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「環境影響評価方法書」説明会 [石炭火力発電所]

 2月11日13時30分から、市民会館大ホールを会場に、「(仮称)千葉袖ヶ浦火力発電所1,2号機建設計画」「環境影響評価方法書」についての市民説明会が開催された。
昨日もこのブログに「明日の説明会の参加者はどうなるものか??」と書いたが、どんなものか会場に、開始時間に数分遅れて飛び込んだ。

 649人定員の大ホールには、ばらばらと人が座っている。それでも50人は数えられるようだ…。議員さんの顔も4人ほど見えた。だが、なんとなく雰囲気が違うのである。スーツ姿の現職企業スタイルの人がいるかと思えば、何か研究者めいた服装の人、ご婦人の姿も結構見受けられ、それぞれに、何らかの想いを抱いた人たちが一堂に会しているような雰囲気なのだ。通常は、何かの集会と言えばお会いする顔ぶれは見えない。
興味が、わいてきた。

 開会挨拶の後、字幕を使っての説明が始まった。説明は50分間。録音された女性の声による表情のない説明であった。終わって休憩時間中に、質問の提出があった。通常は数人の質問があってそれで終わり・・・になるところだが、異変が起こった。1問1枚の質問書を束ねて出す方がいるかと思えば、いろんな方が、次々と質問書を提出した。総数24問と記憶している。(この集会・録音も写真も禁止という不思議な規制があった)50人程度の人たちから1問1枚で24人弱の人(複数枚出した人もいるかもしれないが・・)が提出したことになる。
なるほど、関心のことさら深い人たちの集まりであったのだ。

 主催者も予想外であったらしい。緊張した面持ちで、形式的答弁が始まった。何か聞きなれている感じがしたのは市議会における理事者答弁によく似ていたからなのかもしれない。
一番多かった質問は、当然のことながらCO2排出による大気汚染と、地球温暖化目標との関連であった。

① パリ協定にあるように、世界が脱石炭の方向に向かっている中で、それに反する企業設立に疑問がある。目標は達成できるのか?
② いかに高効率といえども、LNGの2倍のCO2発生率の石炭を使用することに疑問がある。
③ 温排水による富栄養化の問題
④ 排ガスの風向・風力・による着地点の現地調査が1点とは不足ではないのか?
⑤ バイオマスによる発電の検討に対する疑問
⑥ 粉塵の問題
⑦ 580万トンの石炭灰の利用・活用について

等々多彩な内容であり、企業立地を激励する質問は、ただの1点であった。他地区からの
参加者もあることが質問によって判明した。参加者人数で一概に抑えられない関心の深さを示す説明会となった。

 説明が終わった時点で、質問者の疑問は一層深まったであろうに、会はその一方的説明のまま終了した。胸につかえの残った説明会であったと思う。

 kawakami


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