SSブログ

介護の現場 [後期高齢者]

 介護の現場で働いている友人の話を聞く。
「何か市内に大きな高齢者施設ができたようだけど・・・」
「できたけれど開設できないでいるんですよ。入所希望者は沢山いるのだけど、施設に見合った職員が集まらない。それで開設できないんですよね。」

「介護士の絶対数がまだ足りないのかな?給与も上がったんではないの?」
「絶対数が足りないのではなくて、ほかの一般職場に流れて行ってるのが実態ですよ。だって今は人不足で、ほかの職場の方の待遇が、介護士をしているより良かったら、みんな行ってしまうでしょう。給与なんて何も上がっていないですよ。一番勤めていての不満は、シフト制で休みが固定していないということでしょうね。不定期の休みというのは、生活の設計ができないんですよ。だから、ほかの職場に次々と流れていく・・・」

「何かこの頃透析の患者が増ええきて、透析の場合時間が決まっているので遅れたら大変なことになるから、ほかの仕事を放置しても行かなければならない。そのため4人でしなければならないところを二人で見たりする。土曜でも日曜でも、シフト制なので、誰かが体調を崩したりして休むと、休日の人に声がかかる。結局休めない。そんな日が続くと、きちんと休日の決まっているほかの職場の方が、ちょっと安くても、生活設計の上では楽なのでそちらの方に行くことになるんですよ・・」

 地域包括ケアシステムの構築が、相当進んできているように見えても、現場はぎりぎりの状況にあることを改めて知る。高齢者は一日一日と増えていく。

地域包括ケアシステム方式という、自治体へ丸投げの方式の中で、奮闘している人々の姿に触れるたび、改めて現政府の無様な状態に腹が立つより怒りがこみあげてくるというものだ。

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。