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海側区画整理スラグ埋め立て問題~その1~ [袖ヶ浦駅北側開発]

 となみ議員・茂木議員・粕谷議員、3人の方の一般質問は、いずれも『袖ケ浦駅海側区画整理地における、代行業者による不当・不法な製鋼スラグ埋め立て問題』について触れたものである。特に茂木議員、粕谷議員お二人ともこの一点に絞っての質問であった。閉ざされていたヴェールが、一枚一枚はがされ、問題点が明確に浮かび上がり、そして間違った判断と責任の所在がどこにあるのかも浮彫されてきた感じがしている。
 この間、見えぬ圧力の話も聞いた。3人の議員の断固とした挑戦に敬意を表するとともに、市民のひとりとして感謝申し上げたい。風評被害という言葉に惑わされることなく、国費・県費そして市民の税金を投入した事業への暗闇は許してはならない。まず全貌をつかむことからこのブログは項を起こしたい。以下整理しつつ討論内容を報告したい。  Kawakami

◎ 毎日新聞の報道~ことの発端~
 2016年1月22日、毎日新聞全国版一面トップに、『スラグ24万トン無断埋没・地権者が撤去要求』の見出しで、その詳細が報道された。この記事の中で、私が特に気になった事項がある。そのことをまず記したい。

 ★ 事件の経過日時を追う
① 2011年7月  奥村組と竹中土木という共同企業体(JV)受注による工事が始まった。
② 2012年1月  理事会に詳細な説明のないままスラグ使用を報告しただけで、総代会・県の承認を得ないまま地盤改良工事に着工。新日鉄住金君津製鉄所より24万トンのスラグ搬入
③ 2014年4月  JV側から資金計画変更の承認を総代会に求めることで問題発覚(この時点以前から、地権者の中には、抗議・疑問提出等の動きあり)すでに80%埋没済み。

★ 「鋼製スラグ」について新日鉄住金の説明
① 2011年5月 「軟弱地盤改良用製鋼スラグ」の名称で商品化
② 2015年8月 「ジオタイザー」の名称で国に商品登録・・住宅地への活用は初めてである。
※ 工事着手2か月前に商品化され(未登録)、工事開始翌年には24万トンものスラグをすでに搬入。できすぎていると思いませんか?

◎ 「製鋼スラグ」を巡る事件事例
 聞きなれない「製鋼スラグ」について、早速検索してみた。
① 広がる有害鉄鋼スラグ 根深いリサイクル偽装(八ッ場ダム関連工事等)2014年12月30日毎日
⓶ 一部上場企業の大同特殊鋼が有害物質の含まれたスラグを建築資材として販売していたことが発覚したのが、2014年の1月末でした。そこから1年半を経てようやく告発の動きとなっていますので、少々遅きに失した感がありますが、正式に刑事事件として捜査の対象となる模様です。(2015年7月27日付 毎日新聞)
上記表題による検索では次々と事例が並んでいる。相当早い時期から「製鋼スラグ」あるいは「鉄鋼スラグ」の名称での悪徳業者による、事件が勃発していたのである。

◎ リットン調査団の調査報告~ご存知ですか~
 市民オンブズマン群馬事務局からの報告
上記「大同特殊鋼」による建築資材販売は、いよいよ刑事事件になるとの記事である。このことを告発した「市民オンブズマン群馬」は、県内外にかかわらず、「鉄鋼スラグ」問題については、調査団を(リットン調査団)派遣し、調査結果を報告している。この調査団は、すでに私たちの『袖ケ浦駅海側区画整理での製鋼スラグ埋め立て問題』に調査団を派遣し、その報告(A4判22ページ)が出されている。

 この中に興味深い記述がある。
「新日鉄住金の君津製鉄所構内には、大同特殊鋼の君津工場もあります。群馬県におけるスラグ不法投棄問題で、どうすれば行政をコントロールできるかについての、豊富な意見と知見を持つ同社が、株主である新日鉄住金に対して、今回の袖ケ浦駅海側の土地区画整理事業におけるスラグ無断投棄問題の対応策につて助言したのかどうか、当会では確認できておりません。」

 これらの記事で、全国的課題になっているスラグ問題の全体像をつかんだであろうか・・この上に立って、明日から議会質問で明らかになった事項についての報告に入ることにする。
(明日に続く)

suragu.PNG

( これってスラグ…リプトン調査団ブログから)

  







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