を下しているという風に聞いてございます。それからご指摘がありました、第Ⅱ期・第Ⅲ期の方の拡張につきましては、千葉県環境影響評価条例がございまして、その評価条例に基づく環境評価調査を実地しまして、増設が周辺環境に影響を与えることを事前に評価するなどの、対応がなされているという風にお聞きしております。

◆ 青木 愛   25.40分~

 この汚染水は塩素のみならず、少量とは言え、水銀やカドミウム又はフッ素やホウ素も含まれていると聞いております。また放射性廃棄物も運ばれております。設置許可の手続きについては、利害関係者からの意見の提出を、廃棄物の処理清掃に関する法律第15条第6項に定められています。
 君津市は市議会も住民も反対です。そして君津市のみならず、木更津市、富津市、袖ヶ浦市等反対の意見書を提出しています。このように指摘を受けても、県は建設許可を出したということであります。このように反対を押し切って許可するということであれば、自治体や住民の意見を聞いても無駄ではないか、議論ありきで形だけの手続きは取られたのではないかという印象を持っております。

 小泉大臣は水俣病の4大公害からの環境回復に対する責務を果たす。これこそかが正に、環境省の原点でありますと答弁されています。
 この帯水層の最上部に位置する処分場から汚染水が漏えいした場合、久留里の名水はもちろん、農業用水、水道水源、小腹川や小櫃川の水も汚染されてしまいます。
環境省が名水100選に選んで頂いた場所であります。そうした水源になんでわざわざ、この首都圏で最大規模の、これらが増設されれば、日本最大級とも言われる 処分場を建設・増設しないといけないのか全く理解できません。イタイイタイ病、又水俣病を公害認定した園田厚生大臣はその発表に際して企業より人命が大事と発表されたと伺いました、ゴミ処理場はどこかに建設しなければなりません。災害も多く産廃業者にこれから社会貢献をして頂かなければなりませんけれども、なぜこのような場所に広範囲に住民が毎日飲んでいる、水道水・井戸水、その水源池に建設するということは、やはり地域住民から到底納得出来るものではありません。この点について小泉大臣のご見解を、ぜひお伺いさせて頂きたいと思います。

◆ 小泉大臣  28.00分~

 最終処分場も含めて、廃棄物を適正に処理するための施設は、生活環境の保全や公衆衛生の向上のために必要不可欠なものであると思います。廃棄物処理法では廃棄物の処理は処理場の設置に当たり、水質汚濁や補修といった、関係保全上の支障を発生させないような許可制度や基準をもうけているところです。環境省としては他方自治体と共にこれらの制度を適切に運用することにより、廃棄物処理施設に対する周辺地域の方々の不安の払拭に努めて、まいりたいと考えております。
 先ほど園田直先生の大先輩のお言葉がありましたが、企業活動に協力活動を優先して、人命そして人の暮らしをなし崩しにすることは、絶対あってはならない。その思いは今でも環境省は変わりません。水俣病はじめ4大公害があって環境庁が出来、そして環境省につながり、そして東日本大地震災後は福島の除染、中間貯蔵、こういったことも環境再生に取り組んでいること、そういった思いをこれからも忘れることなく、ご理解いただけるよう努めてまいります。

君津環境整備センタ-の増設と水汚染             
◆ 青木  愛  31.00~31.10
 ぜひ環境省は「人間の健康と命を守る、健全な生態系を維持する」これを第一に指導して頂けることを強く申し上げまして、また様々なご報告をさせて頂きます。


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