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前川喜平さんの著書に学ぶ ② [教育]

 前川さんはこの本の中で、5人の方と対談をされている。5人の最初の方は『青砥恭』さんである。このかたは35歳に通信教育で教員免許の資格を取り、埼玉の新座総合技術高校に就職された。それから埼玉の職業高校を回る。進学校ではない職業高校で、見捨てられた子供たちの実態を見て、いつしか生涯を通じた活動に身を投じた。

 登校拒否から学習拒否に進んだ子供たちはいったいどのくらいいるのか。大阪市の統計では、高校中退が12%、貧困家庭は16%、ひとり親の子は6.5%という統計はある。
 家族が崩壊している。子どもを捨ててしまう親たちがいる。命の大切さを訓示したり、二度と過ちは犯さないといったところで何の役にも立たない。
 彼らにとって必要なのは、安心して、食事ができ、宿題ができる居場所なのだ。「本当の教育はここから始まる」と彼は言う。

 今教育委員会と行政ができる可能性を並べてみる。
① 法律を有効に使うこと・・文科省は「スクールソーシャルワーカー」の制度を作り、細々と初めている。スクールソーシャルワーカーは、かっては担任が一軒一軒家庭訪問していたようなことをする役目の人。その人を是非採用し一人でも二人でも子どもたちを救ってほしい。

② 「スクールソーシャルワーカー」は、必然的に市役所内の福祉課とぶつかる。そこには厚生労働省の生活困窮者の自立支援法でできた学習支援という事業がある。ケースワーカーとの共有も含めてそこと結合できる措置を自治体行政が行う

③ 家庭崩壊のような場面も容易に想定される。その場合は児童相談所との連絡も可能な権限を付加していただく。なおこのことにかかわる個人情報ということでの訪問個所の情報開示拒否などのないよう行政は手を打っていただく。

 ここではここまでより書くことができない。しかしお手上げ状況への袖ケ浦の登校拒否児童・生徒の為に、現体制でも救う道はあるのだということを、実践的にされていらっしゃる人たちがいる。一度、前川さんの本に目を通していただくことを、特に行政、教育委員会の方々にお勧めしたいと思う。

                               Kawakami





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