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「無謬」(むびゅう)という言葉 [袖ヶ浦駅北側開発]

「無謬」(むびゅう)という言葉がある。
この国では「官僚の無謬性」ということで通じるらしい。所謂「官僚のやることはまちがいない」ということで、「倫理的なこと意外は失敗らしき政策でも一切責任は問われない」そんなときに使われる。現在は死語に等しいが現実的にはちゃんと生きている。今日はそのことを書く。

① 火葬場建設問題
「市原市は、袖ケ浦市との共用を受け入れる準備はある」という趣旨の発言を、市原市の担当者の話としてあったことを明らかにした担当部長は,「誠実な硬骨漢」というのが、私が抱いた彼の印象である。「市原市が、平成10年に火葬場建設に着工した時、地元住民に説明した事項があるので、市原市との共同使用はできない」と、17年もたった今になっても、状況の変化を見ることなく、かたくなに打診さえしてこなかった思い込みによる間違いをついた一般質問もあり「市民に謝罪しようと思わないのか」と、担当責任者である副市長を追及しても、弁明の言葉さえ出てこなかった。「無惨な官僚の無謬性」の典型例であると思うがいかが?

② JR東日本千葉支社との交渉
「私が先頭に立って交渉する」と胸を張った市長だが、その後の音沙汰は何もない。「みどりの窓口」は無理であっても「バリアフリー法」を活用して、JRを追及することは可能であるし、障碍者の皆さんにも喜ばれることは間違いはず」と市長とのふれあいトークでの提起をした。31段のホームからの階段につけるエスカレーターを、(と書いたら読者から早速51段の間違いですよ・・メールが届いた)実現させるための戦術である。しかし、建設的問題提起のつもりでも、耳を貸すことはなかった。再度提案しておこう。今回「障碍者差別解消法」という法律ができた。ご存知ないとすれば研究なさるがよい。これを活用すれば、可能性は見えてくるはず・・・と言っても、官僚の無謬性・・・聞く耳は持たないのだろうな…と思ってしまう。

③ スラグ問題は、もう手が打たれている。

▼ 奇妙な構図・・最初から業務代行企業と、行政と、管理組合幹事会が一つになり、一方に地権者の有志がいるという奇妙な構図が際立っていること。

▼ 以下は〈オンブズマン群馬のリットン調査団報告〉
今回のスラグ無断投棄問題について、現地からもたらされた情報によれば、既に施行者である「袖ケ浦市袖ケ浦駅海側土地区画整理組合」の関係者は、奥村組・竹中土木JVとの間で、本件について合意の手打ちを済ませたらしい、とのことです。(正確には整理組合幹事会)

・どうやら、千葉県および周辺自治体に対して強大な影響力を行使できる立場の新日鉄住金の君津製鉄所から直線距離にして5キロ余りしか離れていない袖ケ浦市の土地区画整理組合にとって、あちこちから圧力がかかったことは想像に難くありません。

・しかし、組合の関係者を屈服させることはできたとしても、敷地内に無断投棄されたスラグの存在は厳然たる事実であり、その上に住宅や商業施設を建てて、生活したり営業したりする人たちにとって、リスクが軽減されたことにはなりません。

・新日鉄住金の君津製鉄所の構内には、大同特殊鋼の君津工場もあります。群馬県におけるスラグ不法投棄問題で、どうすれば行政をコントロールできるかについて豊富な経験と知見を持つ同社が、株主である新日鉄住金に対して、今回の袖ケ浦駅海側の土地区画整理事業におけるスラグ無断投棄問題の対応策について、助言をしたのかどうか、当会では確認できておりません。(以上リットン調査団の報告引用)

▼ 一言でいえば3点の特徴
★ 業務代行業者の不当・不正(各地で紛争続出中・甘利大臣問題も指摘されている状況。)
★ 責任者である市・県の行政不作為(最初から業務代行企業と癒着の可能性を疑われても弁明の余地はないであろうに・これでも行政の無謬性?)
★ 地権者の怒り
 
◎ 怒りの地権者有志は「地権者の会」を設立した。『地権者の会』の団結と奮闘を期待している。

以上『行政の無謬性』の袖ケ浦市における実態指摘報告である。

kawakami







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