SSブログ

海側区画整理スラグ埋め立て問題~その3~ [袖ヶ浦駅北側開発]

粕谷議員は、新聞の記事内容について4点の質問を端的に提示するところから始まった。

① 理事会・総代会の承認のないままの地盤改良工事は、土地区画法上の違法行為に当たるのではないのか。
② 国土交通省からの指導があったと記事にあるが、JVからは指導を受けたことはないとの主張を聞いている。いずれが正しいのか
③ 公園予定地の安全性について市はどう考えるのか
④ スラグは安心・安全と考えているのか。問題が起きた場合市は保障するのか

この4点に対する市長の回答は結論的に書くと次のようになる。
① 不備な点はあるが整地工事の範囲内であり違法とは言えない。
② 市と県には指導助言の必要性が明記されているが、国土交通省は明記されていない。
③ 覆土が50cm行われることから植生にも十分で安全であると考える。
④ 市は説明を受け環境基準を満たしていることから、安全であると考えている。保障する立場にはない

この4点を中心に質疑を深めていく。その討議の中で浮彫されてきたいくつかの重要な事項と私が感じたものを列記する。

▼ 事業変更の決算資料が単価の急増を含め異常であり、金の動きをつかむことができない体制になっていることを、具体的数値を示し追及。これで正しい決算であったのか、チェックはできているのか。・・市の回答は積算の仕方まではチェックできない・・という回答。更に土地区画法に書かれている業務委託の項目を読み上げ、茂木議員の質問への回答で、『一括業務委託』しているのだから違法に当たらない・・と言う回答の誤りを指摘するとともに資金管理を組合に戻すことを要請。現在県が決算書調査中であることからその調査にしも協力していきたい・・との答弁を引き出している。

▼ スラグ24万トンは、1反あたり600トンの投入で、1㎡当たり6トンの量に当たる。この量は厚み平均80cm~90cmに当たるという。スラグ処分の方法として覆土80cmするので一般建築上正常であると主張する。合計すると160cm以上になる。説明自体が成り立たない。
地権者が同意しなかった場合処分するとそのスラグは産業廃棄物として扱われる。その処分費用については把握していない。
この工事決定者は業務代行、市の認識と組合理事・総代会には承認した、していないとの認識の違いがあること。市はぜひ改めて確認をとっていただきたい・・と要請。

▼ 業務代行は、スラグ埋没状況を正確に把握していなかったことから、改めてボーリング調査をせざるを得なかったこと。公共工事に準じた施工管理という観点から見ると、非常にずさんな工事と言わざるを得ないこと。
 覆土についても、市は公園用地の覆土は50cmあるから安全と言い、JVは80cm覆土という。何が基準か不明。市の答弁、あるいは説明はなし。

▼ 市のホームページ上の見解について…いち早く安全との見解を表明したが、商品化された〈ジオタイザー〉の安全性について目下試行中である。事後評価はない。そういう現実で、調査はだれがいつまでやるのか。市が継続するのか・・・安易に見解を提出したことには疑問がある。改めて検討してほしい・・と要請。

◎ 上記の質疑の中で、事業計画を逸脱し管理も不鮮明であることが、ますます明確になった。通常、新製品について、製造者から説明を受け、それだけで信頼してしまうことなど、市民感覚では考えられない。いったん早期に見解を発表してしまって、引くに引かれず、業者の代弁者と思われるほどの弁明答弁であった。さて責任はどう取られるのであろうか。明日はまとめを書く。3人の議員諸侯の怒りを込めた厳しい討議に感謝の拍手を贈る。   kawakami

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0