SSブログ

交通移動を考える集会  寄稿2 [公共交通機関]

 昨日の報告の続きです。     kawakami


 袖ケ浦でも対岸の火事ではありません。発展の話ばかり聞かれる袖ケ浦でも、平川や根形では同様にバス停から離れた地域が点在しており、特に私の住む平川地区は広いため、不便で困っている人がいます。

【平川いきいきサポートを利用している人からの「生の意見」】

 交通弱者の問題は袖ケ浦市の平川でも深刻で、5月20日の平川公民館で開催された市長の「わがまちの今・これから」では、平川いきいきサポートの運転手さんから、送迎サービスを利用する高齢者から東邦病院まで行ってほしいという要望があるので、行けるようにしてほしいと意見がありました。

 送迎を利用できる場所は、平川地区の病院、スーパー,公共施設と市内の主要病院・公共施設に限られ、今回話に出た東邦病院は木更津にあるため利用できません。いきいきサポートは、平川地区で送迎サービスの他、家事の手伝いやふれあい活動(交流サロン、話し相手や見守り)などをやっている団体で、会員登録している高齢者が利用できるサービスです。送迎は会員登録している人のみが利用できるもので、輸送事業として認可を受けた営業用車両(緑ナンバー車)ではないため、運賃を収受することはできず、経費は会費収入と距離に応じたガソリン代で賄っています。送迎を利用する場合は、距離に応じたガソリン代がかかります。

 質問者より、東邦病院の他、君津中央病院や帝京病院 までも利用したい要望があるとのことですが、これは難しい問題ですね。中央病院や帝京は久留里線やバスを利用し、乗換えが必要になりますが、東邦については久留里線があり、並行する路線バスもあります。その路線バスも赤字のため、市が赤字補填を負担して維持されています。おっしゃるように、体の不自由な高齢者にとって乗り換えはとても大変で、「足が不自由なのに乗り換えろ」という酷な話になりますが、送迎サービスやデマンドタクシーの前提条件は、あくまで既存の幹線公共交通を阻害しない条件の下、成り立っているものであり、仮に要望通り東邦まで利用できるようになると、今度は久留里線やバスとのバランスの問題が出てきます。

 いきいきサポートの送迎サービスがどこまでも利用でき るようになることで、久留里線やバスの利用者が更に減る可能性があり、簡単にいいよとすぐ決定できる簡単な話じゃないです。

 なお、こちらの記事については、富津や館山のタクシー会社が撤退した問題が現実化したのを踏まえ、横田を地盤にするタクシー会社(石原タクシー)の今後の経営について「市長の手紙」で企画課に問い合わせしていますので、その回答と一緒に掲載をよろしくお願いします。


★ 市役所からの返事がありました。

【回答文】
企画財政部長 宮嶋 亮二

 この度、ご提言いただきました内容についてお答えいたします。石原タクシーの経営状況及び今後の事業の見通しについて伺いたいとのことですが、本市では、石原タクシーをはじめ市内のタクシー事業者の経営状況や事業の見通しについては、把握しており ません。
 なお、タクシー業界では、自家用車の普及、鉄道・バスなどの都市交通の整備、人口減少などの要因により、タクシー需要が近年減少傾向にあり、さらに、運転者の高齢化や人材不足が深刻化しており、労働者不足が懸念されるなどの状況にあるとの資料も公表されております。
 この度は、貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。





「平川いきいきサポート」
http://takegaku.life.coocan.jp/index.html (トップページ)

http://takegaku.life.coocan.jp/activity.html(活動内容)


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。