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海苔・40年ぶりの高値 [漁業]

 かって、東京湾は豊饒の海でありました。特に千葉県側は、遠浅であり漁師の人たちは,その浅瀬を「海の銀行」と読んだりしていたものです。

 袖ケ浦の埋め立て地は1200ha、成田空港が1065haですから、成田空港よりも広い面積なのです。そこにぎっしりと海苔の養殖支柱が並んでいたのです。

 ここで養殖されたノリは「江戸前ノリ」と呼ばれ、佐賀県、兵庫県と並んで千葉の特産物として有名だったのです。それが今年は過去最低の収穫であったことが、17日の日経新聞に掲載されています。

 海水温が高くなったこと。降水量が少なかったこと。海水温上昇でアイゴなどの魚の活動が活発化し、その食害も増えたこと。(京葉コンビナートの排水による汚染も原因の一つ・・赤潮・青潮の出現)等が原因であると記事にはあります。

 全国的に見れば、総量63億枚で昨年の2割減とのことです。例年国内需要は80億枚程度なので、輸入に頼るメーカーも出てきて、いずれも値上げ間違いなしとのことです。
おにぎりも海苔なしになるのかもしれません。

 「東京湾が死んだ日」という本がありましたが、そこに描かれていることが、次々と現実化していることを、折に触れ、確かめ確認してみたいものです。

                             kawakami

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