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送電線の容量は足りないのか [東電]

 18日の日経新聞に、ほとんどの人たちは見逃すであろうびっくりするような記事があった。東京電力ホールディングスは17日、「太陽光、風力」などを新規に千葉県の送電線につなぐ事業者に対して「一時的に出力抑制を要請する検討に入った」という。

 現在、この送電線を利用する再生エネルギーの申込数は14000件で、総容量は1030万キロワットに達するという。これを送電線につなぐと、容量を超えてしまうのだそうだ。

 石炭火力発電所建設計画は、千葉、市原、袖ケ浦と断念した。しかし袖ケ浦では、東京ガス、九州電力でLNGを燃料とする火力発電所建設計画が、依然としてくすぶっているのだが、建設するとなれば、容量完全不足ということになる。ここには送電可能容量の細部にわたっての記事はないので、すでに計算済みでの出力制限なのか、自然エネルギー排除のための出力制限なのかは不明である。

 石炭火力発電所建設計画のため設立された、千葉袖ケ浦エナジー社は、現在も人事はそのままのまま現存している。なぜなのか不明。

 なお、この記事には、千葉県内で送電線を増強するには、工事費約800億から1300億円程度の費用が掛かること。工事期間も最長13年間もかかることで、まず困難であろうということだ。

 現在の送電線の総容量、その中での利用状況などを、明確に公開すべきである。それでなければ九州と同じように、自然エネルギーの増加を止めるための嫌がらせにしか見えてこない。


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