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議会傍聴記 その2 [議会ウオッチング]

 となみ議員の質問を聞く。いつも感心することは、その調査量の広さ深さと、裏がきちんととれている事実の強さである。ご自分が2児の母で、体験がそのまま質問につながっているからなのであろう。今回も、待機児童問題の実数と、袖ケ浦における官民の保育所の違いを、具体的数値を挙げながら、追及するところから出発した。

 となみ議員の質問の背景には、君津市杢師の認可外保育施設「ゆいまーる」(定員15人)で7月17日、生後11か月の男児が就寝中に嘔吐し、死亡した事件が、一層怒りを掻き立てていたように思われる。

 この事件について、県は必要な人員が配置されていなかったとして、児童福祉法に基づき8月29日付で施設に改善勧告を行った。施設は過去3回、職員不足を指摘されており、県は10月中旬にも第三者検証委員会を発足させて調べる・・と読売にあったが、それはそれでよいとしても、根本は、政治の貧困の犠牲として、また一人の幼い人命を失ったことになる。やりきれない思いである。

 質問の中で私が一番感心したのは、待機児童消化のため、定員を超えて受け入れた保育所は、その結果どうなっているのかというところである。一つは保育所としての機能発揮のため、児童一人当たり、どのくらいの面積が必要なのかということが、法で決められているというのだが、その法自体が、待機児童消化のため、どんどん必要面積を狭めているという事実に驚いた。
 一人当たりの面積が3,3㎡とか、1,7㎡とかいう広さの数字が飛び出している。まさに子供たちがぎゅうぎゅう詰めにされている。待機児童は、数合わせの問題ではない。となみ議員が言うように、緊急の課題なのだ。

 市長は「予算の問題ではない・・・」と発言された。市役所庁舎建設を延ばしても、保育所が順位としては先なのではないのか?

 となみ議員は、就学援助、子どもたちの交通安全についても質問されたが、今日の報告は幼い子供たちの保育の安全と、親たちの必死の願いを訴えた、大綱第一の質問についてのみの報告とする。

 Kawakami


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