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生きること不可能・・医療格差  投稿 [医療問題]

 東京のある大きい病院の救急室からの電話である。動脈瘤の手術で退院後、体調すぐれず身動きできぬ状況になり独居老人なので自分で救急車に電話し、2つの病院で断られ、このI記念病院なるところに入院した。1週間で、治療する必要がないので転院していただく・・というのが転院理由である。これもおかしい話で「財布を見たら2000円ぐらいしか入っていないので、友人であるあなたに電話した次第」おいおい無断で人様の財布の中身まで見たのかよ・・請求書を見た。普通の病室に入っているのに、一泊6300円・・なんじゃこれ・・区役所に、「低所得者の月医療費限度額というのがありますよね・・」と聞いたら、内訳を聞いて医療費はもうきちんと限度額以内になっています。それ以外の経費で請求額が膨らんでいるようです。答えは正当であるということは、ベット使用料、食費、ベットのシーツから寝具、足していったらこうなるという。

 「病状を知りたい」というと、事務長らしい男が出てきて、「術後に出る血液は普通消化器で吸収されるのだけどされないようです。それであれば手術した病院に移ってもらいたいと思いまして」との話。「私、医者でないので詳しいことは知りませんが・・」とでっぷり太った事務長らしき男が言う。ドクターXに出てくる病院経営スタイルは、この病院では当り前のようだ。

 「こんな病院にいたら殺されちゃう・・」と、転院した先についてほっとした。入院説明があって、救急室は無料、6人部屋も無料、ただ4人以下になると金が、少しずつかかるようになっているという。病室に落ち着いたらすぐ来た先生は、耳の遠い友人に、口を寄せ大きい声で病状を聴いている。その後私にも詳しく話してくれた。ようやく本物の病院と、人の心に寄り添う医者に会うことができたようだ。

 彼とは新卒の時からの友人で、退職後は二人で世界中をボランティアしながら回ってきた。それが今は、親類縁者なしの独居老人である。ヘルパーが週に一度来るだけ・・。それが倒れた。私も体はボロボロ、いつも飛んでいける年でもないし、体でもない。
 あとは死ねというのか?地域包括ケアシステムなるものの強化法ができたそうだ。金は一切出さず、ご近所様同士で面倒を見合うシステムを作れ!とのお達しである。残念ながら、私が駆けつけた東京都足立区のシステムは業者への業務委託であった。

 袖ケ浦は幸いに、この実現のために奮闘している医者団がいることも知っているし、行政も頑張っている職員や保健師の奮闘が目に見える形になっている。ただ自分がなってみなければわからない。友人のところに駆けつけて、改めて慄然とした実態であることに気づいた次第。嗚呼! 
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